もしも、愛娘が転生トリップ主だったら!3
こんにちは、ポートガス・D・エマです!二歳になりました!おしゃべりも出来るようになりました!中身は大人!な二歳児です!
白ひげのじっじが船から降り、スフィンクスという島へ隠居した際に、私たち一家もそこへ住むことになりました!父であるエースが海賊を止めるとは思えなかったけど、一旦海賊は休業らしい。休業ってあるの?と首を傾げたくなるけど、多分、私や母の事もあるからだと思う。
因みに、スフィンクスに移住したのは他にもマルコや片腕を失くしたジョズさんだったり、村の護衛といった感じで何名が降りていた。みんな、白ひげが大好き過ぎて、全員島に入りたがったけれど、白ひげ海賊団って千六百人もいる海賊団なんだよ?傘下を合わせてじゃなくて、白ひげ海賊団だけで千六百人……そりゃ十六部隊まであるよね?全員降りてたら普通に町を作れてるよ?
まぁ、白ひげが船から降りるにあたり、白ひげ海賊団は解散だ!と宣言したけれども、白ひげオヤジが生きている間は白ひげ海賊団だ!と崇拝しすぎてて、逆に怖かった気がする。じっじは偉大だけども!
さて、私エマはもう駆けっこだってお手の物になり、村では子供たちとも遊ぶようになった。やはり子供は子供同士で遊ぶのも楽しくなってしまいます。中身はアラサーだけど!!
たまに、じっじに顔を見せなくなる日が増えて、母に「おじいちゃんに挨拶してから遊びなさい」と言われるようになりました。母が「飛び出すとこがルフィに似てる…」と言っていたのを思い出す。だって、私ルフィの姪っ子だもーん。なんて言いつつ、母も母である。
父エースやマルコたちがミンク族の船に乗り、ワノ国へ行った時なんてすごかったんだよ。母や私に何も言わずに行ったエースに対して怒り爆発って感じで。
「……私もワノ国へ行きます」
「オメェ、そりゃあどういう「私にもワノ国の友達がいます、心配ですので行ってきますね」……」
にっこりと笑みを浮かべた母に、あのじっじが何も言えずにいたのだ。そして、母の手際の良さといったら……どうやって行くんだ?と聞いてきたじっじに笑顔のまま言い放った。
「良い乗り合い船を知ってるんです」
「…………ハナッタレ小僧によろしくな」
沖から覇気を感じたのか、じっじはやれやれといった感じで、母が「では行ってきます」と言うから、私は付いて行った。海岸へと行けばレッドフォース号がおりました。
「マリィ、それにエマ!久しぶりだなぁ」
「シャンクスさん、お世話になります」
良い乗り合い船、という呼び方で前世ワンピファンとしてはすぐに分かってしまった。まさかの赤髪海賊団を呼ぶ母の強したたかさは本当にすごいと思う。私?私は母にくっついていましたよ。じっじに止められたけど、ママといる!って。それにシャンクスにはまだ一回しか会ったことないし、優しいオジちゃんだと思うけど、実力はヤバい。
「う〜ん、ルフィに似てなくもねぇな、髪質はエース似だが!」
「最近はルフィ並みに飛び出してってお転婆ですよ」
「だーっはっはっはっ!お転婆か、そこはルフィに似てるな!」
笑いながら、少し荒れた手で頭を撫でられるがイヤな感じはしない。あの無精髭は一度剃ってもらいたいなぁなんて思いながら、見上げていた。
「……こんな感じだったなぁ…」
不意にもたらされた言葉に、あぁ、ウタを拾ったのはこのくらいの年齢とかだったんだっけ?と思ったのは、寂しそうに思えたからだ。母は誰のことか分かったようで、「今、どこにいるんです?」と訊けば、意外な言葉が出た。
「……エレジアだ。いずれ世界の歌姫になるだろうよ」
「上手かったもの、歌うの」
「あぁ、寝ちまうけどな」
「そうだね……元気かなぁ」
「元気にしているさ、」
