記憶無ver.

GUNDAM SEED

イザークがキラとアスランの悪戯(?)によって幼児化し、子供に戻ってしまった。

「まぁ、本当にちっちゃくなってしまいましたのねぇ〜」

「なかなか、可愛いじゃないか」

「ホント〜可愛いわよねぇ〜」

ラクス、カガリ、ミリアリアは小さくなったイザークを眺めてながらそれぞれ感想を述べた。
イザークは記憶がないのか、急に美少女3人にジロジロ見られるのが恥ずかしいのか(ママンに似ている)マリューの後ろに隠れた。
そして、ひょこっと顔を出した。

(((な、なんか…かっ…可愛い(ですわ)っ!!!)))

「大丈夫よ、怖がらなくても」

「ははうえぇ〜……」

イザークはマリューの言葉に安心したのか、ラクス達を見るとニッコリ笑った。

──どっきゅーん!!

その笑顔は可愛すぎた。マリューもニッコリ笑った。

「私、これからブリッジに行かなくちゃいけないの。だから良かったら見ててくれないかしら?」

「「「私たちでよければ!!!」」」

「じゃあ、お願いするわね。しばらく、お姉ちゃんたちといてね」

マリューは小さいイザークにそう言うと頭を撫でて、いい子でね。と言ってブリッジに行ってしまった。

「…ははうえ……」

不安そうにマリューを見送るイザークは、ラクスたちに手を引かれとりあえず食堂に行く事にした。
食堂に行くと、キラとアスラン、ディアッカが揃っていた。
ディアッカは小さいイザークを見るなり、声を上げて突っついた。

「これがイザークなわけぇ〜?」

「ふみ──!!」

つつかれた勢いでイザークは、よろけると後ろに倒れた。

──とてん…

「…うっ…うゎーん…」

「ちょっと!ディアッカ、何するのよー!!」

「そうですわ!こんな小さな子供に!!」

ミリアリアとラクスはディアッカに向かって叫ぶと

「って、つついただけじゃんか…」

「でも転んで泣かせたじゃないか」

ジロリと少女たちに睨まれて、ディアッカはタジタジになった。
アスランは笑いながら、ディアッカの肩を叩いた。

「大体、元はと言えばアスラン!お前が変な薬を作るからだろ!!」

「そうでしたわね。アスラン、貴方が……」

「えっ!?い、いや…アレはキラも……って、キラ!知らないフリをするなよ!!」

今度はアスランが睨まれてしまい、慌てて弁明するも睨まれてしまった。
キラは素知らぬをして笑っていた。
イザークが泣き、ぎゃあぎゃあ騒ぐ少年少女で食堂は賑やかだった。
そこへマリューが戻ってきた。

「あら、みんなここにいたのね」

「なんだ?随分騒がしいな……」

「…はっ…ははうえ―!!」

──ひしっ!!

丁度、仕事が一段落したマリューがムウと通りかかり、イザークはマリューを見つけると走りよって抱きついた。

「!?…またっ!このガキっ!!」

ムウはそう言うとマリューからイザークをひっぺがした。

「ムウっ!また貴方はっ!!」

マリューはムウからイザークを取り戻すと抱っこした。

「ははうえ…ははうえぇ〜」

「大丈夫?イザークくん」

ぴったりくっついて泣いているイザークの頭を、マリューは優しく撫でてなだめた。

「さっ、そろそろお風呂に入らないとね〜……………ん?どうかしたの?」

マリューの言葉にムウはもちろん、キラ達まで呆然としていた。

「……マリューさん…?」

「なぁに、キラ君?」

キラは、マリューとイザークを交互に見て指を差し何か言おうとしたが遮る者がいた。

「マ、マママ…マリュー!?お風呂って…一緒に入っているのか!?コイツと…?」

ムウの目は見開いていて、マリューに詰め寄り問い質した。
皆も同じ事を気にしつつマリューの応えを待った。

「えぇ、一緒に入っているわよ」

「「ねぇ〜」」

マリューとイザークは顔を見合わせ、首を傾けた。
すると、ムウの顔こ一転して憤怒の顔に…

「こんのクソガキャー!!俺だってまだなのにぃ〜〜!!」

「ムウ、子供相手にっ!…って何を言ってるの!!」

「うわ―ん!ははうえーっ!!」

ムウはイザークの首根っこを掴み、中ぶらりにさせていた。
少年達が苦笑いしているととんでもない声が耳に入る。

「じゃあ、私が入れて……」

「はぁっ!?」

ミリアリアとディアッカ

「私が入れて差し上げてもよろしいですが…」

「ラっ…ラクス!?」

ラクスとキラ。
そして

「私が入れてやってもいいぞ」

「カガリまで!?」

カガリとアスランがそれぞれ反応した。
びっくりした男性陣は


「「「だって、イザークなんだぞ!?」」」

「「「今は、子供(でしょ・だろ)!!!」」」


と凄い剣幕で言い返されたのだった。
女性陣は小さなイザークを連れて、食堂から出ていってしまった。
残された男性陣らは…焦っていた。


「キラっ!!アスランっ!!今直ぐ、元に戻る薬を作れぇぇ――!!!!」

「そーだよ!早くイザークを戻してくれぇぇ!!このままじゃ、ホントに一緒に風呂に入って……」


イザークが風呂に入れてもらう………彼女に……


((((イザーク…(元に戻ったら)絶対、ぶん殴る!!!!))))


みんなの決意は同じだった。


「…とにかくっ!早く薬を作るんだ――!!」

「「ハイっ!必ず!!」」

「オッサン!!アイツら、シャワーに行ったみたいだ――!!」

「オッサンじゃない!!って、止めろ――!!」


男性陣は、慌てて女性陣を追いかけ


「「イザークは、俺達が洗ってやるよ!!」」


と言うと、嫌がるイザークを連れ戻そうとしたがマリューに


「苛めたりしたら、タダじゃあ済みませんからね!!」


と言われてしまい、苛めない。という約束で渡された。
もちろん、ちびの内は苛めないさ。と思いつつなんとなく力を込めて泡立て洗ってやったムウ達であった。






次の日、イザークは元の姿に戻ったが、キラ・アスラン・ディアッカ・ムウに鉄槌を喰らったのは無理もない話だった。






END






あとがき

これは、作者様と載せていたサイトの管理人様に許可を頂き、書かせてもらいました。
なんかイザークの取り合いになったゃいましたね。
まぁ、ちびイザークは女性から可愛がられ、男性からは羨ましがられ…イイ思いをした。ということで…。
でも、元に戻ったら記憶がないのに男性陣に鉄槌を喰らうのはいいのか悪いのか…分かりませんね。
ちなみに、このちびイザークは大体、2、3歳くらいをイメージしました。

それでは、書かせて下さってありがとうございました。S様、K様。いやぁ、楽しかった♪


'03/9


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