みんなの夢

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ある日突然のこと


「なぁなぁ。みんなの夢って教えて」


と蜜柑が言った
言われて蛍・棗・流架は同時に何を突然にと心の中で思った


「蜜柑。私達のを聞きたいならまず自分の夢を言いなさい。
あんただけ言わないのは不公平だわ」


溜め息をつきながら蛍が言った


「あ、そっか〜。うちねぇお嫁さんになりたいんよ」


えへへと照れながら言った
もちろん誰のとは言わなかったが蜜柑を除く3人は蜜柑は自分のとお嫁さんだと決め付けていた
(蛍は現実には無理だけど…)


「なあなあ。うちの夢言ったんやからみんなのも聞かせて」


目を輝かせながら3人に向けて言う


「そうね。やっぱり私はコレね」


蛍はそう言いながら指でお金を表した


「俺は獣医になることだよ」

「そっか…そやったなぁ」


以前に言っていたのを蜜柑は思い出した
よくよく考えれば蛍は聞いたことはなかったがなんとなく予想はできたし、
流架に至っては聞いていたのだった
そして残るは…棗だった
棗は二人と違い予想できず、聞いたこともなかったので蜜柑は興味津津である


「棗はなんなん?」

「あ?」

「だから夢やて。うちらだけ言うて棗だけ黙ってるなんて不公平やん」


黙っていてもせがんでくるのはわかりきっていたため棗は観念して


「日向蜜柑にすること」


とボソリと言った


「へ?今なんて言うたん?」

「さぁな」


そう言うと教室を出て行ってしまった


「どういう意味なんやろ…」


蜜柑はわからなかったようだが、蛍・流架はちゃんとその意味をとらえたようだ った


「今井。言葉の通りだよな」

「そうね。言葉の通りよ」


そう言い合って黒いオーラを出している二人に蜜柑は気付かなかった


「???」


蜜柑は終止頭の上に?マークが浮かんでいた


〜end〜





あとがき

電車に乗ってて隣りの席の人が神社の雑誌を見てて上日向神社(だと思う)の字を見て
「そういえば棗の名字って日向だったなぁ」
と思って思い付きました
所用時間は15分くらい…ですがありがちなネタですね。
こんなショボイ小説でも楽しめていただけるなら幸いです
それではこれで失礼いたします。
以上 玻累でした





玻累様から『出産祝い』として頂きましたvV
蜜柑の夢が可愛らしいのに対し、棗の夢というかほぼ願望?が素敵すぎてニヤりと笑いました♪
もちろん、黒オーラを出す蛍様や流架ぴょんも最高ですね♪
面白くて楽しい出産祝い小説ありがとうございましたvV

'05/11/19


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