寂しそうに話すシャンクスに頭を撫でられた。早く会いに行けばいいのに。元気にいて欲しいって、そんな風に思っているならと「あいにいったら?」と口にしていた。シャンクスは困ったように「そうだなぁ」と答えたのだった。
あのエレジアを壊滅したというニュースは母は知らないのだろう。映画の連動アニメはうろ覚えだが、当時はロジャーを知る者たちが「何をやっとる」とそれぞれ言っていたような気がする。エレジアを壊滅に追い込んだのはウタの『ウタウタの実』の能力がトットムジカを呼び起こしたからだ。まだ幼かったウタを守るならば、エレジアに置いていかない方が良いのに……たまに男っていらん思考を持つなぁなんて思ったりした。つか、早く行かないと取り返しがつかなくなるのに。
「おうた?」
ここは無邪気なフリをしてコテンと首を傾げた。それに母はふふっと笑いながら教えてくれた。
「シャンクスさんにね、娘がいるのよ。ママよりひとつ下なんだけど、歌が上手なママの大事な友達なの」
「ママのともだち?」
「そうよ」
「ママのともだち、あいたい!」
「ママも会いたいな」
なら会いに行こう!と思うけど、横のシャンクスが申し訳なさそうな顔をしている。確執があるよね、映画で見た!でも早くしないとウタの身が危険になる。
「ママ、おうたききたい!」
「今度行こうね。エレジアだっけ?」
「………あぁ」
「お頭かしら…」
「?」
ベックマンがシャンクスを見るが、片手を上げで制した。ベックマンの肩に手をやると「今はワノ国に出向だ」と言っていた。なんか、すまん。
ここからワノ国まではそれなりの日数がかかるらしい。そうだよね、女ヶ島からシャボンディ諸島までだって一週間かかったもん。漫画で見てるだけだと、経過日数とか分からないから、サクサク進んでるように思えた。
「マリィはワノ国へ行ったことはあるのか?」
シャンクスの問いに母は頷いた。
「スペード海賊団の時に。エースがカイドウの首を獲るっていってね」
「全く、エースもなかなかの無茶ぶりだなぁ……似たのかねぇ」
「海賊王ロジャーに?」
しみじみと言ったシャンクスの言葉にマリィは苦笑しながら聞いていた。シャンクスも「あ〜…」と言葉に詰まりながらも「そうだな、」と答えてくれた。思い出したように母が口を開く。
「昔ね、子どもの頃にエースに聞かれた事があったの」
「あぁ」
「もしも、海賊王に子供がいたらどう思う?って」
やはり母にも聞いていたのか、用意されたテーブルのおやつを食べながら耳を立てて聞いていると、母が笑っていった。
「だから言ってやったの、会ってみたいし、お友達になりたい!ってね」
「…ほぅ」
「小さい頃、シャンクスさんが海賊王がどんな人とか教えてくれたでしょ?周りの大人から聞く話とは違うからさ、シャンクスさんが言ってることを信じてたの」
母のこういう所はすごいと思うし、エースはきっと母のこういう所に惹かれたんだろうな、って思ってしまう。
周りの大人が言っていたのは世間一般の海賊王像であり、シャンクスはそもそも海賊王ロジャーを知っている人間だ。知っている人間の話を信じるあたりがなんとも言えない。
「あぁ、ルフィにせがまれて話した事があったなぁ」
「なんだか、新鮮で印象に残ったし、海軍で聞いたのと全然違うから、だったら良い方を信じたいって思ったし」
「……ロジャー船長がマリィに会ったら構うだろうなぁ」
「えぇ?」
「息子の嫁、最高!とか言いそうだ」
「あはは、そんなこというの?」
「うーーーん、言う、かもな」
「なにそれ」
ふふふ、と笑う母と優しげに笑うシャンクスに、私はその光景を思い浮かべて見る。前世でワンピを読んだロジャー像しかないけど、言いそう。エースを見てニヤニヤしながら言いそう!そして、エースに文句を言われるまでがセットだ!
