HAPPY END…
最終決戦が終わり、みんな負傷しつつも無事に母艦に戻ってきた。
マリューはブリッジにいたノイマン達に促された。
「どうぞ、少佐の元へ行って下さい。こちらは大丈夫ですから…」
「でも…」
「艦長、こんな時だからこそいいんですよ。さぁ」
彼らに見送られ、ミリアリア共々ブリッジから追い出されてしまった。
彼女もまた何かとディアッカの事が心配していたらしく、マリューと一緒に格納庫へ向かった。ディアッカを見つけるとそっちにいってしまった。
マリューはキョロキョロとムウの姿を探した。
「ムウ…」
丁度、ストライクのハッチが開き中からムウが疲れ切った顔をして出てきた。
「ムウっ!」
「マリュー…?」
ムウはこちらに向かってくるマリューを受け止めた。
「マリュー…」
「ムウ、あなた…」
心配そうに抱きついてくるマリューをムウはギュッと抱きしめた。
ああ、温かい人の感触だ。
「大丈夫だよ、マリュー。言ったろ? 絶対帰って来る。って…」
「えぇ、でも……ムウ、無事でよかった」
「……帰ってくるさ…君と……この子の為にも…な」
クスリと笑いながら、マリューのお腹に触れた。彼女は驚いてムウを見上げた。
「…ムウ、気付いてたの?」
「なんとなく…な。言わなかったのは、俺を迷わず戦場へ行かせる為…だろ?」
「……なんでもお見通しね」
肩を竦めながら話す姿に、マリューも肩を竦めて笑った。そのままムウはマリューを連れてパイロットルームへと移動した。
「とんでもない。実際、不安だったんだぜ? 言われずに行くのも…」
「だって……足枷になるかも知れないじゃない。一瞬の迷いが命取りになるかもしれない…だったらって思って…」
パイロットスーツを脱ぎ、背後にいるマリューの言葉に驚いていた。そして微苦笑する。……まったく、なんて女だ…。戦場を理解している。
「だから、言わなかったのか?」
「そうね、無事に帰ってきたら言おうと思ってたし、帰って来るって信じていたから……」
それを聞くとムウは服を着て、マリューと向かいあった。
「ただいま、マリュー」
「おかえりなさい、ムウ。言いたいことがあるの」
マリューはにっこり笑うと改めて口を開いた。
「私ね「俺と結婚して下さい。マリュー・ラミアス」
言おうとした言葉が遮られただけじゃなく、ムウの言葉にポカンとした。ムウは、そんなマリューの顔を見て少しだけ笑った。
「帰って来れたら、言おうと思ってた。君が伝えようとする事よりも早く」
「……ムウ…」
「答えは…?」
真摯な眼差しを送り、大切なものを扱うようにそっと抱きよせ答えを求めるムウに、マリューは笑った。答えなんて決まっている。
「もちろん……はい、よ」
「よっしゃ――♪」
ムウは優しく抱きしめると、温もりを感じ、幸せな気分になる。
マリューもムウの鼓動を感じて、お腹の中の生命を考えると涙が少し零れた。
「これからは、ずっと一緒に生きていこう。みんなで…」
「ええ、大変だろうけど、あなたが一緒なら…」
二人は見つめ合うと自然に口唇を重ねた。
END
あとがき
49話を見る前に知ってしまったネタバレのせいで、書いた話。
不吉なネタバレを吹き飛ばすかのような勢いで書きラブラブです。
書いてて恥ずかしかった。こうなって欲しかったです。恥ずかしいけど。せめてSEEDを仕込……げほげほ…まあ、そうであって欲しいかな?
49話放送日は9/20
初槁:2003/09/18
改稿:2007/07/02
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