★☆Halloween Party☆★
今日、10月31日はハロウィン。
ムウとマリューはキラとラクス、マルキオ導士にキラの母、そして子供たちの住む家に来ていた。
「ムウさんとマリューさんもいらしたことですし、皆さん衣裳を決めましょう。」
ラクスが楽しそうに笑顔で言う。
「俺ね、フック船長がいい!!」
「私、お姫様ーっ!!」
子供たちも大乗り気だ。
「せっかくなんだから、ムウさんもマリューさんも何かに着替えたらどうですか?」
と、たくさんの衣裳を持ちながらキラが言った。
「そうね、じゃあお言葉に甘えて衣裳借りちゃおうかしら。」
「まじ?!良い大人が……」
ムウは、ハロウィンで変装すんのかよ、と言おうとしたが止めた。
それはマリューが少女のような笑顔だったからだ。
「…仕方ねぇなぁ。」
マリューの笑顔には負けるよ、と心の中で苦笑する。
「じゃあ、何着ます?」
手に持っている衣裳をマリューとムウに差し出す、キラ。
「選んで良いかしら?」
「ええ、じゃあ、あっちの部屋が空いてるんで、そこで選んだらどうですか?」
「んじゃ、あっちで選んで来るわ。」
ムウは、キラから衣裳を預かり、『あっちの部屋』へマリューと移動する。
「そういえば、キラくんとラクスさんはどんな格好するのかしら?」
うーん、とマリューは天井を見上げ、考える。
「あいつらのことだから、ごく普通の格好じゃねぇか?…それよりマリューさん、今は俺達の衣裳だろ?」
ああ、そうだった、と言わんばかりに全ての衣裳を広げてみる。
…と、部屋のドアをノックする音。
「はい、どうぞ。」
マリューが返答する。
「他にもたくさん衣裳有るので、他が良かったら言ってくださいな。」
と、とびっきりの笑顔のラクス。
「え、ええ…。」
「では、失礼致しますわ。」
ラクスは子供たちと手をつなぎながら部屋を後にする。
「しっかし、この衣裳はどこから出てくるのやら…」
ムウは頭を掻きながら苦笑する。
なんといっても男物衣裳、女物衣裳合わせて40着くらいはある。
まだ他にもあると言われると、さすがに驚くだろう。
「きっとキラくんやラクスさんはこういう、ハロウィンみたいな事が好きで、仮装パーティーみたいなのを、いっぱいするんじゃない?」
簡単に言うマリューにも驚く。
「…まぁ、とにかく衣裳選びますか。」
「ええ。」
また可愛い笑顔を見せるマリューに、クラ、っとしながら、今ここで狼に変身しようとしている自分を抑える、ムウであった。
衣裳の中にあるメイド服に目が行くムウ。
「マリュー……。」
「なぁに?」
マリューは目の前に広がる衣裳を楽しそうに選んでいる。
「これ着て。」
ムウに衣裳を差し出され、きょとんとした顔でムウの持っている衣裳を見る。
「これ着てさ、『ご主人様』って言ってvV」
「……。」
「っ…?!」
ムウの頭部に鋭い痛みが走った。
マリューに肘鉄を食らわされたのだ。
「ムウの変態ッッ!!」
マリューはむくれながら、そっぽを向く。
「イタタ…。今の、ドミニオンのローエングリン並みに痛かった。」
とムウが笑いながら言うものだから、マリューは、
「笑い事じゃありません!!!」
と真顔で返す。
「ごめん、ごめん。」
「いや。許さない。」
涙目で言うものだから、可愛くて、愛しくて後ろからそっと抱く。
「ごめん、許して。女王様、この通りです。」
「これが反省している態度なのかしら?」
マリューが意地悪く返す。
…と、その時。
「ムウさん、マリューさん!!衣裳決まりましたか!?」
と、ピーターパンの格好をしたキラが、『バンっ』と勢い良くドアを開ける。
それに驚き、マリューはムウを突き飛ばす。
「っま、まだっ、選んでるところよ。ねぇ、キラくんは何が良いと思うかしら?」
マリューが顔を真っ赤にして言うから「ひょっとして、タイミング悪かったかな。」とキラは思い、
突き飛ばされて、ひっくり返ってるムウを見る。
「…おい、キラ。よーく覚えとけよ。」
あともう少しでマリューとキスできたのに、キラに邪魔されたムウは、キラを睨む。
「えっ?!」