さて、スフィンクスから数日後、荒れる波にレッドフォース号が揺れている。赤髪の幹部たち、ルフィを知ってる船員クルーが「早く上陸しよう」「ルフィに会おう」と言ってるなか、ヤソップだけが「ウソップに会うのか?!」と焦っている。
う〜〜ん、ウソップと妻を置いて海に出た事に罪悪感でもあるのかな?よく、ネット上でダメ親(マイルドに表現してみた)とか言われてるけど、気に掛けてはいるんだよね。
わぁわぁと言ってるなか、シャンクスはルフィに会いたいみたいだけど、ルフィの子分?がシャンクスのナワバリの島を襲ったらしい。ケジメがどうこう言ってるけど、ルフィの子分?に母も首を傾げている。
「……ルフィの子分?」
「あぁ、バルトロメオとかいう奴らがウチの旗を燃やしたらしい」
「えぇ?!」
幹部の一人が何があったかを教えると母が驚いていたが、そういえばそんな話があった気がする。ルフィファンの割りにシャンクスとの関係を知らないのか、なんて思っていると、母がふるふるを震えていた。
「ママ?」
「ルフィが、それを指示したのかしら?」
「……ママ?」
「マ、マリィ…?いや、ルフィに限ってそれはない、だろ?」
あ、これ、怒ってる。
そうそう怒る事はない母であるが、エースに「母ちゃんは怒ると怖ぇから気をつけろよ」と言われたことがある。そもそも怒られるのは父であるエースだけだけど。
不意にビリビリと威圧を感じ、赤髪海賊団の幹部たちがシャンクスに向かっていきなり覇気を出すな!と言っているが、私的には母の方が怖いんだけどぉ?
今すぐにでもなんかワノ国、というか、ルフィに特攻しそうな雰囲気の母に、幹部たちがわらわらと集まってくる。あのシャンクスまでもだ。
「マリィ、」
「シャンクス?ワノ国に上陸出来る?」
「そんなに怒らなくていいぞ?さっきの話だが、ルフィの指示とは思ってないからな」
「そうだ、そうだ!ルフィがそんなことするヤツじゃねぇことくらい、おれらは分かっているぞ!」
シャンクスたちが母を宥めようとしている。シャンクスなんてさっきまでワノ国に向けて怒りを込めていたのに、母の怒りが見えたのか宥めてる。というか、母がシャンクスに向かって呼び捨てしてるのなんて初めて聞いた!
「何やってるんだよぃ」
「マ、マルコ!!」
そこに現れたのは青い炎をまとったマルコの姿だった。
「マルコー」
マルコは母と私がいることに眉間に皺を寄せていた。
「赤髪、てめぇどういうこった」
「おれ達はマリィに頼まれただけだぞ、マルコ」
バサバサと羽を羽ばたかせて、マルコは甲板へと降りてきた。
エマはパタパタは走り、マルコへ抱きつくと、ひょい、と抱き上げてくれた。
「よくオヤジが許したよぃ」
「じっじにいってきますした」
「……そうか…」
まさか、母に威圧されたとは思うまい。
「エースと麦わらに会いに来たのか?」
「はい、ルフィはどこにいます?」
にっこりと笑う母にマルコが瞠目しながら「お、おぅ」とたじろいた。
「連れてってもらえます?」
「わ、分かったよぃ…」
「シャンクス、みんな。乗せてくれてありがとう」
「マ、マリィ……ほどほどにな、」
「ふふっ。じゃあ、エマ、シャンクスさんたちにバイバイしてね」
「シャンク〜またね〜」
母に抱えられ、シャンクスたちに手を振ると、彼らも手を振ってくれた。後はマルコの背中に乗せられて(乗れるんだ?!)、ワノ国へと飛んでもらった。
バサバサと羽ばたき、ワノ国へと空から入国すれば、下から父エースやルフィが両手を上げで手を振っている。
「ねーちゃーん!!エマー!」
「マリィ〜、エマ〜」
二人を認めたと、いうかルフィを見つけた途端、母はにっこりと深い笑みを浮かべた。それを見た父エースとルフィの顔が、ひくっ!と引き攣ったのと同時に、母はマルコに「エマを頼みます」と言って、飛び降りた。
