休日ミステリー劇場 血みどろの家族愛!

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『休日ミステリー劇場 血みどろの家族愛!
政略結婚と今晩のおかずはなんだろう?の狭間で揺れる乙女の心!
そんな中殺人が?!犯人はこの中に居る!
なんか小学生出てきたぞオイ?!いや俺らも小学生じゃん?!
ってかタイトル長すぎだろ?!』



波乱に満ちた練習が終わり当日を迎えた・・・・

大丈夫かよ・・・・
















ビー









『それではこれより初等部B組による劇、

休日ミステリー劇場 血みどろの家族愛!
政略結婚と今晩のおかずはなんだろう?の狭間で揺れる乙女の心!
そんな中殺人が?!犯人はこの中に居る!
なんか小学生出てきたぞオイ?!いや俺らも小学生じゃん?!
ってかタイトル長すぎだろ?!

・・・・・を始めます』






「お兄ちゃん!」
「何だ蜜柑・・・ちっとは静かにしてらんねぇのか・・・」
「今日でしょ?!お兄ちゃんのこ、こんにゃくしゃ・・・やなかった。
 婚約者の蛍さんと会うの」

(台詞ぐらいちゃんと言えっての)
(しゃあないやろ!言いにくいんや!)

聞こえない程度の声でいい合いをする妹役:蜜柑と兄役:棗。
ちなみに棗は物凄く棒読み。

「いいよねーお兄ちゃんは。蛍さんの許婚だなんて。
羨ましいなー変わってくれん・・・じゃない、くれない?」
「あんなヤツとの結婚何が嬉しいってんだ。挙句政略結婚なの丸分かり・・・
それより俺は・・・」
「俺は・・・何?」
「蜜柑、お前の方がすk・・・」

棗が蜜柑の肩を掴み言いかけたときだった。

「ちゃーす。シロネコヤマトでーす」
「お・・・お届けものです・・・」

妨害するようにやってきたのは今井姉妹。(姉:蛍 妹:流架)
その手に荷物など無い。

「なんだよ今井・・・」
「何って届け「違うだろ」・・・あーはいはい」
「流架子、蜜柑ちゃんと遊んできなさい」
「は、はい、姉さま・・・・」


いや、流架子って無理やりじゃねぇか?


会場全体から突っ込み。
ちなみに流架子と呼ぶのは蛍だけ・・・

「じゃ、流架ちゃん行こうか!」
「う、うん・・・」

蜜柑に引っ張られていく流架。
さっきから顔をあげずうつむいている。
まぁ衣装から考えると分からなくも無いが・・・

頭には赤いリボン、フリフリのレースの真っ白な服。
多少メイクあり。
恐らく会場中で一番注目いってるのはこの姿だろう。





そんな時だった。棒読みの悲鳴が聞こえたのは。

「な、何が起こった?!」
「行ってみよ!」

蜜柑たちが慌てて家に戻るとそこには見知らぬ人物が倒れていた。
その周りには悲鳴の主であると思われるメイド。
そして皿を抱え込みmyスプーンで飯食ってる人と、
迷惑な事が起こったといわんばかりに嫌な顔して立ってる棗。

「ね、姉さま何があったんです・・か?」

拒否反応が出つつある流架。
この日までに恐ろしい目にあったのだろう。

「別に。ただ、そこのおっさんが私の料理を横取りしようとした挙句
フェロモン使おうとしたからフォーク投げてやっただけよ
問題ないと思わない?」
「「「いや、大問題だって。裁判かけられたらヤバイって」」」
「それもそうね。じゃあこの際完全に死体もどっかに捨てて・・・」
「「「やめろ!!!(汗」」」
「・・・随分と迫真の演技じゃない。私も頑張ってるけど」
「あ、あのー」

のそりと倒れていた人影が起き上がった。
芝居のどさくさで悪戯でもした所為か服に小さく焦げあとがあり
頭にはフォークが刺さっていた。
どうもこれは演技がどうののレベルではなかった。

「鳴海せんせ・・・じゃない ナルーミ伯爵大丈夫ですか?」
「あんまり大丈夫じゃないな〜☆」

☆つけてる場合かよ・・・・

そして案の定そのまま医務室直行。
なんの為に出てきたんだアンタという雰囲気を残したままの退場となった。

すると突然少年探偵アニメ御馴染みのテーマが。
派手な演出とともに登場したのは人格かわっちゃったいいんちょー。

「見た目は委員長!!頭脳も委員長!!その名は・・・
名探偵トビタ!!!」

そのまんまやんけ・・・・

「ってかこんな役なんで飛田がやってんだよ・・・」
「それは唯単に委員長がメガネキャラだからよ。そんな事もわからないの流架子」
「ご親切にどうも。・・・・子はやめてくれ・・・」
「意外といそうな名前だけどね」
「・・・・」

「わー!!名探偵やー推理披露して下さいっ!!」
「勿論だよ蜜柑ちゃん。必ずや犯人をみつけてみせる!!」
「お前こんな性格じゃねーだろ」
「棗くん。皆には黙ってたけどこの日の為に特訓したんだ!!
コ○ンは全巻読んだし!!シャーロックホームズもバッチリ!!」

にこやかに言う委員長に昔の影は無くなぜかさなぎから孵った蝶のように、みょーに輝いていた。
しかも何か歯が光りそうだ・・・。

「犯人はこの中にいる!!!」
「おお〜〜〜!!!」
「ありがとう蜜柑ちゃん」
「盛り上がってるとこ悪いんだけど」
「何?流架子ちゃん」
「子はマジで・・・もういいや。
じゃない、犯人って今井・・・いや、姉さんだってわかってんじゃないの?」
「「あ」」

名探偵トビタ、無念にも実は出番なんてなかった・・・

「だって・・・折角、折角蛍ちゃんに蝶ネクタイ型変声期とか作ってもらったのに・・・・」

ショックの所為か突然今までの強気がなくなりもとに戻ってしまった。


その後事件をうまーく立ち回って揉み消した蛍と、
それでこき使われ手伝いをした流架子。
殺人者とは結婚できないと言う理由を盾にし棗は婚約を消し去った。
そしてどうしたわけか都合よく棗と血縁ではない事が発覚した蜜柑。

この先はまぁ・・・棗が勝ったか、はたまた性別を超えて流架子が勝ったか蛍がかったか。
これにてB組の演技は終了となった。

勿論蛍の収入と技術系の儲けはウナギのぼりだったとか。




*****



もう質より量ってことでお願いします・・・
誤字やらなんやら多い気がしますので適当にどうにかしてください。
もちろんクーリングオフもオッケーです!


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