私の彼はテニス部レギュラー

テニスの王子様

私の彼は中1にして名門青春学園中等部テニス部レギュラーである(恥ずかしい学校名だから以後は青学で)。
名前は越前リョーマくん。
帰国子女だけあって英語はペラペラという、英語苦手な私としては羨ましいが、逆に国語が苦手。図書委員をしているが、彼が読むのはマンガかテニス雑誌だ。

私はというと生粋の日本育ちで、特技もなにも自慢出来るのは1つもない……あぁ、リョーマくんと付き合っているというのが唯一の自慢という、至極平凡な人間です。
何を間違ったのか、何故かリョーマくんとお付き合いすることになったのか……それは今でも謎としか思えない。
罰ゲームにしか思えなかったリョーマくんからの告白は、罰ゲームだろ、と高を括った私への本物の罰ゲームになった。

「アンタ、こんなとこにいたの?」

屋上の、そのまた上にある給水タンクの影にいれば、ヒョコッとリョーマくんが現れた。

「どうしたの?」

「……それはこっちのセリフ」

ハァとため息を吐きながら、そっぽ向く彼の顔はなんだか赤い。
本当にどうしたんだろう?
首を傾げていると、ボソッと呟かれた。

「………パンツ、見えてる」

「へ? あ、うわぁぁ!」

「ったく…………無防備すぎ…」

慌ててスカートを押さえていると呆れたようにして、ふいっと顔を逸らされた。

「あー……見苦しいものを見せてしまってごめんね」

「…………別に、俺以外に見せなきゃいいから」

「…………」

「何?」

「……リョーマくんでもそんなこと言うなんて思わなかったよ」

なんか可愛いな…と見ていたら、非難がましい顔で見られたけど、笑ってしまった。

「……今日、」

「今日?」

「部活終わんの待っててよ」

「えーと、それって……」

「一緒に帰ろってことだよ!」

やや耳を赤くして言ってくるリョーマくんに、「いいよ」と答えるとホッとした感じで、肩を下ろした。

「じゃあ、校門のところで待ってるね」

「うん……あ、後、スカートもう少し長くしたら」

「え〜……考えておく」

ちょっと不満気でいたら、睨まれたのでいいように答えたら、ったく!って顔で部活に向かったリョーマくん。

「……一緒に帰ろう、か。………邪魔が入るんだろうな〜」

苦笑じみた言葉が空に消えていった。



To be Continued



あとがき

始めました、新連載。
今までの連載と違うのは最初から彼女ポジションと、リョーマが溺愛されるのを眺めるという傍観ポジションです。
楽しんで頂けたら嬉しいです。


2011/10/05


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