感触
宇宙に上がり、AAとクサナギはコロニー・メンデルへと向かっていた。
その間、キラはもちろんアスランとディアッカはAAにいた。
食堂でみんなで話していると、休憩なのかムウとトノムラがやって来た。
「…しかし、あんまり目の前でいちゃつかないで下さいよぉ〜少佐〜」
「ははーん、いいだろう。でもなぁ、抱きつくと離れる時、辛いんだぜ〜こう、柔らかな感触がもったいなくて〜」
デレデレと話すムウに、トノムラは『殴りたい』と思った。その時、キラがドリンクを飲みながら爆弾発言をした。
「あ〜マリューさんの胸、ふかふかして気持ちいいですよねぇ」
「そうそう〜……ってキラ!?おまっ…なんでっ…」
──ダンッ!!
不意に入り込んで来たキラに同調するも、すぐ様キラの前に手をついた。
「あっ、言っておきますが僕のは事故ですから」
にこやかに、話すキラにそれでもムウは顔を近付ける。
「…事故?」
怪訝そうな顔でキラを見るとキラは口を開いた。
「…えーっと、ストライクに初めて乗った時、マリューさんも一緒に乗ったんですよ。その時ちょっと…」
さすがに、顔からあの豊かな胸に突っ込んだ。とはキラは言わなかった。否、言えなかった。
「お、お前……あの狭いコックピットにマリューと二人きりで……あぁ〜なーんで、お前は、いっつもオレより先にオイシイ思いをするかなぁ〜?」
ムウは、キラの頭を掴むとこれでもかと髪の毛をグシャグシャにした。
「や、やめて下さいよ〜不可抗力じゃないですか〜」
「うるさい!!只でさえ、オレより先にマリューの名前呼びやがってぇ〜」
「そんなぁ〜」
キラがほとほと困っていると、話題の艦長 マリュー・ラミアスが現れた。
「あら?みんな、どうしたの?………」
ムウがぐりぐりとキラの頭をグシャグシャにしているのと、涙目になっているキラを見て怒鳴り付けた。
「〜〜少佐!!何キラ君をいじめてるんですか!!」
「マリュー」
「マリューさ〜ん」
ツカツカとマリューは、キラとムウの傍に行くと持っていたバインダーでバシバシ、バシンッ!とムウの頭を叩いた。
「大丈夫?キラ君」
「ありがとうございます、マリューさん」
キラは、天使の微笑みでマリューを見た。
マリューも笑いながら「それはよかったわ」と和やかに話をしている。
「……っ痛……俺はいいのかよ…」
「だって、貴方が悪いのでしょう?あの状況では、どう見たって少佐がキラ君をいじめていたとしか……」
「だ――っ!?なんで君はいつもいつも、いーっつも、そぉやってキラに甘いんだ!?」
「別にそんな事ありませんよ!!」
痛みに耐えながら、マリューに訴えるが、彼らは言い争いを始めた。
白熱する言い争いに周りにいたアスラン達はびっくりしていた。
「そんな事ある!!そんなだから、キラに胸を触られたんだ〜〜!!」
「なっ!?さ、触られた事なんてありません!!」
「ムウさん!!アレは事故って言いませんでしたか!?」
ムウの言葉に、さすがのキラも堪らず反論する。
「そうよ!!事故よ!!…………って、何の話?」
キラの言葉に記憶のないマリューは不思議そうにキラを見た。
「えっ…あの……」
やや、赤くなるキラにムウはむっとしてマリューとキラを引き離した。
「ストライクに初めて乗った時だよ!!キラと一緒に乗ったんだろ!?そん時―――」
その言葉を聞いたマリューは思い出した。
「あぁ、そうね。確かにキラ君と一緒に乗ったわ。でも、それと触ったってどう関係するの?……っていうよりなんでそんな話になっているの?」
真っすぐムウを見てマリューは訊ねると、今度はムウが狼狽えた。
「…えっ…それは…」
「それは、ムウさんがマリューさんの胸は柔らかい。と言って自慢していたからです」
言葉の詰まったムウの代わりにキラはニコリと笑いながら答えた。
「キラっ!!お前っ……バカっ!!!!」
慌ててムウは、キラを止めようとしたが、時既に遅し。
マリューは下を俯きフルフルと震えていた。そして、カッと目を見開いた。
「〜〜少佐ぁぁ」
「……は、はい…マリューさん」
ドカッ!!バキッ!!!!ボキッ!!!!!!グキッ!!!!!!!!ゴキッ!!!!!!!!!!
「…じゃ、みんな今後そんな話はしないようにね」
マリューは軽く手を叩くと、食堂にいたクルーらに笑顔で言って立ち去っていった。
「……マ…マリュー……ぐはっ…」
手を伸ばしながら、ムウその場で倒れた。
キラは近付き、口を開いた。
「ムウさん、あまり自慢しない方がいいですよ?マリューさん人気あるんですから。それに今みたいに怒られますよ」
「…うるへぇ〜誰のせいだと……って、まだ諦めていない奴らがいるのか?キラ、そいつらに言っておけ!!マリューは俺のもんだと!!今度、いいモンやるから!!ってな!!」
その一部始終を見ていたアスランとディアッカは、キラのやや腹黒さとムウの打たれ強さを見て『なんで足つきに勝てなかったのか…』とわかった様な、わからない様な曖昧さが残った。
後日、マリュー狙いだった奴らにはムウよりグラビア集が支給されたらしい。
END
あとがき
さぁて、何を書きたいのでしょうか?
いやぁ、キラはムウよりも先にいっつもオイシイ目にあってるな〜と思って書い
てみました。
★マリューさんの胸に不可抗力とはいえ頭から突っ込んだ。
★アラスカにてムウより先にマリューさん呼びをした。
★マリューさんはキラに甘い(勝手な憶測)
のですから。
しかし、このキラ無邪気つつ黒いなぁ〜。たまにはいいか☆
では、最後にこんな話読んで下さって、本当にありがとうございました。
感謝感激です♪
'04/2/6
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