一緒にお弁当タイム
朝からなんとなく疲れたのは、リョーマくんに引っ張られながら登校したから。
そして背後から先輩たちの痛い視線を投げつけられて登校したからだ。(同じ方向だしね)
でもまぁ、休み時間毎に現れるのには苦笑しちゃいます。
しかも皆さん同じ事を言う為に現れるんだもん。可笑しくて笑うしかないじゃない。
まぁ、用件は主に『今日の部活は休みだから学校終わったら、遊びに又はストテニをしないか?』というのだった。
手塚先輩が大石先輩と乾先輩と来たのはびっくり。なにその組み合わせ!?って思った。
多分おかしいようで、おかしくない。いや、でもやっぱりおかしい?みたいな感じだった。
桃城先輩は単独で誘いに来てたけど、何故か海堂先輩を連れて現れた不二先輩、菊丸先輩。
恒例の二年生の喧嘩が勃発していたが、気にすることもなくリョーマくんに話をする不二先輩が多分何より怖い感じがする。
因みに河村先輩は修業があるとか、唯一リョーマくんに「大変スね。頑張って下さい」と言われていた。
そして、昼休み。彼らはまたやって来た。
「越前〜、これ飲まねぇか? 間違って買っちまってよぉ」
近くにいた堀尾くんが「桃ちゃん先輩、チーッス」と言ってるが、桃城先輩はリョーマくんだけを見ている。好物のファンタを持って。
「……桃先輩、もう飯食ったんスか?」
リョーマくんが疑問を抱くのも無理はない。だってチャイムが鳴ってからまだ5分も経っていない。
私もお弁当を食べながら同じ事を思った。
「ああ! お前、まだ食ってんのかよ〜トロトロしてんなぁ〜」
ハハハッと笑いながら、桃城先輩はナチュラルに私とリョーマくんの間に入って来た。
バチッと目が合えば、明るく笑っていた目がすぅっと冷たくなるのを感じた。
「……桃先輩、俺、梨麻と飯食いたいんで邪魔しないで下さいよ」
「なんだよ、たまには俺が一緒だっていいじゃねぇか」
「…………昨日も邪魔しといてよく言うよね……梨麻、ごめん」
「いいよ。気にしないで。私、この後先生に頼まれてることあるから」
リョーマくんが困ったように笑うから、私も苦笑するしかない。
そんなやり取りの間にも視線が刺さる。普段の桃城先輩とはきっと大違いなんだろうな、堀尾くんがびっくりしてるし。
「じゃあ、早く食わなきゃなんね〜な、なんね〜よ」
「……そうですね」
ふふっと笑った後、私は黙々と箸を進めた。リョーマくんはムッとしていたが、桃城先輩に色々絡まれていた。
「あー! 桃がこんなとこにいたにゃ!」
「本当だ。ダメじゃないか、桃。先生が探していたよ」
また来たんだ。と危うく口に出すところだった。
中休み時間にも来たけど、どんだけ暇なの?違う、どんだけリョーマくんが好きなんだろ。
「げぇ、なんスか?」
「さぁ……? でも早く行った方がいいんじゃないかな」
「そうだぞー、早く行け行け!」
「なんスか、その言い方!」
「どーせ、桃の事だから早弁がバレたからじゃにゃいの〜?」
「竜崎先生が待っているよ、頑張ってね」
「くそっ、よりにもよってバァさんかよ!」
桃城先輩はそう言って、教室から出て行った。リョーマくんはやれやれとしているが、なかなか弁当にありつけていない。
(……桃城先輩が邪魔してたしなぁ〜、ま、不二先輩と菊丸先輩もある意味邪魔しそうだけど)
モグモグ食べて様子を眺めていると、案の定、弁当を持参していた先輩たちはリョーマくんの両隣を占領した。
「ちょ、なんで此処で食べるんスか?」
「本当は中庭で食べようと考えていたんだよ。ね、英二」
「そ。でも途中で竜崎先生に会ってそのまま桃を探してたからさ。時間もないし、一緒に食べようよ、おチビ」
「……ふぐっ!」
リョーマくんのお弁当から卵焼きを摘み、強引に食べさせる菊丸先輩。
傍らの不二先輩は困ったように「英二」と嗜めていたが、「ヒッ」と声を上げる菊丸先輩に私はやはり不二先輩が怖いとしみじみ思った。
「野原さんもごめんね。一緒でもいいかい?」
嫌と言ったらどうなるんだろうかと考えつつ、はぁと曖昧にしか答えられなかった。
とりあえず早く食べて、先生からの頼まれ事を済ませようと思った。
頼まれ事は、リョーマくんが手伝うと言って、不二先輩と菊丸先輩までも手伝ってくれた。
主にリョーマくんの荷物を持っていたけど、あまり気にしなかった。
だってそれが彼らだから。
To be Continued
あとがき
昼休みにまでやってくる彼らはある意味へこたれない奴らです。
青学の最凶キャラはやはり不二かと。まぁお約束です。
ヒロイン空気にならないように必死で書いてます(苦笑)
因みにBLのLはLIKEのLです。皆さんリョーマが可愛いですよ(苦笑)
2011/10/25
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