ぱちぱちの冒険

GUNDAM SEED

《act.1》

ぱちぱち……

響き渡る軽快な音に反応したエリスが満面の笑顔を湛えた。

「あっ!ナンナちゃん!はくしゅだよ!」
「……う?…ねぇー、ねぇー?」

笑うエリスとは逆に、ナンナは突然聞こえてきた音に怯え、エリスの服を掴んできた。

「あのねぇ、ぱちぱちしてもらったら『ありがとう』って言うの♪」
「う?…あーとぉ?」
「うん!ありがと〜vV」
「きゃっきゃっ☆」

恐くないと分かったのか、ナンナはエリスと共にぴょんぴょん飛び跳ねた。

ぱちぱち……

「あっ!またぱちぱち〜♪」
「うきゃあ〜v」
「ねぇ、ぱちぱちする方に行ってみよう?」
「あいっ!」

ぱちぱちを探すおチビちゃんの冒険の始まり〜♪




To be Continued


《act.2》

エリスとナンナ。二人のチビッコが最初に出会ったのは……

「あー!ディアちゃ〜ん♪」
「あーちゃ!vV」

肌が黒い、金髪の青年だった。

「……チビ共……頼むから、その呼び方は止めてくれι」
「なんでぇ〜?」
「きゃっきゃっ♪あーちゃ、あーちゃvV」

困惑するディアッカにまとわりつく二人。特にナンナの懐きようは特筆すべきものがある。
……それ故に彼女の父親に色々と狙われているのだ。
『殺さず傷付けず…とどのつまり法に引っ掛からない程度に、適度にいたぶる』
をモットーとしたような奴に。
ディアッカにとっては、この上なく迷惑な話だ。

「……あーもう何とでも呼べよιそれよりお前ら、どこに行くんだ?」
「あのねぇ、ぱちぱちなのぉ〜vV」
「あーとぉ〜vV」

子供二人の言いたい事が全く分からず、ディアッカは顔をしかめる。
だが、そんな所に…

ぱちぱち……

不思議な音が響き始めた。

「ぱちぱちぃ〜〜♪」
「きゃあ〜〜☆」

二人は拍手が聞こえてきた方へと駆けて行った。
ディアッカはア然としながら、その光景を見ていた。

「……子供って……分かんねぇι」

とりあえず、これから訪れる久々の恋人との時間に想いを馳せることにした……




To be Continued


《act.3》

長閑な昼下がり。
大きな乳母車を押している、艶やかな桃色の髪をなびかせた女性が一人…

「ぽかぽかでいいお天気ですわ〜♪ねえ、ソル?vマニ?v」

乳母車の中には二人の赤ん坊。一人は「ぁー」とか言いながらパタパタと手を動かし、もう一人は指をくわえてきょとんと母を見上げている。
我が子達の可愛い仕草にラクスが微笑んだその時……聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ぱちぱちぃ〜♪」
「きゃっきゃっ♪」

見間違えることは無い、友人の娘と姪だ。

「あー!らくしゅちゃん!vV」
「うきゃあーvV」
「あらあら〜、どうなさいましたの〜?」

エリスはラクスの足にしがみつき、ナンナは乳母車を覗き込んだ。

「あのねぇ、ぱちぱちなのぉ〜vV」
「まあ〜、ぱちぱちですか〜。それは素敵ですわね〜〜vV」
「すてき、すてきぃ〜〜vV」
「うふふ〜〜vV」
「うふ〜〜vV」

不思議な世界を作り上げるラクスとエリス。
だが、一方のナンナは赤ん坊に夢中だ。赤ん坊は覗き込んでくる瞳を、きょとんと見上げている。

「ふわぁ〜!かぁいぃねぇ〜〜vV」
「まあ〜vVありがとうございます〜vVナンナちゃんも可愛いですわよvV」
「えへ〜〜vV」

ほのぼの空気が周りを包んだその時……

ぱちぱち……

「あっ!またぱちぱち!」
「まあv素敵なことですわね〜〜vV」
「あーとぉ〜☆」




To be Continued



《act.4》

ラクスと双子の赤ん坊に出会ったエリスとナンナ。次は誰に会うのだろうか…

「エリス〜こんな所にいたの〜〜?」
「あっ、ママ!」

…と考える前に、エリスとソックリの綺麗な女性が慌てた様子でやって来た。
エリスはマリューの元へと駆け寄る。

「もう〜ιパパが泣きながら心配してたわよ?」
「ごめんなさぁ〜い」

やっと愛娘が見つかり、マリューは安堵する。
…これ以上行方不明となれば、あの夫はどうなるか……想像するだけで大変だ。
そこに金髪の女性もやって来た。

「こぉら、ナンナ!心配しただろっ!?」
「まぁまっ!」

ナンナもカガリの元へとよちよち駆けて行く。

「ほぉら、帰るぞ?早く帰らないとハロ捜索隊に家が占拠されるからな……ったく、あの馬鹿…ι」

カガリの脳裏には、家を出る直前の家の状態が過ぎる。……頭が痛いとは正にこの事だ。
とりあえず気を取り直して、ナンナを抱き上げる。

「じゃあ私達はこの辺で。悪かったな、ラクス。ありがとうな」
「ええ、助かったわ。ありがとう、ラクスさん」

マリューははしゃぐエリスが手を離さないようしっかり握った。

「いえ、楽しかったですから♪それでは、またvV」
「ええ、またその内に皆でお茶しましょう♪」
「そうだな〜、あの男(馬鹿)共がいない時に☆」
「うふふvVそうですわねvV」
「エリスもー!(≧▽≦)」
「はいはいv」
「ぁうー!まぁま!」
「ああ、ナンナも一緒なv」
「うきゃあー!(≧ω≦)vV」

この瞬間、そこらでくしゃみの音が聞こえたとか聞こえないとか……




END



Web拍手にて使用。
ここまで読んでくださって、ありがとうございましたm(__)m


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