昨日の仲間は、今日の敵
天気のいい日曜日。
ムウは可愛い娘、エリスを膝の上に乗せ、ご本を読んでいた。
「――王子様とお姫様は末長く幸せに暮らしました。おしまい」
「きゃう〜〜」
エリスは、お話が終わると手をペチペチと叩いて拍手した。とその時、ピンポーン♪とチャイムが鳴り、エリスは
「あい!」
と言ってムウの膝から下りると玄関へトトトト…と走っていく。
ムウは、やれやれと思いつつその行動が可愛くてニヤケながらエリスの後を追って、玄関先に下りようとしているエリスを抱き上げ、ドアを開けるが、思わずドアを閉めた。
「あぁ〜〜ラぁ〜vV」
エリスがドアに手をのばすとガチャリと開いた。
「ムウさん、なんで閉めるんですか?こんにちわ♪エリスちゃん」
そこに立っていたのは、キラとラクスだった。エリスは、二人を見るなり興奮して
「きゃう〜〜」
と喜び、足をバタつかせた。
「こんにちわ、エリスちゃん。フラガさま。ハイ、エリスちゃんにお土産ですわ」
ラクスはそう言うと持っていたバックから、ハログルミを取出し渡した。
「ふぁ〜〜☆」
受け取ったエリスは、ムウに抱っこされながらハログルミに頬擦りした。丁度、洗濯を終えたマリューが玄関にやって来た。
「あら、いらっしゃい。キラ君、ラクスさん、どうぞ上がって」
「こんにちわ、マリューさん。お邪魔してもいいですか?」
キラはムウをちらりと見て、尋ねた。ムウはややぶすっとした顔をしながら
「……入るがいい…」
と呟いた。キラとラクスは、笑いながら家の中に入った。
エリスは、てとてと歩くとキラとラクスの間に座り、キラの膝にしがみついた。
「あぅ、あぅ〜ラぁ〜」
「ん?どうしたの、エリスちゃん。」
「あらあら、キラに抱っこして貰いたいのですわぁ〜」
ラクスは、エリスの頭を撫でてあげながらおっとりとした口調で話す。キラは笑顔になりながら
「じゃあ、おいでエリスちゃん」
ひょいと抱き上げられ、膝の上に座らせられるとエリスは大喜び。
「エリスちゃん、やっぱりマリューさんに似て可愛いですね〜♪」
キラが頬擦りすると、エリスは嬉しそうに
「ラぁ〜ちゅうぅ〜」
と言って、キラの頬にキスをした。
「あらあら、まぁ」
「あら、エリスったら」
「んなっ!?エリスぅ!?」
見ていた三人はそれぞれ反応を示した。ラクスとマリューは微笑ましく、眺めていたが、もう一人は、口を大きく開けたまま硬直している。
「うぅ〜きゃう〜」
「エリスちゃん、くすぐったいよ〜」
当のエリスとキラは、笑いながらほっぺたを突いている。
「ふふっ、ほーんとエリスはキラ君の事が大好きねぇ〜」
「まぁ、キラばっかりずるいですわ。エリスちゃん、私には?」
ラクスが隣にいるエリスの頬をぷにぷに触ると、エリスは嬉しそうにラクスの方を向き、今度はラクスの頬にキスをする。
「らきゅすちゃ〜ちゅうぅ〜」
「きゃあ〜やっぱり可愛いですわぁ〜」
ラクスは、エリスを抱きしめると頬擦りをして、キスをする。
「きゃうぅ〜〜」
エリスは、自分のほっぺをペチペチ叩いて恥ずかしそうにしている。
「エリス〜?ママには〜?」
マリューがエリスに向かって言うと、突然
―ドンっ!とムウがテーブルを叩いた。
びっくりした3人とエリスは、ムウの方を向くが、ムウの視線はキラだけに注がれていた。
「? どうかしたの、ムウ?」
マリューが話し掛けるとムウはキッとマリューを見た。
「どうかしたの?だと…どうしたもこうしたも、エリスが…オレの大事なエリスがっ…男にキスをしたんだぞ!?キラぁぁ!」
「ムウさん、そんな怒らなくてもιたかがほっぺに…っていつもの事じゃないですか!」
「うるさい!それでも許せん!!……まだお姫さんならいいが…男はぁ〜」
拳を握り締め怒りに燃えているムウを見て、キラはたじろぐが当のエリスは、またキラの膝の上に上ろうとしている。
「エ、エリス!そこから下りなさい!!」
ムウは、エリスの姿を見て話しかけるが、エリスは
「やっ!ぱんぱ…!!」
と言って拒否。しがみついてくるエリスをキラは頭を撫でてやると
「エリスちゃん、エリスちゃんのパパがダメだって言ってるよ?だからごめんね?」
その言葉が理解出来たのか、エリスの顔はみるみる歪み
「ゔ…ゔぅ…ゔぇ゙〜ん゙〜〜ぱんぱ…やーー!!」
「「「「エリス(ちゃん)!?」」」」
さすがのムウもこれには、驚き目を丸くした。エリスは、泣きながらマリューにひっつくと嫌々と顔を振る。
その横でラクスが頭を撫でていた。それを宥めていたマリューは、ムウを見やると
「ムウ!?泣かせる事ないじゃない!ほっぺにキスした位で!!」
「えっ?オレ?」
「そうよ!貴方のせいよ!キラ君から離れろ!!みたいな事いって、エリスはキラ君が好きなんだから、いいでしょ!!」
「……うぅ…だってパパじゃない男にチュウを…」
「いいじゃない!それ位!!」
愛妻家のムウとしては、マリューにそう言われては何も言い返せない。ムウはキラを見ると
「悪かったな、キラ。エリスと遊んでやってくれ。(棒読み)」
と引きつりながら笑って言った。マリューは
「エリス〜?パパがキラ君と遊んでいいって言ってくれたわよ〜♪」
「私とも遊びましょう、エリスちゃんvV」
「うっ?」
マリューとラクスの声を聞いて、エリスは上を見上げた。
「さぁ、エリスちゃん。遊びましょう。さっ、キラも♪」
「うん、遊ぼう☆エリスちゃん」
「…うきゃー」
エリスは、泣いたカラスのようにすぐに笑うとキラとラクスに抱っこされ、歌を歌ってもらった。
マリューはその間、キッチンにお茶の準備に行きムウは、いつの間にかリビングから姿を消していた。
2Fの寝室では、ムウは悔しそうに落ち込んでいた。そして…
『要注意人物』
と書かれたノートに
『一番、危険!キラ』
と書いていた。
END
あとがき
なんか失敗しました…
なんか、途中からずいぶん変わり、変な終わり方をしてしまいました。
すいません!!訳分かんない話で!!m(__)m
ハログルミは、ラクスお手製の丸いぬいぐるみです(笑)
もちろん、赤で
エリスちゃん、キラにチュウしちゃいました。(ラクスにもしたが)ムウにとってはキラにした方が一大事!
たとえ、それがエリスからした。としても…。
これでディアッカにもしたら大変だな(爆)
では、ありがとうございました。
マキ
メール公開:'04/2/13
サイト公開:'05/1/12
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