lost angel

Treasure

大好きな人が出来た


レンアイなんて、全く関係ないって思ってたあたしに

『あたし』を『あたし』にしてくれる…


……大切な貴方……






「先生ぇー!来たぞぉー!☆」


バタンッ!と扉が大袈裟な音を立てた。
……そんなに乱暴にしてるつもりは無いのに。


「……お前な…ιもう少しおとなしく出来ないのか?」


説教じみた口調の彼。
だが、顔は優しい笑顔そのもの。

あたしの…大好きなカオ…


「先生の家の扉がヤワなんじゃないの?」

「…ったくι……ああ、ほら、また顔に傷作って…」


あったかくて大きな手が、あたしの頬を包んだ。

その瞬間ドクンッと心臓に緊張が走る。
ザワザワするような…モヤモヤするような…

……これがコイってやつ?

……これがシアワセってやつなのかな?


………正直、よく分からない。


でも、確実に分かることがある。


それは、あたしがこの人を大好きだってこと。

飾らないあたしでいられること。


そして…


「ねぇ、先生?」

「ん?」


目の前にある笑顔。

その笑顔を、今あたしだけに向けてくれてることが…凄く嬉しい。


「あたし…先生とずっと一緒にいたい」


目の前の笑顔が、一瞬驚きを見せて…

気がついたら彼の匂いに包まれていた。


「……はぁーーι俺って犯罪者…だよなぁι」

「あははっ♪それは、あたしの魅力故でしょ☆」

「よく言うよ」


悪態をつきながらも、彼の手はあたしの頭を優しく撫でてくれている。
穏やかで…心地良い温もり…。



『愛』なんて、まだよく分からない。

ただ、一緒にいたい。


彼の一挙一動に反応してしまう。
それは、大好きなんだってこと。


毎日が物凄く不安になる。
でも…それが幸せなのかもしれない。



ずっとこんな日が続けばいいな。


貴方の隣で…


ずっと…



ずっと……





……あたしは信じていた

明日が楽しいものになるって…


理由も無く

意味も無く


バカみたいに信じていた


何の確証があっただろう?


あたしは何を信じていたんだろう?




ねぇ…先生?





ねぇ……『みかん』…?






END






あとがき

……何が書きたかったんだろう?…と自問自答ιただ蜜柑の両親を書いてみたくて…ι

取りあえず、
テーマオブ『はちゅこいvV』
って感じで!(爆)


勿論子供キャラも大好きですが、やはり大人キャラに惹かれてしまいます。最愛はナル、次点で岬先生、のだっちって感じで……蜜柑の両親も素敵ですねvV


……なんつーか、おねぇちゃんにアリス勧められてから、蟻地獄にハマるが如しって感じですι
おのれぇ、罠にハメおったなぁ!?(笑)


それでは、わざわざこんな拙い文を読んで下さって、ありがとうございましたm(__)m




という訳で、種サイトの妹をアリス漬けにした管理人ですvV
電話で『こんな話書きたい』というのを聞き逃さず、書け!!と命令(笑)して書いて頂きましたvV
なんか、可愛い話なのに最後は落とされた…という気分ですね。
でも好きですvV
ありがとうございました♪



'05/4/7


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