「お、おいぃ!」
「ママっ?!」
「ル〜〜フィ〜〜?」
「ね、ねーちゃ……ぎゃーーーー!!」
ママって、武装色の覇気纏えるんだ〜と現実逃避したくなったのは、ルフィに対して特大のゲンコツを落としたからだ。ついでとばかりに父エースにもゲンコツが炸裂してた。
「「……………………」」
マルコが地上に降りて、抱っこされたままで私たちはタンコブを頭にのせて悶えてるD兄弟をただ眺めていた。
「な、なにすんだよ!ねーちゃん!!」
「は?分からないの?ルフィの子分とやらがシャンクスのナワバリの島の旗を燃やしたのよ」
「シャンクスの旗を?!誰だよ?!」
「さぁ…バルトなんとかって人らしいわ」
「ロメ男か?!アイツ、なにやってんだ!!」
ガビーン!と言った様子で驚いているルフィを見て、あれはバルトロメオの独断だからなぁ…と思ってしまう。旗を燃やすのってそんなにヤバいのかな?ヤバいか……と思ったのはマルコも驚いているからだ。
父エースもフォロー出来ねぇとばかりに、とりあえず母を落ち着かせようとしている。
「お、落ち着け、マリィ!ルフィがそんなこと望む訳ねぇだろ?赤髪に対して」
「エース?」
「な、なんだ?」
「エースも昔やったよね?魚人島で……」
「うっ……!」
「今、それをやられたらどんな気分になる?」
「………ブッ飛ばす!」
「──私ね、ルフィは大事な大事なかわいい弟なんだけどね、シャンクスさんにはいっぱい助けてもらったの」
エースに船から降ろされた時にシャボンディ諸島まで送ってくれたり、レイリーさんやシャクヤクさん紹介されたり、勿論、小さい頃にもルフィ共々お世話になったりもした、頂上戦争で戦争を止めに来てくれたりもした………と、母が指折り数えるように話しているのをエースとルフィはビクビクしながら聞いている。
母って、ガープひぃじぃやルフィと違って無茶苦茶なことはしないと思ってたけど、父エースが言ったように怒らせたらヤバい!とつくづく思った。だって覇王色を持つ二人に対し、こんなにも怯えさせるんだよ?ガープひぃじぃみたいじゃん!!
多分、ナミみたいに怒鳴るように怒るんじゃなくて、笑顔で静かに怒るから余計に怖いんだと思う。だって、マルコはもちろん、近くにいたジンベエやゾロがたじろいでいる。サンジは「強いあなたも素敵だぁぁぁ!」なんて言ってる、とりあえずスルーで。
「エマ、とりあえず行こうか」
くるりと振り向いた母はマルコに抱っこされてる私をみて、いつもの優しい笑みを浮かべてくれる。急に態度を変えた母にマルコは訝しげになりながら、私を母に渡してくれた。
スタスタと歩き出す母に、その場にいた人たちは呆気に取られたけど、これがなかなかルフィにはよく効いたようで、なんだか可哀想になるくらいだった。
母大好きなルフィが「ねーちゃん」「ねーちゃん」と話しかけても笑みを浮かべるだけで何も言わないで、お玉ちゃんやヤマト、後はナミとロビンと話しててルフィに構わなくなってしまったのだ。
始めはルフィも根気よく話しかけていたが、本気で怒ってるし、私に触れさせないもんだから、父エースが「お、おい」と言っても「なーに?」と笑顔だからエースも何も言えなくなった。
ルフィもルフィで別に悪くはないんだよね、バルトロメオがやっちゃったことだし。でもルフィの子分と言ってる以上、責任があるんだろうな、でもやっぱりルフィが可哀想になってきた。ヤマトやお玉ちゃんも空気を感じ取ってるみたいだし。
とうとう我慢出来なくなったルフィが母の服を引っ張るようになった。ヤマトとお玉に言われてしまうようにもなった。
「マリィ、そろそろルフィを許してやってくれよ」
「そうでやんす!ルフィのアニキが可哀想でやんすよ」
「………………」
「ママ?」
