神に感謝

Treasure

「寒っ・・!!」

蜜柑は白い息を吐きながら霜の上を走った
霜はサクサクと音を立て水へと変わっていく
寒さのあまり布団から出られなく寝坊したのだ
茶色のコートを羽織った蜜柑はまだ初等部なのだろう
とても初々しい
何を見たのだろうか
蜜柑は急に立ち止まり上を幸せそうに見上げる
そして寮へと戻るのだ
今出てきた寮へと・・・
コンコンとノックして当たり前のように入るのは棗の部屋だった

「何やっとんの?」

とてとてと走って棗の所に向かう彼女はまるで大好きな飼い主を見つけた子犬のようだった

「お前っ何で戻ってきたんだ?」

急に抱きつかれ棗は頬を染め上げて言う

「棗がいたからww棗は何で部屋におんの?」

「寒いから。」

冬は寒いのが当たり前である
冬が寒かったら異常気象だと・・蜜柑は思いながらぎゅうっと棗にしがみついた

「お前行かなくて良いのか?」

「棗の側にいるっ」

もう離れたくないとよりいっそう棗を強く抱きしめた

返答が来ない

「なつ「雪。」

その言葉に蜜柑は「へ?」と答える

「雪。」

外には白い白いものが降っていた
神様から送られてくる冬の印が降っていた

「うわぁっ!!初雪やぁww」

蜜柑は神様からの贈り物を幸せそうに眺めていた
とてもとても幸せそうな顔




今日だけ神に感謝だな・・・
と棗は心から思うのでした








おまけ
「佐倉蜜柑は休みか(大激怒」
「さ、さあ?」


「なあ棗うち寒気が・・」
「気のせいだろ。」
棗は知っている
今日ジンジンの授業が急遽あることを
蜜柑は翌日ジンジンにこっ酷く叱られるのであった







あとがき
どうしようか・・・この駄文
マキ様リクエストの「初雪」・・だったんですがね
マキ様受け取って下さらないでも結構です
本当にすみません
お気に召されましたら光栄です

琥珀





相互記念で頂きました♪
読んでいて、あまりの可愛さとほのぼのさにノックアウトしてしまいました!!
駄文なんかじゃ全然ありませんね!!
素敵です!!とどっかの中心にて叫びたいくらいです(笑)
琥珀様、ありがとうございました♪

頂いた日:'05/10/30


-49-

Treasure / top