「なっ、なんでもないの、キラくん。さぁ、衣裳選びの続き再開!!」
パンっと手を叩き、マリューは色々な衣裳を手に取る。
「じゃ、じゃあごゆっくり。」
そそくさと去るキラ。
「マリュー、さっきの続きは?」
「しませんっ!!」
「よーし、キラがピーターパンなら俺はフック船長だな。」
フック船長の衣裳を手に取り、ムウが言った。
「あら、フック船長ならもういるみたいですわよ?ほら、さっき子供たちの中に…」
「そうだっけか。」
手に持っていた衣裳を置いた。
「ドラキュラなんて似合うんじゃない?」
「おっ、いいね。」
マリューがムウにドラキュラの衣裳を手渡す。
「んじゃ、俺はコレに決定だな。マリューは?」
「私はまだ考え中…」
「うーん」と唇に指をあて、これはどうだ、あれはどうだと言わんばかりに、色々な衣裳を手に取る。
と、ムウがマリューにある衣裳を渡す。
「化け猫なんてどう?」
「猫耳付けられる程、若くないわよ!!」
「そぉ?マリューならセクシーでいいと思うなぁ、俺は。」
「…あなた、最近変態チックなんじゃない?」
「えっ、そうか?」
マリューはムウが手に持ってる猫耳カチューシャを見ながら溜め息を吐いた。
結局悩みながら20分経ってしまい、子供たちが急かすのでマリューはもう決めざるを得なかった。
「…これで平気かしら…」
「さすがはマリュー。何着ても可愛いな。」
「やめて下さい、もうっ!!」
みんなが集まっている部屋に向かう、ムウとマリュー。
部屋に入るとさっきは居なかった、アンドリュー・バルトフェルドの姿があった。
彼はフック船長の格好をしていて、その姿を見上げ、ふてくさる男の子がいた。
「やあ、ラミアス艦長にフラガ…って、ラミアス、なんて格好をしているんだ君は…」
「やっぱり、変かしら…」
「いや、変とかの問題ではなく、少し大胆すぎではないのかな?」
「私もそう思ったんですけど…」
「似合ってんだから問題ないだろ、バルトフェルド。」
「まぁ、そうだが…」
そこへ、食事の準備を手伝っていたティンカーベルの格好をしたラクスが入ってきた。
「まあ、ムウさんもマリューさんもとてもお似合いですわ!!
マリューさん、その衣裳をお選びになったのですね!!」
「ええ、まぁ。」
マリューは恥ずかしそうに俯きながら言った。
「ミトメタクナーイ」
ラクスの周りでピョンピョン跳ねている、ハロが言った。
「キラー!!マリューさんとムウさん、二人とも衣裳、とても お似合いですわーっ!!」
ラクスの声を聞き付けて、キラが向こうの部屋からやって来る。
「どんな感じなの?…ってマリューさんっ!?その格好…」
「とても素敵ですわ。」
「ムウさん!!貴方の所為ですね!!」
キラはマリューの格好をちゃんと見れなかった。
そう、マリューの衣裳とは…魔女っ子な格好であった。
魔女っ子な格好とは、ミニスカで胸元が少し大胆に開いていて、ガーターベルトでとまっている、長靴下。
大きな魔女の帽子に、竹ぼうき…な、格好である。
そんな格好で来られたら誰だって驚く。
「わたくしもこの衣裳はお気に入りですの。ねぇ、キラ。」
ラクスは満面の笑みでキラを見る。
「……ιι」
「キラ、お前もなかなかやるな。」
「何をですかッッ!!!!」
キラは顔を真っ赤にしてムウに怒鳴る。
「まぁ、諸君。少し落ち着こうではないか。」
…と、バルトフェルド。
「…はぁ。」
キラは力なく答える。
「子供たちも飽きただろう。そろそろハロウィンパーティーを始めようじゃないか。」
「そうですわ!!ハロウィンパーティーをしましょう。」
パンっと手を叩いて、ラクスは子供たちの方に向かう。
「…なんか、子供たちの方が大人ね。」
「まったく。キラは子供だからな。」
マリューは「キラくんだけがいけないのかしら。」と言いたかったが、なんとなく言わなかった。
キラの母が作った美味しそうな料理が並んでいたテーブルには、今はかぼちゃで作った様々な顔をした、籠が並んでいる。
子供たちはそれぞれ、それを手に取り楽しそうにはしゃいでいる。
