指折り待つ日

テニスの王子様

晴れて両思い、というか、私がリョーマくんにきちんと惚れてしまってから数日、リョーマくんとはなかなか会えなかった。
何故かって? リョーマくんはテニス部なんです。
青学男子テニス部は強豪校なんですよ。そして、なんと十日間の合同合宿に行ってしまったのです。
よく分からないが強化合宿らしい……うん、まぁ、合宿だね。
メールもくるし、電話ももちろんある。あのクールなリョーマくんがちょっと意外というのは本人にはないしょだ。
ただ電話はほぼ邪魔が入り、切られる。そして謝罪のメールが送られてくる。

「……相変わらず、モテてるんだねぇ…」

ゴロンとベッドに寝ッ転がりながら、携帯の画面を見つめた。
毎日、うるさくて眠れないとか、なんとか。先輩たちの争奪戦が目に浮かぶ。
青学だけではなく、前に会った氷帝の人たちもリョーマくんを見ていたからなぁ〜。とまたゴロンと寝返りをうち、指折り数えた。

「あと、6日かぁ〜………、会いたい、なぁ…」

ポロッと出た言葉に、慌てて手で口を塞ぐ。
自分の本音にドキドキしてしまう。
自分の部屋なんだから、誰もいないのに慌てた自分に滑稽で、思わず笑ってしまうと、バンッ!と扉が開いた。

「梨麻ちゃん、支度して!」

「早く、天海、準備してあげて!」

「お、お兄ちゃん? お姉ちゃん? どうしたの…」

見ればお兄ちゃんは扉の前で仁王立ちだし、お姉ちゃんは私のクローゼットからボストンバックを出して衣装ケースから服を出してしまっている。

「な、何してるの!? お姉ちゃん! あ、私の下着っ!!」

「う〜ん、まだ梨麻には勝負下着はないか〜、でも白でレースのなら、いいかも」

お姉ちゃんがブツブツ言いながら、下着を漁っている。

「ちょ、何言って…、お兄ちゃん、止め「梨麻は肌が白いからピンクもいいんじゃないか?」はぁ?」

「そうね、ピンクもいいわよね。この水色もいいと思わない。水玉が可愛「きゃーっ! 何してるのよ! お兄ちゃん、見ないでっ!」」

ぴらんと最近買ったドット柄のブラをお兄ちゃんに見せるお姉ちゃんから、それを奪い取った。
ついでにお兄ちゃんは突き飛ばした。

「いいじゃない、兄妹なんだし。海里だって梨麻の下着に欲情しないわよ」

「そういう問題じゃなくて! って、何してるの?」

チーとバッグの口を閉める姉を見て、梨麻は首を傾げた。
天海はバッグを梨麻に手渡すと、ニヤリと笑った。

「貞治から連絡が着たの。先生から許可が下りたから取材に来てもいいって…」

「格好の獲物であるテニス部が合宿してるのを取材出来るなんて、俺たちが逃す訳ないだろ」

「それがこれとどう関けぃ……ま、まさか、私も……?」

自分を指差すと、双子の兄姉はにや〜と笑みを深める。

「梨麻ちゃん、リョーマくんに会いたくない?」

「会いたいよね、梨麻ちゃん」

「「さぁ、一緒に行こう!」」

「え、え、えええぇぇぇ〜!?」

まるでステレオのように同時に言い放つ2人に私はハア〜っ!?と声を上げることしか出来なかった。



To be Continued



あとがき

いきなり合宿とかって……原作は無視なのであまり気にしないで下さい。原作主義なのにコレばっかりは許して下さい。

さて、今回はちょっぴり乙女なヒロインと、兄姉の絡みでした。
兄姉が乾を名前で呼ぶのにはちょっと訳があります……なんて直ぐに分かりそうな感じですが(笑)
次は合宿に連れて行かれるヒロインです。
合宿所ではヒロインがいないのでリョマスキーはウハウハですが(苦笑)


楽しんで頂けたら嬉しいです。
ありがとうございました。


2011/11/19


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