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GAKUEN ALICE

あるお屋敷に、可愛い女の子がいました。その子の名前は蜜柑と言って優しいお父さまとお母さまに見守られて、明るく元気な美しい娘に育ちました。


「っていうか、鳴海がお父さまで、なんで俺がお母さまなんだよ!!」

「まぁまぁ、いいじゃないですか〜岬センセ」

「だって、鳴海先生がお父さんなんやもん」

「「ねぇ〜」」


とお父さまと娘は顔を見合わせ、顔を傾けた。お母さまは、顔を引きつらせていました。仲が良い家族でした。
ところが、悲しい出来事が起きました。大好きなお母さまが病気で死んでしまったのです!!


「出番終わりっ!?」

「あぁ〜お母さまぁ〜」


泣いている娘の肩に手を置くとお父さまは


「大丈夫☆蜜柑ちゃんvすぐに次のお母さんをメロメロにして連れてくるからvV」


キラキラとフェロモンを出しながらお父さまはそう言うと、一週間後には新しいお継母さまがお屋敷に来ました。連れて来た二人の娘も、一緒に暮らすようになりました。


「ジ、ジンジンが継母なんてイヤやぁぁ、そして二人の姉がパーマと蛍なんかい!?」

「煩いぞ!!」


バチバチっと何故か火花が出てきた為、蜜柑はお父さまの陰に隠れました。三人とも我が侭で意地悪でした。


「さっさと食事の準備をしないか!!」

「ちょっと、パーマじゃないって言ってるでしょ!!」

「早く、おかわり持って来なさいよ!!」


バカな娘がいるのがムカつくのか、同類と思われたくないのか、皿洗いや家中の掃除を言いつけるのでした。

不幸せは、まだ続きました。何も知らないまま、お父さまが病気になってしまったのです。


「…お父さま…」

「…蜜柑ちゃん…皆と仲良くね…蜜柑ちゃんなら出来るよ…」


優しいお父さまに心配させるのが嫌でイジメられてる事は、言えないでいました。お父さまが亡くなると、三人は娘の部屋を取り上げました。眠るのは、屋根裏部屋しかありません。


「怠けてはダメだ!!シンデレラ」

「さっさと働きなさいよ!!」


三人は、蜜柑を『灰かぶり』という意味の『シンデレラ』と呼んで働かせました。

継母や意地悪な上の姉は、容赦なくシンデレラをこき使います。しかし、二番目の姉――蛍はたまに優しく助けてくれたりしますが、シンデレラの分まで夕食を奪ってしまう事がありました。


「足りないのよね…」

「アンタ、鬼やっ!!」


シンデレラは泣き続く日々でした。




   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



そんなある日、立派な招待状が届けられました。
お城の王子様の花嫁探しをする為に、若い娘を招いて、ダンスパーティーが開かれる事になったのです。二人の姉は喜びました。


『きゃ〜んv棗くんの花嫁になるのは私よ〜vV』

『…ご馳走がたらふく食えるわね……』

「あの…お継母さま…ウチも舞踏会に行きたいです…」


継母はシンデレラを見つめると苦々しい顔をして


「みすぼらしいお前が…舞踏会だと…?…よろしい」

「ホ、ホンマ!?」

「但し、家中を綺麗に磨き上げ、いつもの仕事をするのだ。それが出来たら連れていってやろう」


継母はニヤリと笑い、カツカツと歩いて行った。
シンデレラは、その言葉に打ちひきさがれたが、いつもの『めげへん くじけへん』をモットーに働き始めた。がそう上手くはいかない。上の姉が尽く、邪魔をしてきました。


「シンデレラっ!!アンタ、調子こいて舞踏会に行くですってぇぇ!!そうはいかないわよ!!王子様の花嫁になるのはこの私なのよっ!!」


ギャーギャー騒ぐ、姉をシンデレラは無視して働きます。その度に、邪魔が入るが頑張っていました。
やがて、準備する時間になりました。そして、シンデレラは重要な事に気づきました。


「…どないしよ〜ウチ、ドレス持ってないやん…」

「ドレスがないなら、舞踏会は諦めるんだな。分かったら娘たちの着替えを手伝え!!」


継母は冷たく言い放つと部屋からシンデレラを追い出した。シンデレラは我慢をしながら、お姉さん達に似合うドレスを選び、髪を飾ってあげました。


「綺麗な娘が招待されたんですって。アンタは留守番をするのよ!!シンデレラ」

三人は迎えの馬車に乗り、嬉しそうに出掛けるとシンデレラの瞳に涙が溢れきました。


「ウチも…お城の舞踏会に…行きたかった…」


でも着ていくドレスがなくて…涙は頬を濡らし、止める事は出来ません。
その時、突然声がしました。


「可哀想なシンデレラ…あなたの願いを叶えて上げます」


顔を上げると、やたら照れた眼鏡を掛けた魔法使いの少年が立っていました。


「…アンタ、誰?」


恐る恐る尋ねるシンデレラに、魔法使いはニコリと笑って


「僕は魔法使いです。シンデレラの願いを叶えにきました。舞踏会に行きたいのですね」

「なんで、知っとるん?」

「ずっと見ていましたから……えーっと、とりあえず聞いて下さい。カボチャを一つ、ハツカネズミを六匹、ネズミを一匹、探して来て下さい。」


シンデレラが探してきたカボチャを、魔法使いは魔法の杖で触りました。
すると、カボチャは金の馬車になりました。そして、ハツカネズミは真っ白い馬に、ネズミは御者になったのです。


「うわぁぁ〜魔法やぁ〜☆」


感心しているシンデレラに、魔法使いは杖で触れると粗末な服が、見た事もないような美しいドレスに変わりました。


「うわぁ〜なんて綺麗なドレス」


シンデレラは嬉しくて魔法使いに抱きつきました。しかし、すぐにシンデレラはうつ向きました。靴が穴だらけなのです。
すると、魔法使いはニッコリ笑って杖を一振り。シンデレラの足には、ぴったりの透き通った輝くガラスの靴がありました。


「わぁ〜ガラスの靴やぁ〜」


嬉しくて、クルクル回るシンデレラを見て、御者は


「早く行かないと終わっちゃっうよ?いいの?」


と言われて、シンデレラは慌てて馬車に乗り込みました。
魔法使いは近寄ると


「忘れないで下さい。魔法は夜中の12時で消えてしまいます。鐘がなり止む前に、戻って来て下さい。」

「ありがとう、魔法使いさん♪」


シンデレラを乗せた馬車は、お城へ走り出しました。


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