White Angel

Present

「あれ?棗は…?」

「それが、見かけないんだ…。」


日曜の朝、いつもの様に食堂に起きていくと見当たらないパートナー。
近くにいた流架に尋ねると

「なんか、部屋に鍵かかってていないみたいなんだ。」

流架が心配そうに話すのをみて蜜柑も心配になってきた。

(棗…どっかに行ったんやろか…?)

そんな調子で朝食を終え、蛍と遊ぼうかと思っていたら

「今日は、先生に呼ばれてるのよ。悪いわね。」

といわれ、他の子と遊ぼうかとも思ったが皆用事があるようだった。
蜜柑はたいくつで、寮の中を散歩していると

『NATSUME HYUUGA』

棗の部屋の前にいた。

(…そういえば、ほんまにおらんのかな…?)

そう思いながら、ノックをしてみた。

――しーん…

やはり居ない。と思いドアノブに触れると―カチャリ…ドアが開いた。

(なんやっ!?開いとる…あれ?さっき、流架ぴょんは……『なんか、部屋に鍵かかってていないみたいなんだ。』とゆってたよな…?)

不審に思った蜜柑は、室内にそーーっと入ると、豪華な部屋に圧倒され、びっくりしていた。
そして、一人で寝るには大きすぎるベッドの上に苦しそうな棗の姿を見つけた。

「…棗っ!!」

近づくと、汗をかき顔が赤かった。そっと、額に手をあてると熱くてびっくりした。

「……熱…?えーっと……」

誰かに知らせようにも休日の為、大体がセントラルタウンに行っているのか静かだ。
蛍と委員長、流架は先生に頼まれた用事とかで夕方にならないと戻ってこない。
蜜柑は、どうしようかと考えて、とりあえず棗の下にある毛布をひっぱり掛けてあげた。

そして、キッチンに行き冷蔵庫から大量の氷とタオルを持ち、再び棗のそばにいき、氷水につけたタオルを絞り額に乗せた。

その顔は、まだ苦しそうで蜜柑は心配だった。

(いつも憎まれ口ばっかやけど…こんなん放っとけへん…)

そうして、水や林檎などを用意し、時折タオルを交換しながら棗の様子を看ていた。
すぐに温くなったタオルが、だんだん触ることにより熱が下がって来てるのがわかるとホッとした。
額に触れる度、端正な顔が、触れるサラサラの髪が蜜柑の心臓を速くさせた。

「…目…覚ましてなくてよかったわ…」



ふぅ〜とため息がちにタオルを桶に入れると棗の顔色から良くなっている事に安堵した。
気付けば、もうすぐ夕方で皆が帰ってくる時間だった。

「…なんや…もうこんな時間…?疲れてしもうた…ふぁ〜」

欠伸をして、もう一度棗の顔色をみた。
ベッドの端に顔をのせ、安心してしまった蜜柑はいつの間にか寝入ってしまった。





「……んっ…」

軽くなった身体に棗は目を覚ました。
ゆっくりと身体を起こすと自分のそばで寝ている蜜柑をみてびっくりした。

「……水玉…?」

周りを見渡すと、桶に入ったタオル、サイドテーブルに置かれた林檎と水。

「……水玉…」

そっと起き上がると棗は蜜柑の隣に座り、二人で毛布に包まった。
ギュッと蜜柑を抱きしめながら……

「………うつっても知らねぇ…」

と優しく甘い声音で呟いた。


END

〜おまけ〜

ふと暖かいぬくもりを感じ蜜柑は目を覚ました。が、目の前の顔にびっくりした。
綺麗な紅い瞳が自分を覗き込んでいたのだ。
棗は、ニヤリと笑うと

「お前…よだれ流してたぜ。」
「!!!!!?? ///////」


おしまい








あとがき

琉架サマvV14000番おめでとうございますvV
【棗蜜柑】でなんでもいいという事でしたので、こんな話になっちゃいました…ι
こんなのでよかったですか?

しかしながら驚異のスイッチマジックです(←?)
つい先程、翼美咲を書き終え、すぐにこちらまで書きおわるとは思ってもみませんでした!!
しかも、病気ネタですが…風邪ネタだけで3つ目ですよ?
ワンパターンも甚だしい!!
おまけは余計だし……すいません…

しかし、こんなにセリフがない話も珍しいですね。
書きたいシーンを書いたんですよ。
棗が起き上がり、寝ている蜜柑を抱き締めるトコロを書きたいが為に書きました!!
ふぅ、さすがに疲れました…
お読み下さった方々、感謝です。
ありがとうございましたm(__)m



'04/11/7


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