02

GAKUEN ALICE

さて、その頃お城では、王子を囲む女性の群れがありました。ハーレム状態にも関わらず、王子はしかめっ面でふてくされています。


「王子様〜vV 私とダンスして下さ〜いvV」


シンデレラの上の姉は恐れる事もなく王子に近づきますが


「うるせぇ!!近寄るんじゃねぇ!!ブスっ!!」

「いやだわ〜照れているのねぇ王子様ったらvV」


いらついている王子様をものともせず、ノリノリに乗っていました。他の女性たちは、その姉のテンションに便乗して近づいていていました。
もう一人の姉といえば、一人モグモグとご馳走を食べていた。
会場には王子様の他に友人である流架王子が側にいました。


「棗…踊ってあげたら…?」

「………嫌だ…」


嫌そうな顔を思いきりする棗に、流架も苦笑いをするしかなかった。
流架はちらちらとご馳走を食べている蛍が気になっているらしいが、彼女に踊る気はないらしい。
そして、満を持してシンデレラがお城に入って来ました。


(うっわぁぁぁ〜すっごいお城や〜)


呆然としていたシンデレラですが、その美しさに会場の者はシンデレラに見とれていました。


「うわぁぁ、綺麗〜」

「どこのお姫様かしら?」


当然、王子も見とれていました。
王子は、群がっていた娘たちを押し退けてシンデレラに近づきました。


「おいっ!!」

「へっ?う、ウチ!?」

「あぁ…俺と踊らないか?」


威圧的ではあったが、差し出された手を見て、シンデレラは少し微笑むとその手を取ったのでした。


「ウチでよろしければ…」




   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



王子様とシンデレラは、見つめ合いながらクルクルと大広間を踊り始めました。


「き――!! なんなのよ!? あの子は――!! こうなったら、流架王子と…ってなに――!?」


姉が王子様の友人、流架王子様の方を見ると、蛍にダンスを申し込んでました。蛍も流架王子も一緒になり、広間を優雅に踊っていきます。

誰もが二組のカップルにほぉ〜と溜め息を洩らしました。

夢のような楽しい時が過ぎていきます。しかし、そんな時間は長く続きません。


 ゴーン♪ゴーン♪ゴーン…


気がつくと、十二時の鐘の音が聞こえてきます。


「あっ!!大変やっ!!ウチ、帰らなきゃ!!」

「おいっ!?待てっ!!」


シンデレラは慌てて、広間を飛び出して行きます。王子はもちろん、追い掛けようとしますが、継姉を筆頭に邪魔が入ります。
お城の長い階段を掛け降りていくと上から声を掛ける。


「待てよっ!?お前っ!!」


後を追って来た王子様にびっくりして、急ぎ足で階段を降りますが、もつれて靴が脱げてしまいました。


(靴が…でも時間が…しゃーないわ…)


靴を片方落としたまま、シンデレラはみずぼらしい姿を見せるのを嫌がり、そのまま掛けていきました。

王子様は、階段の途中まで来ると落ちているガラスの靴を拾いました。


「この俺から逃げられると思うなよ」


キュッと靴を握りしめました。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



最後の鐘が鳴り止むと、シンデレラはみすぼらしい姿に戻りました。金の馬車も白い馬も御者も消えてしまいました。ただ一つ、ガラスの靴の片方が残っていました。

シンデレラは、フッと笑うとニコニコしながら、家路につきました。その間、踊った王子様の事を考えながら……


(綺麗な瞳だったなぁ、髪の毛もサラサラしてそうで、カッコよくて…また会えたらえぇな…)



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



王子様は舞踏会以来、寝ても覚めてもシンデレラの事ばかり考えてばかりいました。そして、ついに家来に命令しました。


「いいか、お前ら。この靴を落とした娘を連れて来いよ。この靴がぴったりなのをだ!!」


家来達は、町中尋ね回りましたが、靴がはける娘はなかなか見付かりません。最後にやって来たのはシンデレラの家でした。
継母は、使者たちに言いました。


「家には二人娘がいる。さぁ、履いてみろ」

「はぁ〜いvVきっと私にぴったりよ♪」


継姉はウキウキしながら履いてみますが…


「…キツそうね、パーマ」

「パーマっじゃないって言ってるでしょ!!アンタはどうなのよ!?」


蛍は、はぁとため息を吐くと


「それ、私のじゃないから私はいいわ。」


とあっさり断った。家来達は、ガッカリした様子で部屋の中を見回しました。



「もう、娘さんはいませんか?」


物陰からそっと、シンデレラは覗いているのに気づいた蛍は


「いるわよ、もう一人」

「何を言うんだ!!あんなのに履かせるなんて」

「そうよ!!どうせ、入らないわよ!!」


継母と姉が抗議する中、蛍は淡々と答えたのだった。


「あら、私はいるかと聞かれたから答えたまでよ」

「と、とにかくその方にも…」


家来達がそう言うと、継母は咳払いをしてシンデレラを呼ぶと、物陰にいた蜜柑はすぐに出て来ました。


「どうせ、聞いていたのだろう?試しに履いてみろ」

「えぇんですか?」

「さっさとしろ!!」


その言葉に嬉しくてシンデレラは、顔を輝かせました。そして、家来達はシンデレラに靴を履かせました。


「おぉ〜〜」

「なんと、足にぴったりだ」

「なんだと!?」

「なんですってぇ〜!?」

「やっぱりね……」


驚く家来達に、シンデレラはもう片方の靴を出しました。


「どういう事だっ!?」

「…あ、あの……」


継母は怒り、シンデレラに詰め寄りましたが、ここで魔法使いが現れてると、杖を一振りするとシンデレラは舞踏会時のドレス姿になった。


「あぁ、あの時のお姫様!!さぁ、すぐ来て下さい!!王子様がお待ちです!!」


家来達は、口々に叫んで喜び合いました。そして、シンデレラを連れて、王子様の元へ。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「王子様、お喜び下さい!!見つけて参りました!!」


家来に通されて、シンデレラは広間の王座に座る王子様と再び会いました。
シンデレラを見つけて王子はツカツカと近寄り、ギュッと抱きしめると


「やっと、見つけた。俺の蜜柑…」

「な、棗…王子様…」


二人、顔を見合わせると照れたようにニコリと笑い、甘い口づけを交しました。

まもなく、シンデレラは王子様と結婚しました。ついでに、姉の蛍も棗王子の友人・ルカ王子と結婚して、幸せに暮らしました。





END



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あとがき


※こちらの作品は「御伽アリス2004」企画に参加した際に投稿しましたパラレルです。


あとがき@

普通につまんないですね。お目汚しですみませんですm(__)m。

素敵企画、おめでとうございます♪
こんなのを載せて頂けて嬉しいです。ありがとうございましたm(__)m。

'04/10/29


あとがきA

というワケで企画終了いたしましたので、自サイトにUPいたしました。
さて、何げに加筆修正いたしました。
せっかくですので配役★

・シンデレラ…蜜柑
・王子…………棗

・継母…………じんじん
・継姉@………パーマ
・継姉A………蛍

・父……………ナル
・母……………岬


・魔法使い……委員長

・御者…………心読み


・友人王子……流架


・家来…………取り巻き


とまぁ、こんな感じです。ではありがとうございました♪


サイトUP:'05/1/1


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