Game of tag Panic
「ハロ!ハロ!」
「あぅーー!」
休日の穏やかな昼下がり。ザラ家では白熱した戦いがリビングにて繰り広げられていた。
「ハロ!ナンナ〜!」
「うゅーー!」
ナンナは黄色ハロと鬼ごっこをしていた。
その光景を見守りながらカガリは洗濯物をたたみ、アスランはすぐ側に寝転んでいる。
「あんなちっちゃい体のどこにあれ程のパワーがあるんだかι」
「アスラン、ちゃんと見てろよ?……あぁ〜〜落ちきらなかったかぁι汚してくれちゃってぇι」
アスランは洗濯物の染みの跡を嘆くカガリに苦笑しながら、目は常にナンナを追っていた。
「分かってるよ………ん?」
ハロがピョンピョン飛び跳ねながらアスランのお腹の上に飛び乗った。ナンナもハイハイで追い掛けてくる。
「ハロ!ナンナ〜!」
「あーー!」
アスランの上で飛び跳ねているハロを追い掛ける為、ナンナは父親の服をぎゅっと掴んだ。そのまま掴まり立ちをし、よじ登ろうとする。
「お、おいっιお前らっ…」
アスランはその状況に慌てるが、ヘタに動くとナンナが転ぶのが容易く予想出来る為に動けない。
そんな『遊びにおいてのただの障害物』の思惑などお構いなしに、戦いはヒートアップしていく。
「あぅーー!うぅーー!」
ナンナは子供なりに力を振り絞るが……
「〜〜〜ふにゅっ」
登るには至らず、ペタンと座り込んでしまった。
「ハロ!カチィ!」
相変わらず上で飛び跳ねているハロを見上げるナンナ。みるみるうちに目が潤んできて……
「あぅー…あぅ…あー…あ゙ぁ゙〜〜!!」
カガリは慌てて膝の上の洗濯物を退け、泣きだしてしまったナンナに手を差し出した。
「ほぉらナンナ〜〜おいで〜〜」
「あ゙ぅ゙〜〜」
ぽろぽろと涙を零しながら、ナンナは母の方へと小さな手を伸ばしてきた。
抱き寄せられると、あやしてくれる母親の胸にしがみ付き、尚も声を上げる。
「こら。お前やりすぎだぞ?」
アスランがハロに注意すると、ハロは飛び跳ねるのを止め、くるくる回りながら電子音を発する。
反省してる様子だ。
「……ほら、おいでナンナ?」
アスランはまだグスグスと言ってるナンナに手を差し出した。
カガリから受け取ると、その小さな体を自分の上に置く。
ナンナの目の前には小さな黄色ハロ。
「ナンナ!ナンナ!」
「あぅぅーー」
アスランは娘のまだ雫が残る目元を拭い、頭を撫でてやる。
「ほら、同じ高さだろ?捕まえられるぞ?」
「うぅ?」
ナンナはじぃーっとハロを見つめていたが……
「あぅ!」
ペチッとハロを叩く。
「ハロ!マケタァ〜〜!」
ぴょんっとナンナの頭の上に飛び乗りくるくる回る。ハロなりの“いいこいいこ”なのだろう。
機嫌が直ったナンナは笑いながらはしゃいでいたが……やがて船を漕ぎ始めた。
「……カガリ」
「疲れちゃったかな?」
「そりゃそうだろ。沢山遊んだんだから」
「ハロ!ナンナ!アーソーボッ!」
「ハロ、しぃーー」
ピョンピョン飛び跳ねるハロにカガリは人差し指を立てる。
そしてちゃんと寝かせる為にナンナを預かろうとするが……ナンナは寝呆けながらもいやいやをして、父親の服を掴んだまま放そうとしない。
「……ご指名だぞ、パパ」
「…みたいだな。カガリも一緒に寝ないか?丁度家事は一段落したしv」
既に洗濯物は綺麗にまとめてあった。
カガリはやり残した仕事が無いか考えるが、アスランとハロがナンナを見てる間に粗方片付けてしまっていた。
あとは夕飯を作るまで体が空いてしまう。
「そう…だな……ふあぁ〜〜そういや夜中に起こされたから眠いや」
その起こした張本人は、アスランの腕の中で気持ち良さそうにすやすやと寝息を立てている。
「じゃあこれから昼寝して夜は……vV」
「ば、馬鹿!!」
「…あぅぅ〜〜…」
「ほらほら、大声出すと起きるぞ?♪」
「……こんのぉ」
「男の子も欲しいなぁ……vV」
「……」
寝室に行く三人の後ろを、ハロは言い付け通りお口にチャックで追い掛けて行った。
そして三人と一体で仲良くお昼寝したそうな♪
「………ぁぅ……ぅゅ……ぁ……あ゙あ゙ぁ゙〜〜〜!!」
「「…なっ、何だぁ〜〜!?」」
色んな意味を含めた夫婦の寝不足の日々は続く(笑)
END
あとがき
サブタイトルは『仁義なき戦い(?)』です(笑)
今回の目玉は黄色ハロの『いいこいいこ』ですね♪
はい、ご察しの通り、ハロのご都合主義な設定はコレをやりたいが為でしたヽ(´ー`)ノ
女の赤ちゃんは比較的夜泣きはおとなしいと聞きますが(私の周囲での話)……やはり個人差はありますよね。うん、そうしよう♪(逃げ道作成中/殴)
それでは、ここまで読んで下さってありがとうございましたm(__)m
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