コンテスト

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何故、こんな学校行事があるのだろう――――――

あんな行事さえなければ

こんな格好しなくてすんだ



コンテスト



なにやら教室が煩い

此処に来て間もない蜜柑は

どうしてこんなに教室が煩いのか分からずにいた

「「あっ!蜜柑ちゃん」」
そう言ってなにやら「待ってました」とでも言いたげなのは
おなじみ、アンナと野乃子である。


「何なんこの騒ぎ……」

「えっとねー、「御伽コンテスト」が近いからなんだ」

「「御伽コンテスト」?何其れ?」

<御伽コンテスト>
初等部・中等部・高等部から、男女ペアで一組作り
毎年話を変えて、その主役二人の格好をし
どのペアが様になっているかを競うというくだらないと言えばくだらない
妙なコンテストがあるらしい。
そして今年のコンテスト
初等部は……
「竹取物語」
である。



帝の格好は
黒髪で顔のいい棗が(嫌々)やる事になったのだが
肝心の「かぐや姫」が誰もやろうとしないらしい

「パーマは?黒髪のほうがええやん……」

「でも、長くないから……」

どうやら皆の頭の中で「かぐや姫」は
「漆黒の長い髪」らしい……
だが、此処のクラスの黒髪は
パーマと蛍ぐらいで
どちらもショート
「なら髪が綺麗な子」
と言う事で、蜜柑の名が挙がった
(しかし、その裏には蜜柑の髪降ろしたバージョンが見たい!!!
という気持ちのほうが大きいらしい)

「やりなさい、蜜柑」

と言う、蛍の命令で

「かぐや姫」の格好をする羽目になった







コンテスト当日

ざわっ

急に周りがざわついたのは

帝の格好をした棗が現れたからである

蛍はシャッターチャンス!!!といわんばかりにとりまくり
棗の姿を確認した女子達は
その場に倒れたと言う
「棗、佐倉は?」

「まだ来てねぇ……」

「まだ後5分有るけど大丈夫かな?」

「さぁな・・・・・・(何してやがるあいつ)」

もう直ぐ始まってしまう
どうしたんだ?と皆が不安に思っている中

再び周りが騒がしい

何かと思って見て見ると――――――――――



そこに居たのは

十二単に身を包んだ

蜜柑がいた――――――


「なっ棗///////」

「ああ……///////」

そこに現れた蜜柑は
うすっらと化粧がされていて
衣装に似合うよう髪を下ろし
その茶金の髪が日に透けて
とても美しい
まさに現代の「かぐや姫」


「あっ棗…こんな所に…!!!!!!!」

棗の隣に来たらきたで
いきなりキスをされた

「なっ棗!!!///////」

そん声で正気に戻った棗
「「/////////////////////」」

周りは絶句
蛍は殺気を出し
流架は石化していた

あれよあれよと進み
優勝は初等部だったが
棗と蜜柑の間には
今までとは違う気持ちが生まれたそうな

この気持ちを
なんて言うかは
又別の話






あとがき?

と言うわけで(何がだ?)
A・A様から相互小説頂いてしまいましたよ!!
いやぁ、PCのメール開いたらあるんですもの…
かなりドッキドキの上に

「萌え〜〜!!!!」

と訳の分からないコトを絶叫(スルナ)
本当にどうもありがとうございましたvV

頂いた日:'05/06/29


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