02
俺はムウ・ラ・フラガ。
今日は愛しの妻と愛くるしい娘の三人で家族水入らずでドライブだ。
妻のマリューと娘のエリスは安全の為、後ろの座席。少し隣が物足りないが――――
「さ、ムウさん。さっさと出発しましょう♪」
「…………なんっでお前がここにいるんだっ!? キラっ!!」
「え〜、なんでって、マリューさんに誘われて」
「ま、マリューっ!?」
「だって、キラくんが暇だって言うから誘っちゃった」
驚いて後ろを振り向けば、マリューはにこにこと笑みを浮かべ答えた。
その隣にチャイルドシートに座るエリスはキラがいるからだろうか、すごく笑っていた。
「ムウさん、危ないですから前向いて運転して下さい。ムウさんは別にいいとしてマリューさんやエリスちゃん、僕に何かあったらどうするんですか?」
「俺はいいのかよっ!?」
「だって、不可能を可能にする男だと自分で言ってたじゃないですか」
……お前、明らかにマリューとエリスのと俺への態度は別人だろ
(不本意だが)隣に座るキラにムウは顔を引き攣らせていた。
「ムウさん、何か言いました?」
「(読心術っ!?)……いや、何も。しっかし、暇だからってなー、ピンクの姫さんはどうしたんだよ」
「ラクスは、今日はカガリと妊娠グッズを買いに行きましたよ。僕も行こうかと思ったんですけど、たまには女同士だけがいいかと思いまして。
それでマリューさんやエリスちゃんに会いたくて電話したら、マリューさんに誘われたんです」
にっこり、足を組みながら話すキラにムウは「俺は無視かよ…」とぼやいていた。
「ん? じゃあ、アスランはどうしたんだ? 嬢ちゃんが出掛けたならアイツも一人か子守だろ」
「アスランに電話したらもういなかったんですよね」
ふっと手を持ち上げて笑うキラにムウはまた顔を引き攣らせたのだった。そして、今頃一人かあるいは子守をしているアスランに心の中で罵倒を飛ばした。
(アスラ〜ン……なんっでキラと一緒に行動しないんだっ!! お前ら義兄弟だろ)
そんなことを考えている間、キラは後ろに座るマリューと和やかに会話していた。
「すいません、マリューさん。せっかくの家族団欒にお邪魔しちゃって」
(全くだ)
「いいのよ、キラくん。キラくんはもう家族のようなものだし、エリスも喜んでるわ」
「あーい、キラにぃたん♪」
(……家族って、こいつは親戚でもなんでもない、赤の他人なんだが……)
二人の会話を聞きつつ思わずツッコミを入れていた。
「マリューさんにそう言って頂けると本当に嬉しいです。僕もマリューさんの事お姉さんのように思ってますよ」
「まあ、私、兄弟がいないから弟欲しかったのよ。嬉しいわ」
(……まあ、俺もマリューも一人っ子だしな……仕方ないか………
…………………マリューが姉か、…綺麗なお姉さんっていいよな……ってことは何か? マリューが姉でキラが弟って事は……キラはまさに小舅っ!?)
「キラが小舅なのはいやだー!!」
いきなり悲鳴のような声を上げるムウに三人は不思議そうに見ていた。
「ムウ……どうかしたの?」
「い、いや……別に…」
隣からくる視線を片頬だけで受けながら、ムウは内心ため息をついた。
(……アスラン、お前すげぇな)
実際、キラを義弟としているアスランに色々な感情を向けた。
(キラが小舅なんて、耐えられん。……今だってこんなに邪魔されてるのにな……)
運転しているムウなど放っておき、三人は楽しそうに笑っていたのだった。
To be Continued? or End?
あとがき
なんつーか、中途半端で申し訳ございません。
本当は海にでも行けば、ナンナちゃんとドライブに来ていたアスランがいたのです。
ちなみにアスランはこのご一行に見つかっていません。ぎりぎりで隠れました(笑)
そして、キラの生贄にされているムウに涙しとました。
というのがあったのですが、うまく書けないのでやめました。皐月ちゃん、よかったら書いてv
では、超SSでしたがご拝読して下さりました方々、ありがとうございました。
初稿:2007/03/10
改稿:2007/07/09
-96-
GUNDAM SEED / TOP