エースもうんうんと頷いていて、ちらりと母がルフィを一瞥した。ルフィはまだ母の服を掴んだまま、下を向いていて、叱られた子どもみたいに見える。
母もそれが分かったのか、ひと息を吐いてからルフィの名前を呼んだ。
「………ねーちゃん…」
「ルフィ……あなたがそのバルトロメオとか言う人を子分じゃないと言っても、彼がやらかしたことは普通では許されないことなのよ?」
「………ぅん…」
「私は海賊じゃないけど、ケジメはつけなさい」
「………ハイ…」
本気で反省しているようで、あのルフィから「ハイ」なんて真面目に返ってくるとは思えなかった。因みに話を聞いたナミさんたちが赤髪海賊団にケンカを売ったっぽくなってることに悲鳴をあげて、ウソップとゾロたちがそのバルトロメオに電伝虫で説教をしたらしい。
「シャンクスに謝罪するよ……」
「…………いずれ、会った時はきちんと謝りなさいよ」
「………うん…」
「分かったなら、いいわ」
ルフィが顔を上げて、さほど変わらない母を見つめると、うるうると涙ぐみ始めていた。エースが肩をすくめ、電伝虫で誰かと話しているようだ。
「ルフィ」
「エース…シャンクスは…?」
「『謝罪は会った時に受ける』とさ、『麦わらのルフィ』だとよ」
「……分かった…」
「後はマリィが怒ってくれたから、ルフィには何も言えねぇってよ」
「…………シャンクスさん、甘いなぁ…」
「ルフィとはともだちだから、だとよ。まぁ、今回限り目を瞑るが、次はない、だとよ」
それを聞いていたナミたちは「赤髪海賊団と戦闘なんて冗談じゃないわよ!!」と注意喚起をその麦わら船団たちに伝えるように!とウソップに指示をしていた。
ルフィは母に冷たい態度を取られた事も含め堪えたのか、大人しくている。エースもかわいい弟がションボリしてるのが気になるらしく、そわそわとしていた。
母もそれを察していたのだろう、エースに私を預けるとルフィの腕を引き、連れてってしまった。
「……おめぇのかーちゃんも面倒だよなぁ〜」
エースは私を抱っこしたまま、二人が行った方を見て呟いた。どうやら母も引くに引けなくなったのかもしれない。
なんだかんだいって、ルフィがシスコンであるように母もルフィには甘いみたいだ。だって向こうから、ルフィの「ねーちゃん!!」という声が聞こえてきた。
『ねーぢゃん、ぎらいにならないでぐれぇぇぇぇ!!』
『ならないから、安心して、ルフィ』
そんな二人の会話が聞こえて、私が笑えば、エースもつられて笑った。
「あの二人はなんだかんだで仲がいいんだ」
「ママとルヒィなかよし?」
「あぁ、おれが妬くくらいにはな」
よし、邪魔しに行くか!と悪い顔をしたエースが私を肩車をして、二人がいる方へと歩き出した。なんだかんだいって私は、母に甘えてるルフィを見るのが案外、意外と好きかもしれない。二人の絡みが見たのはシャボンディ諸島から魚人島、新世界までの短い期間だったけど、仲が良くて好きだ。
見聞色を使ったのか、近づけば母がこちらに手を振っていた。身体にはルフィの腕が巻き付いていて苦しそうだけど、ルフィは嬉しそうにくっついていた。
「エース、エマ!」
「うおっ?!」
ルフィの腕がぎゅんっ!と伸びて、私たちを掴むとぎゅっ!と抱きしめられた。
「ルフィ!エマが怪我したらどーすんだ!?」
「しねぇって!な、エマ!」
「あぃ!」
ワノ国に来て、笑うルフィの顔が見れたのが嬉しくて、苦しいけど元気に返事をすれば、ルフィが頰にキスをくれた。にししっ!と笑うルフィに私も笑顔を向けたのだった。
ワノ国では母と父エースの友だちにも会えて嬉しかった。ヤマトくんは大きかったし、お玉ちゃんは私よりもお姉ちゃんだけど、可愛かった!
どうか、これからも仲良くいれたらいいなぁって思いました。
前より大きくなったからって、空へと高い高いを全力でやるから、ルフィは結局ママに叱られていた。