02

GAKUEN ALICE

知っていた
分かっていた

棗くんが私を抱く理由、聞かなくても分かる。
好きな人のコトだもの…

彼は私を見てなんていない。
彼のあの美しい紅の瞳に映る人は、唯 一人――佐倉さんだけ………


それでも彼に抱かれたい…愚かな考えでも…でも私の中のもう一人が囁く


『本当に…それでいいの?』

『自分が身代わりで抱かれているコトに満足しているの?』


………そんな訳ないじゃない!!

………好きなんだもの

私を見て……。

でも…きっとそんなコトを望んでも、彼の瞳に私は映らない。


『好き』だの『愛してる』とか言ったら、彼は私を抱かなくなる

だから 意地悪してやるの
あの彼に 愛される彼女に




   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



放課後の教室
シンっと静まる中

―カタンっ…

物音がして、振り向くと彼に愛される憎らしい彼女がいた。


「あ、パーマやん。何しとるん?」


流架くんを選んだクセに
棗くんを傷つけたクセに

何も知らないで――
分からないフリをして――
笑うんじゃないわよ――


「……別に、あなたには関係ないわ」

「…それもそやね」

「そういうあなたこそ何してるの?」

「忘れモノや…」


無邪気そうに笑う顔、私がどんな思いをしているかも知らないで…


「――――棗くんを待っているのよ」

「―――っ…!!」


その言葉に彼女は、顔を強張らせた。


――何よ…その態度。


「………へぇ…そうなんや…な…仲良しやもんな」

「―――っ!!」


この子……


スミレはキッと蜜柑を睨みつけた。驚き、たじろぐ蜜柑は


「な…なんや…?」

「私……あなたのそういうトコロ大嫌いっ!!」

「はっ?…何いうて…」

「私と棗くんが仲良しですって!?ドコ見てそんなコト言っているのよっ!!」

「…だ…って……付き合ってんやろ…?」


―――知っている!?

私と彼の関係を――!?


……なんで……なんで…

こんな女の――――


「……っ…そうだとしたら…?」

「――――っ!!」


目の前の彼女の顔色が一気に変わる。ショックを受けているのか…
しかし…スミレの中でもやもやとした思いが、取り留めもなく流れだしてくる。



「………なんで…なんでアンタなのよっ!!こんな…こんな女に…私が…私が身代わりだなんてっ!!
 あなた 卑怯よ!!流架くんの…棗くんの心を手に入れておきながら……知りませんみたいな態度!!何様のつもりよっ!!
 私の方が先に棗くんを好きになったのに…私の方が棗くんを好きなのに…こんな人の………っ」


―パンッ!!!!


スミレは、蜜柑を殴ると涙目のまま教室から出ていった。
裏庭に行く途中、誰かとすれ違ったが気にしていられなかった。


抱かれていても…棗くんは私にキスなどしなかった…私の名前なんて呼ばなかった…

だから…だからこそ…知っていた…気持ちを分かっていた。

私は代わりなんだと…あの女の身代わりなんだと…

一言呟いた言葉だけが彼の本音だった…

『 み か ん 』

私と抱いている時にもらす声…彼は『私』としているのではなく『あの子』としているのだ!!


あぁ…なんで…なんでこんなコトに気づかなければならないの?

もう……いや……

はっきりしてよ………



涙で視界が揺れていた。



To be Continued


あとがき

アハハハハ…とんでもない展開になってます
ACT.2は分かりますように、棗の相手・パーマ視点です。
いやぁ〜なんですかね?このシリーズ中、一番の被害者です。
別に管理人は、パーマ嫌いじゃないですよ?

さて、パーマですが、まぁ、棗の気持ちを知りつつ身体の関係です。
こちらも好き故の受け入れですね。
ズルズルとしてますから…まぁ、身代わりはかわいそうですが、イヤとは言えないのはパーマは棗を好きだから…例え、自分を見てもらえなくても、そばにいた
いからなんです。
そりゃ、自分を見て貰いたいですが、棗には映ってないってだけです。


'04/12/13


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