Princess in the fairy tale

Treasure

「棗。話があるから後で部屋行ってもいい?」




休み時間、蜜柑が棗に話しかけた
棗はいつになくマジメな蜜柑の顔を怪奇そうに見つめると

「………ガキでも出来たか?」

―ザワっ

棗の発言に教室にいた全員が二人に注目した

『なッ違う!!!!』
「冗談に決まってんだろ‥本気にすんなよバカ‥」
『冗談にも程があるやろ!!』
「ありえなくはないだろ?昨日、中だ‥」『わぁー―――!!!』

バッと棗の口を手で塞ぐ
今度は蜜柑の叫び声に視線が集まる

『(へっ変な事言わないでよ)』

ボソボソっと小声で言うと

『と、言うワケやから後で部屋いくから!!!』

言うだけ言って
棗の返事も聞かずに逃げるように蛍の所に戻っていった

「…なにが"と、言うワケ"だよι意味わかんねぇ…」

ボソっと棗も溜息をつきながら呟いた


―――…

「…で、なんなんだよ」

部屋では棗がソファーに横になりながら
横で床に座っている蜜柑に問いかける

『じ‥実は……』
「………ぁぁ」
『……ッやっぱ言えん!!!』

帰る!!と部屋を出ていこうとする蜜柑

「待てよ!!!言えよ。まさか本当に‥」
『ゃ‥それは違うけど』
「じゃ‥なんだよ」
『………と思って』
「あ?」
『髪、切ろうと思うんやけど!!…どう思う?』
「切ればいいだろι話ってソレかよ?」

バカバカしい…と近くにあった雑誌に手をのばす

『ショートにしたいんや』
「……はっ?」
『ずっと髪長かったし…イメチェンしたいんやけど‥似合うと思う?』

髪をいじりながら棗に聞く蜜柑

「…似合わねぇと思う」
『!?ハッキリ言わなくてもいいやろ!!』
「切った後じゃ遅いから今、ハッキリ言ってやったんだろ」

棗の言葉になにも言えない蜜柑

「……ショートも似合うだろうけど…俺は蜜柑は長い方が好きだ」

言いながら蜜柑の髪をソット手に取り
その髪に口付ける

『――ッ///』
「だから、ショートにして欲しくない」

お前がしたいなら
いいけどな



『…ショート、似合わない?』
「ロングよりは…多分だけど」
『………』

はぁ…と溜息を附きベットに寄りかかる

「長い方が可愛いだろうけど、お前ならショートも可愛いんじゃねぇの?
どっちでもお前が好きなのは変わらねえけどな」
『棗……ハズかしい‥』
「俺のが恥ずかしいι…風呂入ってくる…。お前も一緒に入ろうぜ」
『えっ!?イヤ!!』

腕を引っ張る棗に必死に抵抗するが、抱き上げられて
結局入ることに…



「おい…なんでそんな隅にいんだよι」
『だってハズかしいんやもん』
「しょうがねぇ‥」
『ゃッ…』

蜜柑の腕を引っ張った棗は後ろからギュっと抱きしめる

『――ッ』
「逃げんなよ‥」

耳元で囁き、首筋に顔を埋める棗

「なぁ蜜柑‥昔から童話の中でプリンセスって言われてるヤツには共通点があんの知ってるか?」
『共通点‥?何?』
「殆どの"お姫様"は、…髪が長いんだぜ?」
『……?』
「長くて…サラサラのお前の髪、すげぇ好き…触りたくなる」

そう言った棗は髪を編んだりクルクルとしてみたりと遊んでいる

『棗は長い方が好き?』
「特にお前の場合はな…俺だけのPrincess…ってな」
『―ッ///
………髪…切るのやめる…』
「なんで?」
『ウチが…棗だけの"お姫様"なら‥棗はウチだけの"王子様"でしょ?』
「お前‥よくそんな恥ずかしい事言えるな」
『先に言ったのは棗でしょ!!』
「ぁぁιでも‥そうなるな‥」
『王子様の願い叶えたいし』
「普通逆だろ?」
『‥"お姫様"は王子様の願いを叶える。"王子様"はお姫様の願いを叶える』
「あぁ‥なるほど」
『それに‥棗に髪イジられんの好きだし』



「俺もお前の髪イジんの大好きだぜ?」
『………ぅん…』

ずっと抱きしめられていた蜜柑は、その心地よさにウトウトとし始める

「蜜柑?風呂の中で寝るなよ?」
『ん………スー…』
「言った側から寝やがってι」
『………ス〜…』

可愛い寝顔して…
誘ってんのか?
…………

………………




「…The thing by which the wish by which I'm most is loved by you until life ends...

I'm loving you more than everyone....

Princes', do you hope, grant and give.. to me?

... Princess?」



俺の一番の願いは
一生が終わるまでお前に愛される事…


俺はお前を誰よりも愛してる…

王子様の願い、叶えて‥くれるよな?

…お姫様?





「さてと…可愛いお姫様がのぼせないようにサッサっと出るか…」



可愛い可愛い蜜柑を
お姫様だっこしてバスルームを後にした



End



マキちゃんへ

ぬぁー―!!!
マキちゃんごめんなさい!!
激甘になってない…よね?しかも意味不明だしι
お姫様だとか王子様だとか…恥ずかしくて失踪したいです(笑)

…返品可です!!
寧ろマキちゃんが激甘って言ってくれたCanonを押し付けたい気分だ…(苦笑)

なんか書こうとすると裏にいっちゃって…コレもなんか…すみませんι

え〜と、10000hitオメデトウございます!!!
これからも宜しくですv
では!!(逃げ)

秋羽より〜。



10000hitのお祝いで秋羽ちゃんから頂きましたvV

秋羽ちゃんへ
こんな素敵小説、ありがとうございますぅぅvV
えぇ〜?そんなコトないよう甘甘ですよvV
お姫様や王子様の話って好きですが…(ディズニーとか好き)
返却なんて致しません!!貰ったものはアタシのもの
(この考え最悪や)
十分激甘で裏的要素もあり…なんだかバカップルな感じでもある…お買い得!?(は?)
最高じゃねぇの(阿久津?)
では、本当にありがとうございましたvV
大好きだ!!秋羽ちゃんvV


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