罪と罰

GUNDAM SEED

怖い位の静寂が訪れていたギラギラした星の夜。
帰り道の公園でキラは血を流し倒れていた。


「…っこれで…僕も終わりかな……」


ぼそりと呟くその声は、これから死んでしまうかもしれない状況を恐がったりしてはいなかった。
むしろ、ごく当たり前かのようにこの状況を受け入れていた。

刺された部位に手を当ててみる。

痛いといえば痛いのだが、はっきり言えば傷口は痛いより熱い。

手につく鮮やかな血もヌルリとしているのに、自分の冷静さが不思議に思えた。

さっきの彼女の顔が甦る。



『アンタなんて…アンタなんてーー!!!!』



涙を溜めながら近づいてきた彼女。

綺麗な君が歪んだ瞬間

そこまで追い込んだのは僕……

だから、僕は君を恨んだりはしない。

すべては、僕の罪。

彼女を思い詰めさせた、僕の罪。

そして……彼女を狂わせた。

君に刺されるなら構わない…

これは僕に与えられた罰

他の誰でもない、君が僕に与えた罰。

だからいいんだ……

こんな傷の痛みなんて…

僕が君に与えた心の傷に比べればちっとも苦しくないよ……

こんなモノよりずっと辛かっただろうね……



吐く息がたどたどしくなり、キラは瞳を閉じた。
頭上にあった星々が瞼の裏に焼き付いているのか輝いて見える。


僕は二人とも傷つけ、苦しめた。

こんな僕なんかに関わらなければ、もっと平和で幸せを掴めたのに……


ごめんね……ラクス…


ごめんね……フレイ…


…ごめ…ん………



まだ寒い風が公園を吹き抜けた。




END




あとがき

ハイ、ドロドロ3部作最後はキラ、刺されてますよ!誰かにっ!!
いや…なんかね、キラ達の三角関係を書いていたらさぁ〜その内キラって刺されるかもぉぉ〜って思って、なんかとりあえず書いてみたんですが…
ある意味楽しかったです(自分がこんなんだったらかなり厭だが)
でわ、ありがとうございました


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