Sweet Life
閑静な住宅街。遠くに海が見える石畳の坂の途中にその家は建っていた。芝生の庭とかわいらしい木の造りの家。
そして、来る人を暖かく迎えいれてくれそうな優しい佇まいを醸しだす緑のアーチはきちんと手入れが行き届いていた。
その家に住む人たちは、今日も甘くのんびり過ごしている。
「ハイ、どうぞ」
「おっ♪ありがとさん」
新聞を広げていた処にコーヒーを差し出され、ムウは礼を言って受け取った。
「どういたしまして。……でも、コーヒーぐらい自分で煎れてもいいんじゃない?私だって他にする事あるんだから…」
ムウはコーヒーを啜りながら、愛妻のマリューの腰に手を回して
「何すんの?こんな良い天気に?」
と聞くと、マリューはグイグイと手でムウの腕を放すと
「何って、掃除や洗濯よ?も〜〜少しは手伝ってくれてもいいんじゃない?」
ムウはやぶへびと思いつつ、マリューの少し怒った顔が可愛くて持っていたコーヒーを全部飲み干すとハイハイと言ってソファから腰を上げた。
「んで?何をすればよろしいですか、奥様?」
畏まって話すムウをクスクス笑いながらマリューは
「では、旦那さま。洗濯物を干して下さいますか?もう、洗ってありますから」
「了〜解」
ムウはそう言うと、マリューからバスケットを受け取り庭先に降りていった。
その間にマリューは各部屋に掃除機をかけた。ガーガーと全室かけるのも大変なのだ。
「…ふぅ、これでなんとか終わったわね。……あら、もうこんな時間?お昼作らなくちゃ……」
マリューは呟くと掃除機を片付け、キッチンに入った。
「…あら、何してるの?ムウ」
そこには、マリューのエプロンをつけたムウが立っていた。
「ん?あぁ…たまには可愛い奥さんの為にお昼でも作ってあげようかなぁ〜ってね♪」
「貴方がっ!?」
「うん、そう♪だから、ちょーっと待っててねぇ♪」
ムウはそう言うと、キッチンからマリューを追い出しウキウキと鍋に火をかけていた。
マリューは、何が出来るのか半分楽しみ、半分不安だったがお言葉に甘えて、リビングに行き、作りかけのアフガンを手に取った。針を持ち、縫い合わせていると段々美味しそうな香りがしてきて
「ホイッ!出来上がり〜。ムウ特製パスタ&スープ」
ムウは、そう言いながらキッチンから運んでくるとテーブルの上に置いた。
「ささっ、奥様どうぞ」
と言って椅子を引き、マリューはにっこり笑うと
「ありがとう。美味しそうね♪」
とランチマットの上に置かれたパスタを眺める。ムウが向かい側の椅子に座って、二人手を合わせ
「「いただきます♪」」
と言うと口に運んだ。
「…………どう?」
ムウが気になりながら、マリューを覗き込んだ。
「……!!美味しい、このカルボナーラ」
「そっかぁぁ〜よかった〜」
ムウはそれを聞き、嬉しそうに自分も食べた。
「おっ♪結構上手く出来たな。我ながら天才シェフ?」
「また、調子に乗っちゃって」
マリューは、ムウにデコピンをすると、顔を見合わせて笑いあった。
「マリュー♪上手く出来たご褒美は?」
ムウは自分の口を指で差してにやけていた。
マリューは、またクスリと笑うと立ち上がりムウの頬に軽くチュッと音を立ててキスをした。
満足しなかったのか、ムウはマリューを捕まえると口唇に深い口づけをした。
今日も、この家に住む人たちは相も変わらず甘い甘い生活を送っていた。
END
あとがき
なんですか?これは…バカップルならぬバカ夫婦……しかも、何を書きたいんだか…書いてて恥ずかしいです(笑)
まぁ、甘々って事で…アハ★(逃)
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