彼女について
俺は、青学1年 越前リョーマ。
テニス部所属で、やりたくないけど図書委員をしている(居眠りしてたせいだけどね)
そんな俺には彼女がいる。
同じクラスの野原 梨麻。
なんていうか簡単に言えば一目惚れに近い感じ。とりあえず告白したら罰ゲームに間違えられた。
ある意味失礼過ぎるけど『いいよ』と応えてくれたからよしとしてる。
別に仲が悪い訳でもないし、嫌がられてもいない。惚れさせればいいだけだし。
ただ、ちょっと憂鬱になる事がある。
梨麻と一緒にいると、テニス部の先輩たちの邪魔が入るんだ。なんなのあの人たち。
最近だと、ファーストフードで隣の席に座るし、朝一緒にいれば割り込んでくるし、昼飯一緒に食べてるとわざわざ1年の教室まで来て弁当食べたりと、もう邪魔としかいえない。
梨麻は現れる先輩たちに微笑っているし、なんかムカつくんだよね、たまに。
昨日なんかはせっかくのデートを氷帝の人たちに邪魔されたし。
梨麻が可愛いのは分かるけど、俺のなんだから、止めて欲しいよね。本当。
でも昨日は氷帝の人たちのおかげで梨麻が喜んでくれたのもあった。
クレーンゲームの景品を見てる梨麻。渡したらぬいぐるみをギュッと抱きしめる姿にドキッとした。
どうせだったら俺が取ってあげたかったけどさ。
その後、氷帝の人たちにファミレスに連れてかれて魔されたけど、なんとか逃げて梨麻の家に寄った。
梨麻の家の猫・杏樹はまだ子猫だけど俺にも懐いてくれて可愛いんだ。
一緒に構っていると、突然ムギュっと抱きしめられ、俺は焦った。
梨麻はキョトンとした後、背後にいた人に怒ってくれた。
「お姉ちゃん! 何、リョーマくんに抱きついてんの!」
「あら〜、だって帰ってきたらリョーマくんがいるなんて思わないから本物かと思って……」
「思って、じゃないよ! 早くリョーマくんから離れて!」
珍しく声を上げる梨麻に驚いてしまう。ジッと見つめていると、照れたのかプイッと顔を背けられた。
次の瞬間、今度は梨麻が抱きしめられていた。
「うわっ!? な、何? お兄ちゃんっ!?」
「ただいま〜、梨麻〜、今日も可愛いよ〜」
「あら海里、梨麻が可愛いのは当たり前でしょ」
「そうだね、天海。あ、リョーマくんもいらっしゃい」
「……ども」
梨麻の兄と姉は双子で、2つ上の先輩だ。ある意味、テニス部並みに有名でもある。
写真部に所属しているからたまに試合にも来て、新聞に載せるからとバシャバシャ撮っていっている。
そして、2人揃ってシスコンだ。
「ちょっと、止めてよ! お兄ちゃん! 離れて!」
「そうよ! 海里離れなさいよ、梨麻はリョーマくんのなんだから!」
「…………先輩も離れて下さいよ…」
「そうだよ、天海、早くリョーマくんから離れてあげなよ」
「うるさいわね〜、明日英二たちに自慢するのよ」
「あ、それ面白いから俺もリョーマくんに抱きつこう」
梨麻から離れたと思ったら、海里先輩は俺に抱きついてきた。
「ちょ、何するんスか!?」
「あ〜梨麻も可愛いけど、リョーマくんも可愛いね」
「うんうん、もちろん梨麻は可愛いよね」
もはや、先輩たちが何を言ってるのか理解出来ない。
梨麻はというと、杏樹を抱っこしながら苦笑してる。ジッと見ていると顔の前で両手を合わせて「ごめんね」と謝られた。
くそ、そんな仕草反則だ!
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、リョーマくんがもみくちゃになってるから止めてあげてよ」
そう、梨麻が止めるまで先輩たちは人の上で騒いでいた。
でもシスコンの割りには、付き合っていることに反対されないからいいか、って思える。
にゃあ〜と手に擦り寄ってくる杏樹の喉元を撫でてあげた。
気持ちよさそうに目を細める杏樹と一緒に、梨麻も笑っていた。
そういえば、天海先輩が「テニス部には私からも釘差しておいたから、デート楽しめたでしょ」と言っていた。
「邪魔しないで下さい」と俺からも言ったけど、天海先輩にも感謝した。
俺の彼女はそんな感じで可愛いんだ。
氷帝の人たちは普通、普通っていうけどそれが一番じゃん、やっぱ。
梨麻は普通で、俺にとって可愛い彼女、それでいいんだ。
To be Continued
あとがき
こんなに早くリョーマside書いてしまいましたが、ちょうどいいかなとも。
リョーマくん、一目惚れです。まぁ馴れ初めは猫の杏樹が関わってきます(きっとありきたり)
リョーマくん完全に勘違いしてます。レギュラー陣が絡んでくるのはヒロインを狙っていると。
レギュラーとヒロインが聞いたらびっくりです(笑)
そしてヒロインの兄姉登場!双子です。揃ってシスコンです。無論リョーマも好き(笑)
近々立海も出したいが、どうしようかな〜。
2011/11/07
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