07
なぜ あの時
気持ちを伝えなかったのだろう
『流架に告白された…』
と相談してきた時に…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
小屋から出てしばらく歩いていたら、水玉を探しに流架たちが現われた。
「佐倉っ!! 棗っ!?」
あの時…流架が止まった。
俺を見ていた。
しかし…俺はうまく顔を見れなかった。
「流架ぴょん……」
水玉が流架に近づく姿が目に入り、いたたまれなくなった。
その場にいるのが 辛くて…逃げるように そこから離れた。
アイツは俺を好きなのだと分かった時、嬉しくて…嬉しくて…もう一度 抱きしめたいと思った。
でも 震える彼女の姿に流架を…親友を…思い出した。
二人が付き合い始めた時 決めたハズだった。この想いに、蓋をして鍵をかけたハズだ。
しかし…友人のまま 過ごす日々の中でアイツは いつも 変わらず 微笑んでくれて笑顔が 眩しくて 二人を見るのがやるせないくらい 苦しんだ。
流架の恋人なのに大事な流架の……誰よりも幸せを願っているのに…アイツへの想いを募らせている
届かない想いを抱いたまま
ずっとそばで 見つめていた
叶わない想いを秘めたまま
このままでいられたら…
それだけでよかったのに…
流架を裏切りたくなんかなかった…
アイツを…蜜柑を困らせたくなかった…
キスなんてしなければ…よかった…
「愛してる」とすら言えないで、途切れたハズの想い…
あの時に諦めていれば、それだけでみんな 幸せだったのに…
俺は もう アイツに手をださない。
END
あとがき
これで『すれ違う感情』は完結です。
なんか昨夜考えたのとはかなり違うくなってしまった棗独白。
まぁ、簡単にいえば
棗は蜜柑を諦める。
という決意の話なんですよ。
まさにすれ違いまくりですよね。
第3部『結びつく感情』で感情シリーズは終わりますが…こちらはいつ出来るかま
だ未定です。
ここまで読んで下さり、ありがとうございましたm(__)m
'04/12/3