Sweets Panic
ここはデパ地下。
ムウとアスランは、困りまくっていた。
そもそも、マリューとカガリの買い物の長さに地下に来たのが間違いだった。
天気がよければ、屋上に行くのだがあいにく今日は雨だった。
キラとラクスの間に待望の赤ちゃんが生まれた。しかも、男女の双子。
その出産祝いのため、フラガ家とザラ家は一緒に買い物に来ていた。
「これなんてどうだ?マリューさん♪」
「あら、そっちもいいわねぇ〜♪こっちもいいわよ☆」
「うわっ☆そっちも可愛いなぁ」
母親たちはキャッキャッと楽しそうに選んでいる。
「パパぁ〜まだぁ〜〜?エリス、ちゅかれた〜(´д`)」
「うぅ〜う(`з´)/」
エリスとナンナはくたびれて、傍らの父親を見上げた。ムウとアスランは顔を見合わせるとため息を吐いた。すでに彼らも待ちくたびれていたのだ。ムウはマリューに話しかける。
「…あの〜〜マリューさん?まだ…?」
「んー?もうちょっと待って」
「でもさ…エリスらが疲れてきてるんだが…」
「えっ!あら……ホント…」
マリューとカガリは、振り返ってエリスとナンナを見た。
「ありゃ…」
「まぁ…」
マリューとカガリは、困った様に顔を見合わせた。まだ買い物が終わってないのだ。
「そうだ!アスラン、ナンナ達を連れて果物を買って来てくれ。苺とかさ」
「あっ、そうね。ムウお願いね。エリスぅ〜ラクスさんの好きな果物選んであげてねvV」
「らくしゅちゃんの?」
「うん、そう♪よろしくね」
「はい!」
エリスは手をあげて元気に返事をした。
そんな経緯でデパ地下に来たのだが、まっすぐ青果売場にいけばよかった。がうっかりお菓子売場の方へいってしまった。
「………ムウさん…」
「…なんだ…アスラン…」
「あれ、どうします…?」
アスランが指さした方向には、ケーキのショーケースにへばりついているエリスとナンナの姿があった。
「うきゃーvV(≧▽≦)」
「みゃうぅ〜(≧ω≦)」
嬉しそうにケーキを見入っている。
「う〜〜ん…ヤバいなぁ〜連れていかないとな…」
と言ったとたん、へばりついていたエリスはくるりとムウを見た。
《マズイ!!》
「パぁ――」
と言い掛けたエリスを抱き上げるとムウは言い切った。
「さぁ、エリスvVあっちでキラたちの果物選ぼうな!?」
「え――、エリスぅ―」
「なっ!?」
必死にムウは、エリスの気を逸らそうとしたが遅かった。
「エリスぅ、ケーキがいいーー!!」
「ママが果物って言ったろ?だからぁダ〜メ!」
「やーー!!ケーキぃ!ケーキぃぃ!!買ってぇー!」
エリスは、ムウの腕の中で暴れる。三歳になったエリスが暴れるとさすがのムウも抑えられない。
「こらっ、エリス!!」
と叱っていると、そばで見ていたナンナも
「あーぁ、ぱぁぱ、こりぇ〜」
アスランを見ながらショーケースを指さす。
「…ナ、ナンナ?」
「れっ!」
「ダメだよ?ナンナ…カガリが果物って言っただろ?」
「ぶぅ〜う!」
愛娘にそんな事されて困り果てる父親。
お互い顔を見合わせるとため息を吐いた。
「……2つだけだぞ?」
ムウの言葉に暴れていたエリスは、ピタリと止まる。
エリスは笑顔になり
「ホント〜〜vVぱぁぱ大好き〜〜vV」
エリスは、ムウのほっぺにチュッとキスをした。
再び、エリスとナンナはショーケースにへばりつき何を買うか決め出している。
「…いいんですか?」
「仕方あるまい…嫌われるよりマシだろ?」
「お決まりですか?」
店員が小さな少女たちに向かって聞くと、エリスは笑顔で
「あのねぇ〜これとこれぇ〜V んねぇ〜ナンナちゃん〜」
「あぃ!」
「「「えっ!?」」」
店員を含め、ムウとアスランは唖然とした。
エリスが指さしたのは、苺のショートケーキとチーズケーキのホールサイズだった。
「んねっ!ふたちゅ♪」
エリスは、指を二本出してムウを見上げる。
「「………………」」
ムウとアスランは苦笑いした。確かに『2つ』なのだ。
「…あの……よろしいのですか?」
店員も不安げにムウ達を見る。
「……あーー…」
ムウは、言葉に詰まるがちらりとエリスらを見るとウキウキと瞳を輝かせてる。
この嬉しそうな顔に弱いムウは
「……ハイ…お願いします…」
「「うきゃーvV(≧ω≦)」」
エリスにつられ、ナンナも叫ぶ。
「ありがとうございました〜♪」
店員が明るい声で見送り、エリスとナンナはキャッキャッとケーキの箱が気になるらしくおとなしくしていない。
ムウが椅子に座って二人を見ている間にアスランは果物を買いにいった。
それを待ってる間に、やっと買い物が終わったのか母親たちが合流した。
「…ムウ、お待たせ〜…ってこれなぁに?」
マリューは、椅子の上に置いてある正方形の箱をさした。
「あのねぇ〜ケーキなのぅ〜ママ〜♪」
ムウが答える代わりに、エリスが嬉しそうに話す。
マリューとカガリは、箱の大きさとなにより2つある事にびっくりした。
「…いったい何個買ったんだ?」
「………2個…ホールで…」
「「ホ、ホールぅぅ!?」」
マリュー達が声を張り上げる。ムウは慌てて弁解する。
「しょーがないだろ!?2つ選んでいいよ。って言ったらホールを選んだんだぜ?ウチのおチビちゃんとナンナちゃんが!!」
「エリスと…」
「…ナンナが…」
マリューたちは愛娘を見ると二人ともにこにこしながら母親を見た。
「まぁま、ケーキなのぅ〜ケーキ♪ケーキ♪美味しいのぅ♪」
「〜♪」
エリスが自作のケーキの歌を歌うと、ナンナまで小さい体を揺らし踊っているようだった。
「…はぁ〜……買ってしまったモノはしょうがないわね…エリス?今度おねだりする時は、小さいのにしなさいね」
マリューは、エリスに向かって話すと
「はぁ〜いvVママ♪」
たぶん、わかっていないだろうが目の前のケーキで浮かれているエリスは元気よく返事をした。
ようやく、アスランも戻ってきて二家族は新たな家族が増えたヤマト家に山ほどのプレゼントを持って向かった。
END
あとがき@
昨日は、バレンタインディでケーキを食べてこの話が浮かびました。
しかし…最後をうまく纏める事が出来ず適当に終わらせてしまいました
しかもエリスちゃん、三歳になってしまい本来キラ達の双子との年の差がわかりませんでした〜
しかし、エリスちゃん頭いいね☆
二個と言われホールサイズを二個選ぶ辺りが♪
では、書かせて下さってありがとうございました
'04/2/15 作成・メール公開
あとがきA
一年以上前の小説をようやくUP致しました。
当時のを少し直したりしましたが…歌うエリスとナンナ
きっと可愛いでしょうね♪
ようやくの更新申し訳ございませんでしたm(__)m
'05/4/2 UP
-90-
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