「はい、では皆さん並びましょうね。」
ラクスが手を上げて「こちらですよ。」と言っている。
その間、マリューとムウ、キラにバルトフェルド、キラの母、マルキオ導師はお菓子を用意する。
「しっかし、僕らはいつまでこの衣裳なんだか。」
バルトフェルドが自分の衣裳を見ながら言った。
「これから子供たちと一緒に近所を周りながら、カガリ達の所に遊びに行くんで、それから帰ってきたらになりますよ。」
キラはお菓子を木製の籠に詰めながら言う。
「えっ!?そうなの?!それって私達も行かないといけないのかしら…?」
マリューは焦りながら言う。
「はい、ラクスが『全員、絶対参加ですわ』なんて言ってたんで…」
その時のラクスの黒笑いを思い出して、ぞっとするキラ。
「まぁ、それも面白そうだな。ね、魔女っ子マリューさん?」
意地悪そうな笑みを浮かべながらマリューを見るムウ。
「面白そうなのは貴方だけじゃないのかしら、ドラキュラ伯爵フラガさん。」
刺のある言い方で返すマリュー。
「あら、冷たいこと。だってその衣裳を着たマリューがいけないんだろ?」
「あ、貴方がこれにしろってうるさいから!!」
なにやら険悪ムードな二人を見ながら遠い目でバルトフェルドは
「喧嘩する程仲が良い。」
など、
「痴話ゲンカなら余所でしたまえ。子供たちが見てるぞ。」
等と口々に言っている。
「皆さん、お菓子詰め終わりましたか?」
そこへラクスがやってくる。
「ラクスさん、私着替えちゃ駄目かしら?」
「駄目ですわ。せっかく似合っていらっしゃるんだから、カガリさんやアスランにも見せて差し上げなきゃ。」
ラクスは半ば楽しそうに言った。
「…だって、マリュー。」
「…もうどうにでもなれだわ。」
マリューは遠い目で言った。
ラクスとキラは子供たちと手を繋ぎ、バルトフェルドは子供を肩車しながら外を歩いていた。
ムウとマリューは子供たちの列の一番後ろにいた。
「その格好で寒くないか?」
「少しだけ。」
「俺のマントの中入る?」
「遠慮しておきます。」
マリューは不機嫌そうに、ムウの問い掛けに答えた。
「いい加減機嫌治してよ、マリュー。」
「嫌です。」
きっぱり断られてしまうムウ。
「そんなに嫌なら…」
と言って、ムウは立ち止まり
「ドラキュラ伯爵は狼に変身しちまうぜ?」
ムウはマリューに後ろから抱きついた。
「んなっ、やめて下さいッッ!!」
マリューは振り払おうと身を捻る。
「嫌だ。」
「何バカなことをしているんですか?!大体、子供達が振り返りでもしたら…」
「じゃあ静かにすればいい話だろ?」
ムウはマリューの唇を奪う。
「…。っ、すぐこういうことするんだから…」
「それ程マリューのことが好きってことさ。」
「バカっ…」
それから無事カガリとアスランの元に着いた。
マリューの格好を見たカガリとアスランは唖然とした。
そして…
「…フラガ、お前というやつはぁ〜〜〜」
ドラキュラ伯爵ムウは勇敢な戦士カガリに成敗されてしまったとさっ。
めでたし、めでたし++
あとがき。
マキ様、ごめんなさい;;本当すみませんm(_ _)mハロウィンの意味があまりない駄作になってしまいましたιιこんなんでよければもらってやって下さいm(_ _)m
変態フラガ。。。ιι
キラやラクス、マリューさん、ムウさんの衣裳がイマイチよくわからない、想像できない方がいらっしゃいましたら、絵を書きますので、ビービーエスやメールボックスでお申し付け下さい^^
ゲスト出演が今回いっぱいいるなぁ。。。;;なんかもっと楽しげにするハズだったのんだけど、つまんなくなっちゃったιι
凛嘉様、すっごく楽しくて素敵なお話ありがとうございました♪
魔女っこマリューさんには想像しただけで悶えます!!
何気に最後のカガリはムウを退治する辺りは
カガリはマリューさん好きな妄想をしている私にとってはすっごくおいしかったです☆
ありがとうございました♪
頂いた日:'05/11/15
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