03

Treasure

「・・・・・おい水た「棗くーーーーーんvV」・・・・!?」







棗が蜜柑に呼びかけようとすると突然甲高い声が響いた






「・・・・・っパーマ!!」
「あら・・・佐倉さんも?まぁどうでもいいわ!!
 棗くんっvV流架君vV浴衣姿も格好いいのね〜〜〜♪」
「「・・・・・・・|||||」」
「ねぇ!!一緒に屋台回りましょうよ!!」
「な・・・棗、俺ちょっと用事思い出したから・・・・||||
佐倉じゃぁ行こうか・・・・・」
「へ!?ってえぇ!?流架ぴょーーーーん!?」







流架はくるりとその場から背をむけ
蜜柑の手を引っ張りながら場所を移動する。
後に残された棗はすぐに追いかけようとしたがその場ですぐに
立ち止まり溜息をついて反対方向へと歩き始めた。
















いつまでも秘密にしておきたいそんな気持ち











君を想う真実











まがいなりにもこれは"恋"















だから思う、君にとって幸せならば




















綺麗な星空は大きすぎて掴めない
お祭りのあの寂しさを紛らわすような光は今は
遠くにあってそれでもまだ離れつづけていく






「流架ぴょんっ棗置いてどこまで行くねん!!」
「大丈夫だよ。棗だったらあんなの軽く流すでしょ」
「そ・・・そりゃそうやろうけど・・・・・・」





蜜柑はまだ納得できていないのか引っ張られる腕に
頬をふくらませた。






「もし蛍達帰ってきたら・・・・っ」
「それも大丈夫だよ。今井なら簡単に探せるだろうし」
「・・・・・・・・う・・・ん」





流架はやっと頷いた蜜柑にそっと笑いかける。
金色の短い髪が風になびいて綺麗だった。







「どこまで行くん?流架ぴょん」
「・・・・・・秘密」
「秘密・・・・って教えてくれたってええやん!!」
「そのうちわかると思うよ。ほらもう少しだし」








なだらかな昇り坂を登りながら流架は見えてきた目的地
を指差して強く蜜柑の腕を引っ張った。
流架の言う目的地というのはどうも大きな石が置かれた
なんの変哲もない場所だった。









「うわぁっ!おっきい石やな!!」
「だろ?・・・・もうそろそろだと思うんだけれど・・・」
「?」




流架は上空を見上げて遠くを見た。
蜜柑もそれにつられるように上をみる














ヒュルルルルルルルルルルルゥゥゥ









「あっ、花火があがった!!」
「始まったね」
「ん?」







ドンッ











さっき会場から見上げたよりも大きな花火
それが何百という勢いでどんどんあがる。










「わぁっ!!綺麗やーーーー!!」

"たまや〜"と言いながらはしゃぐ蜜柑に流架は
嬉しそうに笑うと立ち上がっている蜜柑の浴衣の裾を引っ張り
石の上に座らせる。




「どうしたん?流架ぴょん・・・・」
「そういえばクリスマスパーティの時中途半端だったなーって」
「・・・・・・!?//////////なっ今更・・・っ/////」
「誰にも言ってない?_______佐倉。」
「あっ////当たり前やん!!!!/////命令やし//」





どんどん声が小さくなっていく蜜柑を見下ろしながら
可愛いな〜なんて思ってしまうあたりそろそろ重傷なのを知る。











「佐倉_____________」









そう呼びかける








またひとつ大きな花火が上空に上がった












後のことも考えないでまたあの時のように感情のまま











ひゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅ
















ゆっくりと唇にキスをおとした











瞬間最後を告げるかのような大きな花火が空で開いた
その光に照らされた蜜柑のまだ理解が届いていない顔
ゆっくりと唇を離し赤くなる流架の顔




「花火全部終わった・・・かな//////」
「__________っ////////////////」













真っ赤になる二人に星の調べ









顔をあわせないように顔をそむけて赤くなる









そんな初々しさ























まがいなりにもこれは"恋"


















「戻ろうか///////」
「・・・・うん__________/////」














繋いだ 手 もう 離さない ように










自分に 正直に 生きないと いつか 損を する











君に 捧げる 恋の 歌








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まずは初めに読んでくださった方、訪問してくださった方に
80000hitありがとうございます!!!
今回のフリー小説は選択式という方法をとらせて頂きました〜
最初は三角関係というのも考えたのですが
それよりもどっちか直線(←?)の方がいいのかなぁと。
もし貰ってくださると言う奇特な方は掲示板などで報告して下さると嬉しいです♪

もちろんどちらか一方でも構いませんし、または
両方でも構いません。(貰って下る方がいればのお話ですが・・・)

    

           ***
   

『夏祭り』ずっと書きたかったお話ですね〜
おかげでちょっと早めになってしまいました(七月やん・・)
微妙に七夕とも重なっていると言う・・・・おーい待て。という感じですね
それではここまで読んでくださった方ありがとうございました♪
これからも管理人ともどもどうぞよろしくお願いいたします!!
では失礼致しました〜。


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