Silent Night
三月だというのに空を見上げると粉雪が舞っていた。街ゆく人々は空を見上げ最後の雪を楽しんでいる。
そんな光景を窓ガラス越しに見てフレイの心は揺れる。
レストランにてフレイは、席に座り待ち人を待っていた。
実際には来るはずもない人物を待っているのである。
今日は、フレイ・アルスターの18歳の誕生日。
テーブルの上にはキャンドルが灯され不穏に揺れ動く火を眺め、フレイはぼそりと呟いた。
「……来るわけ………ないか……………大事な夜なのに…な……」
頬杖をして、もう一度火を眺めるとつうぅーと涙が頬を伝ってきた。
……会いたい。
(ダメよ!!)
……会いに来て!!
(ダメだったら!!!!)
キラっ!!
(…親友-ラクス-の恋人なのよ!?)
心と頭で葛藤が起こる。
だって…それでもっ…
(アレは同情なのよ…)
でもっ…抱いてくれた…
(ラクスがいるのに…我儘を言ったからでしょう)
優しくしてくれた…
(ともだちだからよ…)
ともだちでも…約束したのよ?
祝ってくれる。って!!
(でも、自分で断ったでしょ?
ラクスを裏切れないからって…)
そう…だけど……
でもっ…でもぅ………
(さよならを決めたんでしょう?
友達に戻るって)
……………。
(もう二人の事を邪魔しないって決めたでしょう)
二人の自分が言い争いをしている。
心(本性)と頭(理性)がぶつかり合う。
どちらも自分……
ホントの自分……
どうしようもない想いに捉われながら、言い聞かせる様にフレイは瞳を閉じた。
さよならを決めたのは…キラのためじゃない。
これ以上自分に振り回される自分が嫌だから…
だから…おしまいにするんだ。
不安に揺れるキャンドルを見て悲しくなったりしない。
もう二度と眠れない夜を独りで過ごしたくない。
だから…決めたんだ。
「失礼致します、アルスター様花束が届いております。サインを――」
フレイは、サインをして花束を受け取った。
真っ赤に燃える様な紅薔薇、添えられたカードを見てまたフレイは、俯きハタハタと涙を零した。
今だけ…は、独りで泣かせてね?
キラ……ありがとう…
『Happy BirthDay for You』
END
あとがき
はい!ドロドロ3部作第1弾はフレイです。
なんでしょうね。この話…いったい何を書きたかったのやら…失恋話ですか?フレイ様の?
まぁ、パラレルです(分かるわっ!!)図にするとこんな感じ?↓
フレイ⇒キラ⇔ラク
…まんまやん!しかもフレイとラクスは親友ですか?それを承知でフレイ様、キラに片思いしたらしいですよ(作者?)
最初はラクスを失恋者にしようかと思いましたがなぜかフレイになりました(笑)
では、このような最悪駄文を読んで下さって誠にありがとうございました(謝謝)m(__)m
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