Toy Panic

GUNDAM SEED

「キャッキャッ♪」


俺が機械工作の作業をする側で、相変わらず娘の可愛い声が聞こえる。

我が娘ながら、ナンナは本当に可愛い。
こいつは甘えん坊で、俺が家に居るとベッタリくっついているんだ。

何せ……パパが大好きなんだからなvV(自慢気)

目元は俺に似ているが、カガリにもソックリだ。
特にニッコリと笑った時なんて、カガリに瓜二つと言ってもいいだろう。

いつも俺が仕事から帰ってくると、よちよちと歩きながら笑顔で出迎えてくれる。
その可愛らしさと言ったらもう……vV

この前なんて……


「うー、うぅー!ι」


……そう、こんな可愛らしい声で……vV


「うぅーー!ι」


…………へ?唸り声?

ハッとした時、いつの間にか手元がお留守になっていたことに気付いた。
慌てて唸り声の方ヘと視線を向けると…


「あぅーー!!ι」


ナンナが何かを一生懸命に引っ張り出そうとしていた。その小さな手が触れているモノはダンベルだった。
それは言わずとも知れた、カガリの愛用品だ。

そうか、ダンベルか……



――――…




――…



―…




「Σ◎※△◆○$!?」


俺は驚きのあまり、声にならない叫びを上げた。


「カ、カガリぃーー!!早く来てくれぇーー!!」


先程洗濯物を取り入れに行った妻を呼び戻し、すかさずナンナを抱き上げた。


「こらっ、危ないだろ?めっ!」

「やっ!やぁーー!」

「『イヤ』じゃないっ第一、お前に持てるわけないだろっ?」

「ぶぅーー!」





一方こちらは、洗濯物を取りに行ったカガリ


「〜〜〜♪………あれ?何か騒がしいな、ハロ?」

「ハロ!ゲンキ!」

「あははっ!確かに元気だから騒がしいんだもんな☆」

「ハロ、ハロ♪」


取りあえず取り込んだ洗濯物を部屋に置いて、アスラン達の元に向かうことにする。


「ハロ、ちょっと洗濯物を見ててくれないか?」

「ハロ!」


任せろ!と言わんばかりの元気一杯な返事にカガリは微笑み、部屋を後にした……




「こぉら、いい子にしなさいっ!」

「うー!うー!」


腕の中で暴れるナンナを宥めていると、カガリが慌てて戻って来た。


「…何だぁ?何騒いで…って、ナンナ!お前、また見つけ出したのか!?」

「あー!あー!」


やって来た母親の方へと手を伸ばすナンナをカガリに渡した。カガリはぺたぺたと顔に触れてくる小さな手に「くすぐったい」と顔をしかめる。

ほのぼのとした、実に可愛らしい光景。
可愛い妻に、これまた可愛い娘……うわー、幸せを感じるなぁ…vV

……だが、俺はどうしても聞き捨てならなかった言葉を問うた。


「……カガリ。『また』ってどういうことなんだ?ι」

「…ああ、こいつったらどこに隠しても見つけちゃうんだよ。好きなのかな?ダンベル」

「いや……それは…ちょっと……」


ダンベルが大好きな赤ん坊……勘弁して欲しいι
ましてや女の子だぞ?

……え?奥さんはどうなんだって?それとこれとは別問題だ


「……完璧に仕舞い込むと普段使えないし、かと言ってこれじゃナンナが見つけちゃうしなぁ……ι」


カガリはナンナを床に降ろし、ダンベルを持ち上げた。


「でもナンナが怪我してからじゃ遅いしな。キラにでも預けるよ」

「それがいいだろうな(色んな意味で)。…さて、じゃあ俺は作業を続けるから…」

「ああ。まだ洗濯物があるから、ナンナを見ててくれよ」


「キャッキャッ♪」


返事をしようとしたら、突然後方からナンナのご機嫌な声が聞こえてた。


「あーー!!ナンナっ!!」


カガリが俺の後方に視線を向けた途端、慌てながら駆け寄っていく。
何事かと振り向くと……






……そこには衝撃的な光景が繰り広げられていた。

何と楽しそうにはしゃぎながら、今度は先程まで俺が使っていたスパナをぺちぺちと叩いているではないか!!


「危ないだろっ!?めっ!」


駆け寄ったカガリに抱き上げられたが


「やぁっ!んめぇっ!」

「『めっ』されるのはお前っ!ママじゃないっ!」

「ぶぅーー!」


…てな具合いで、その娘は実に反抗的な態度だ。
気に入ったおもちゃを連続で取り上げられたのが、余程気に食わないらしい。

…いや…それ以前に……おもちゃじゃ…ないんだけどなι


「ああっ!もうー!暴れるなって!〜〜ほら、パパっ!!」

「あ、あぁ……」


今度は先程と逆にカガリから受け取り、膨れた頬を撫でてやる。
ぷにぷにですべすべとした感触が心地良い。


「ほぉら、こちょこちょ…〜☆」

「………あぅ〜〜きゃあ〜〜!!vV」


ナンナの気が逸れている間にそっと目配せすると、既にカガリが工具を隠していた。

……見事なチームプレイ。こんな時、俺達夫婦になったんだな…ってしみじみと思ってしまう。

当の娘は見えなくなったモノのことなどもう忘れたらしく、俺の腕の中で楽しそうにはしゃぎだした。
可愛らしい笑顔……親の贔屓目じゃなくて、本当に可愛らしいんだ!


「キャッキャッ♪」

「うーん、我が子ながら単純だなーι全く、どっちに似たんだかな、アスラン?」

「…あ、あぁ……ι」

「ぅあ〜〜♪」


ナンナは小さな手を伸ばし、それぞれの手で俺とカガリの服を掴んだ。


「……どっちもだとさι」

「……………ι」



愛くるしい我が子。

娘の行動は偶然なのか、必然なのか…。



悲しいかな、全く否定出来ない若夫婦だった……(笑)





おまけ



カガリに頼まれた任務を遂行すべく、ハロは洗濯物を見守っていた。


きっとまた、ナンナが何かやらかしたのだろう。

仕方ないなぁ〜、せめて自分だけでもいい子にしてなきゃ。

そうだ。お手伝いをして、カガリを喜ばせよう♪


ハロは洗濯物の上をぴょんぴょんと飛び跳ねたり、コロコロと転がり回った。
ハロなりのアイロンのつもりらしい。

その下にはアスランのワイシャツ等があるが……みるみるうちにシワクチャになっていく。


そうこうしてるの内に、部屋に戻ってくる足音が聞こえてきた。




カガリの嘆きが響き渡るまで…


……あと数秒……(笑)





END


あとがき


お〜い、アスラ〜ン?頭大丈夫か〜?って感じですね(笑)


ナンナちゃんのキャラが、やっとのことで掴めました。これまではいくら書いても、しっくり来なかったんですι

女の子だけど、やはり血の成せる業ってことで(殴)


ハロの甘えん坊っぷりを出せて、スッキリしました♪ちなみに、カガリにベッタリvな設定です。理由は、何かと遊んでくれるから(笑)
でも実際のペットって、仕事に出るお父さんより、家にいるお母さんに懐きません?ボスはこの人だ!って感じで(笑)


実はこの話、まだまだ続きます。続編は近い内に……


それでは、ここまで読んで下さってありがとうございましたm(__)m



'05/3/14 作成
'05/3/16 UP


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