02
蜜柑は震えながら、バタンっとドアを閉めた。
触られた感触が…口内に残る感触が…気持ち悪いと感じた。
今までそんな事なかったのに…。
ぶるるっと体が震え、肩を抱き締めた。震えが止まらない。心を落ち着かせようと思い、蜜柑は外へと出ていった。
それを見ていた紅い瞳の少年は、不思議そうに流架の部屋の前に来た。
蜜柑の後ろ姿を気にしながらも、部屋をノックをする。
(……ケンカでもしたのか?)
そんな事を思い、ドアが開くのを待った。
しばらくするとドアが開いたが流架は、訪問者が棗だと知ると複雑そうな顔をした。
「…………棗……」
「………借りてた本、返しに来た」
「………そう…」
やはり元気がなく、目線を合わせない。部屋の中にはテキストなどが散らばっている。
「……水玉と…何かあったのか?」
不意に出た言葉に、流架はビクリっと肩を揺らした。
「別にっ!!棗には関係ないだろっ!!」
「……………!?」
「…あっ………ごめん…今は、ちよっと……放っといて…」
「………わかった」
眉間に皺を寄せ複雑そうな顔をする流架を一瞥すると棗は、出ていった。
ドアが閉まるの音を聞いて流架は語りかけた。
…なんで…
…棗を苦しめてまで手に入れたのに…
…気付かなければよかった……
佐倉の本当の気持ちに…
気付きたくなかった…
でも…
本当に好きだから…
誰よりも 佐倉よりも 早く気付いてしまった…
ごめん…ごめん……
俺が邪魔者だった…
……棗………ごめん…
To be Continued