おやすみとおはよう

GUNDAM SEED

「はぁ…」

(これから、AAはどうしたらいいのかしら…)


マリューは艦長室にてため息混じりで机をトントントン…と指で叩いていた。

ザフトの攻撃を知っていて…サイクロプスを使用した地球軍本部
囮にされたAA、ユーラシアの部隊


(今まで、いったい何の為に…戦ってきたのかしら)


そう考えると、マリューはやるせない気分になった。
一体なんの為に多くの犠牲を払い、戦ってきたのだろうか。
机に突っ伏して、そんな事を一人悩んでいると、来客を知らせるブザーがなった。
またひとつため息をついてから、モニター画面を見るとそこにはにフラガ少佐が映っていた。


『艦長…ちよっといいかな?』

「え、えぇ。どうぞ…」


―パシュン


返事をするとドアエアーが音を出して扉は開かれた。
部屋に入ってきたムウをソファへと促し、マリューはカップを片手にした。


「コーヒーでも飲みます?」

「あー…いや、いいよ」

「どうかなされたんですか? こんな時間に…お休みになっていたのでは?」


カップを置き、不思議そうに尋ねると、ムウはマリューの顔を眺めた。


「いや、まぁ、…ちょっと気になってな…」

「早くお休みになった方がよろしいですわ。お疲れになっているのですから…」


そう口に出すとムウは、ため息を吐きながらやれやれと言った風に肩を竦めた。


「それは君だって同じだろう」

「そ、それはそうですが…少佐は戦闘で疲れてますし、私は――」

「眠れないのか。」


くいっと額に手をやられ、行動と共にその言葉にドキっとした。
――敵わない…。そう思うとふぅ、と息を吐いた。


「……えぇ、まぁ、色々な事がありすぎて……少佐は気になさらずお休みになって下さい」


いつもの様に微笑むと、ムウは頭を掻いた。


「そう言われてもな。あー、じゃあ、艦長が休んだら俺も休むよ」

「……は?」


次の瞬間、身体がふわりと抱き抱えられた。そして、呆然としているうちにベッドに運ばれた。


「ちょっ…しょ、少佐!?」


我に返って、マリューは慌てたがムウは毛布を押しつけてきた。


「いいから、寝ろって。とりあえず考え事は後に回してさ。体を休めるんだ。アンタがボロボロでどうする?」

「し、しかし…」


フッと優しくムウは微笑すると、そっとマリューの頭を撫でた。


「寝るまで傍ににいるから…」

「そんなっ、少佐こそ体休めなくては……」


ぐいっと身体を起こそうとするが肩を押された。
そして、にかっと笑うと軽口を叩いた。


「あ、なんなら一緒に寝る?」

「な、何言っているんですかっ! 冗談はやめて下さい! 一人で眠れますからっ!…少佐は部屋に……」


勢いよく言っていたものの、余程疲れていたのか、横になったマリューの口調がとぎれとぎれになったと思ったら、すぐに可愛い寝息が聞こえてきた。


「あらら…寝付きがいいんだな。……気を張ってばかりいたからな、疲れたんだろうなぁ。んじゃ、戻るか……ん?」


労るような瞳でマリューを撫でた後、部屋に戻ろうと立ち上がった時、何かに引っ張られた。
よく見ると、マリューの指がムウの服の裾を掴んでいたのである。



「……あらら、こりゃまいったね」


口許を押さえながらボソリと呟くが、どこか嬉しそうに顔を緩めた。そのままベッドの脇に腰掛けた。


「―――これは特別サービスだぜ? 艦長……」


話し掛けるように、優しく甘い声で囁くとマリューの口唇に柔らかいモノが触れた。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



―――翌朝、マリューは目を覚まして驚いた。


(な、なんでココにっ!?……あっ!)


よく見れば、自分がムウの服の裾を掴んでいた事を知り、頬を赤らめた。
マリューはムウを起こさないように体を起こし、そばにあった上着をそっとかけてやった。


(少佐こそ、疲れているのに……気を遣わせてしまったわ……)


そう思うと、マリューはムウの頬にそっとキスをした。
触れるだけのキスでも照れくさくてすぐに離れようとした瞬間、腕を引き寄せられた。


「――っ!?」

「頬にするだけですか? 艦長殿♪」

「しょ、少佐!!あなた、起きてっ…」


真っ赤になるマリューにムウは不敵に笑うと


「どうせなら、こっちの方がいいんだけどな♪」


抱き寄せた彼女の口唇に深い口付けをした。


「…んんっ……」


突然の嵐のようなキスに、マリューは気が遠くなりそうになった。
口唇が離れると、フラガは嬉しそうに


「嫌がらないところを見ると、もっとしてもいいのかな?」

「っ!…そ、それはっ…」


マリューが離れようとするが力を緩めることもなく、そっと耳元で囁いた。


「逃げてもムダだよ」

「な、何を言っているんですっ!?……は、離して下さい〜」

「あれぇ〜? さっきは、そっちからしてきたのになぁ〜♪」

「っ! そ、それは、そのぅ〜って、何をしているんですかぁ〜!?」


ムウはかまわず、マリューの首筋に軽くキスを落としていく。
そして、マリューの耳たぶを甘噛みしてもう一度囁いた。


「――――」

「………っ!!」


真っ赤になり抵抗する手段をなくしたマリューは、その後はムウにされるがままになったらしい……



END



あとがき

SEED放送時に行きつけのサイト様(閉鎖)に捧げた作品。
ムウが耳元で囁いた言葉はなんでしょうね?(自分で書いておきながら…解ってません)
みなさんのご想像またはお好きな台詞を入れて下さい。
まぁ、ムウ一流の口説き文句かも(笑)されるがままに……ご想像にお任せいたします。


初槁:2003/08
改稿:2007/06/30


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