02

GAKUEN ALICE

さて、お城では女王が鏡を見て、自分の美しさにうっとり♪
ところが、鏡は…。


「アハハ〜無駄だよ〜♪森の奥、七人の小人達と暮らしている白雪姫が一番美しいんだってば〜」


驚いた女王は、誰もあてに出来ないと憤慨し、老婆の姿に身を変え、リンゴに毒を塗り、小人の家に向かいました。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「みんな、気をつけてな〜」

「白雪姫も知らない人を家の中に入れてはいけないよ」

「うん、大丈夫や」

「怪しいわね…まぁ、何かあったらすぐ駆け付けるから」

「っ蛍!!大好きやっ!!」

「…うっとうしい、しがみ付かないで」


こうして小人達が仕事に行ってしまったスキを狙い、リンゴ売りのお婆さんに扮した女王がやって来ました。


「おやおや…可愛いむすめさん、おいしいリンゴをおひとついかが?」

「…えっ……あの…」

「さぁさぁ、あげるよ。お食べ〜」

「(うーん、別に怪しい人でもあらへんし…いっか☆)じゃ、頂きます」


シャクっ!と毒リンゴを一口食べた途端、白雪姫はばったり倒れました。


「フフフ…これで私が世界一の美女ね」


そういうと女王は、小人達が来る前に逃げてしまいました。




   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



蛍衛星で見ていた小人達は、怪しい老婆が来た時には仕事をほっぽり出して来ましたが、すでに遅く白雪姫は倒れていました。


「ああっ!!白雪姫っ!?」


慌てた小人達ですが、何時の間にか翼が姿を消し、蛍もいませんでした。
きっと女王の後を追い掛けたのです。


「僕も行ってくるね、流架くん達はここにいて!!」


ナルはそう言うと不思議な豆を片手に、走っていきました。
森の中を老婆にしては早い足取りで逃げていた女王ですが、突然足が動かなくなりました。


「ちょっ…ちょっと…何よ!?これっ!?」

「残念だけど、足は封じさせてもらったぜ?」


ギョッとして後ろを振り向くと、星型の涙黒子の小人がいました。
そこに追い付いたのが蛍と鳴海でした。


「覚悟はいいわね…パーマ」

「ちょーっとおいたが過ぎるようだねvV」


「えっ……ちょっ…ギャ―――!!!?」



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



女王を倒したものの、七人の小人たちは、悲しくてたまりません。


「…バカね…こんな毒々しいリンゴ食べるなんて…」


リンゴは赤くておいしそうというよりは、茶色っぽくて怪しいリンゴでした…。


「可愛い白雪姫の為に、一番キレイな棺を作ってあげよう」


小人達は、涙を拭きながらいいました。
美しい宝石をちりばめられたガラスの棺の中で、白雪姫はまるで眠っているように見えました。小人達は、いつもそばにいました。
そこへ、遠い国の王子様が通りかかりました。小人たちを見つけ、怪訝そうに近寄ると白雪姫を見つめました。


「おい、コイツなんでこんな中にいるんだ?」


鳴海が答えました。


「実は………カクカクシカジカ…という訳なんだよ。棗くん」

「…叩き起こせばいいじゃねーか」

「起きなかったのよ」

「…………やったのかよ」


棗王子と他の小人達は呆然としました。
そこへ鳴海がニヤニヤしながら


「やーぱ、お姫様を目覚めさせるのは、王子様の甘ーいキスだよね」

「あ゙?てめぇ…何言って…」

「じゃ、俺が……」


殿が白雪姫に口唇を近付けようとした瞬間―ボッ!!っと、殿自慢のさらさらストレートヘアがもずくと化しました。
鳴海は、王子様の背を押しながら


「ささっ、早くしないとまた誰かに先越されちゃうよ〜?」

「―――っ…!!」


棗が白雪姫に顔を近付けると、小人達はじーっと眺め、流架は見たくないのか明後日の方を見ていた。
蛍は、なにか得体のしれない微笑みを浮かべていました。


「………………」



口唇と口唇が触れそうになったその時、棗王子は呟きました。


「……さっさと起きねぇとパンツ脱がすぞ」

「……なっ…!?」


―チュッ。
見事、キスをして白雪姫が目覚めました。


「やったぁぁ〜おめでとうvV蜜柑ちゃん、棗くん♪」

「な、ななな棗ぇ〜!?変なコト言うな!!ボケェ!!!!」

「…………知るかよ、ブス」

「ブスって言うなぁぁぁ!!」


白雪姫の顔が薔薇色に染まり、ケンカしながらも王子は、白雪姫を抱きあげ白馬に乗せ、連れて行こうとしたその時――ガシッ!!と蛍が棗の肩を掴みました。


「ちょっと…後からってか、最後に出てきておいて、蜜柑だけ連れてくのってどうなの?」

「………は?」

「私たち、みんなでその子と暮らして面倒見てたのよ。私たちもお城に連れていくのが当たり前じゃなくて?」

「………はぁ!?」


棗と蜜柑が混乱する中、見渡せば、翼も美咲も委員長も流架も鳴海も殿も必要な荷物を持っていました。


「もぅ、こんな小さな小屋で七人で暮らすのはキツイよな」

「あぁ、お城楽しみだなぁ〜」


そういう事で不本意ながら、棗王子は花嫁(白雪姫)と共に小人七人をも連れて、国に帰り、邪魔が入らないようさっさと白雪姫と結婚しました。
蛍や他の小人もそれなりに、二人の邪魔をしながら幸せに暮らしましたvV


一方、白雪姫の国ではようやく王様が帰って来ましたが、女王はいないわ、白雪姫は結婚したわで遠い東の国の昔話のような『プチ浦島太郎』になっていました。




END



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あとがき

※こちらの作品は「御伽アリス2004」企画に参加した際に投稿しましたパラレルです。

あとがき

またまたお目汚し作品すみません。
《アリス的白雪姫》でした。
色々な素敵な作品ばかりにこんな駄文を送りつけてすいませんですm(__)m
少しでも楽しんで頂けたらと思います。

たゆ様には、素敵企画おめでとうございますvV
企画に参加させて頂き、またこんな作品を載せて頂きありがとうございました。

'04/12/17


あとがきA

こちらの作品も何げに加筆修正いたしました。
白雪姫ってアリスキャラハマるか心配しながら書き出したのですが、思いの外キャラがハマり、2日で仕上げました。
楽しかったです♪


はい、配役〜★

・白雪姫………蜜柑
・王子…………棗
・継母女王……パーマ

・小人@………ナル
・小人A………蛍
・小人B………委員長
・小人C………流架
・小人D………翼
・小人E………美咲
・小人F………殿

・狩人…………岬
・友達@………野乃子
・友達A………アンナ

・王様…………のだっち
・お妃…………セリーナ

・魔法の鏡……心読み



いつもパーマが悪役で申し訳ないです…ι
ぴったりハマるモノで(失礼な!!)

では、ありがとうございましたm(__)m


サイトUP:'05/1/1


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