01

GAKUEN ALICE

あれから…まともに流架や…水玉の顔を見ていない……

あの夏の日…自分の心に蓋をして 鍵をかけた。
もう二度と アイツに触れないように…彼らが幸せであるように…と そう願った。
それが一番だと思っていた。
空っぽの気持ちで過ごす夏休みは 短くも 永くも感じた。

そして、真実を知ったのはその後だった。
目も合わせず 避けていただけに情報は入ってこなかった…否、誰も知らせようとしなかった。
只、俺だけが知らなかった。


「ねぇ、ねぇ、棗くん!!聞いた!?流架くんと佐倉さん別れたそうよ!!
 ま、別れて正解よね、あんな子と付き合うなんて…流架くんどうかしてたんだわ〜」


いつも煩いくらいに俺や流架にまとわりついていた女の言葉に、俺は持っていた雑誌を落とした。


別れた――――?

誰と誰が―――?

流架と…蜜柑が――?


守ろうとしていた気持ちが崩れていく。
彼らの幸せを守りたくて諦めたのに…

ウソだろ――?

自分のせいだろうか…?

きっと…


自分のせいで別れたんだ…


じゃなきゃ…別れる理由がないじゃないか…俺は一体…どこまで邪魔をするんだ。
幸せになって欲しい二人を壊した…。
分からない何かが…感情が…苛立ちと共に燃え上がる。

気付いたときには、目の前にいた女を押し倒し、メチャメチャにしていた。
女は、泣いているようにも見えた。が別に構わなかった。蜜柑に泣かれてる訳ではないのだから…
俺にとっては、蜜柑の代わりにすらならない。
こんな女を抱いたって空しいだけだ…俺が本当に抱きたいのは……触れたいのは……あの太陽のような彼女だけ。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



それから半年が過ぎたが、この女は知ってか知らずか俺につきまとい、身体を許す。

バカじゃねぇのか?
俺はお前なんてなんとも思っちゃいない。
知っているくせに バカ過ぎだ。
お前なんか ただのはけ口にしかすぎない。


俺が愛してるのは 唯一人

佐倉 蜜柑

彼女だけ…





To be Continued


あとがき

予告破りが大好きな管理人ですvV
いよいよ、始まりました「感情シリーズ」最終章が。
いきなり、時間軸が半年経ってますが…気にしないでvV
このくらいの時間がないと話進まないので…。

ACT.1は棗視点ですね。
まぁ、相手は誰だかすぐ分かると思いますが…このネタは急に思い立ったんですよ!!
棗と流架、蜜柑の三角関係をより一層複雑にしたくてvV
それで、棗と身体の関係をもたせる相手が欲しくなり、どう考えても蛍はありえないので彼女に。
このシリーズでは、一番の被害者ですよね。
巻き込まれたんですから…
棗は、蜜柑に触れないのはやはり流架のせいなんですよ。
なまじ親友だったから、今でも蜜柑をスキだと分かり、別れの原因が自分であれば、近付けませんから…。
行き場のない感情を違う相手にぶつけているんですよね。
こんな展開で嫌な方とかいますでしょうが、キレイ事じゃないですからね。恋愛なんて。


では、がっかりした方もここまで読んでくださりありがとうございましたm(__)m



'04/12/11


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