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GAKUEN ALICE

むかし、むかし…竹取りの翁というおじいさんとおばあさんがいました。
この夫婦は、おじいさんが竹を切り、おばあさんがその竹で籠や笊を編んで生活しておりました。


「俺がじじい役なのかよ!?」

「翼はともかく、あたしがばあさん役!?」


喧嘩しながらも楽しく暮らしていました。
ある日、おじいさんは竹林の中で眩しく光る不思議な竹を見つけました。


「おじいさんはやめろよ…っていうか、光る竹って怪しいよな…」


とりあえず、おじいさんがその竹を切ると、なんと中に小さな可愛い女の子がいたのです。


「いたのです。じゃねーだろ!!危ねぇだろ!!!!」


なんとか、上手に竹を切ったおじいさんは女の子を手のひらで包むようにして、家に帰りました。


「言っとくけど『保護』したんだからな!!」


家に帰ったおじいさんは、おばあさんに女の子を見せました。


「美咲〜いいもの見つけた。見てくれよ」

「見つけたって…女の子じゃねーか!!幼女誘拐は罪だぞ、翼」

「…違うっ!!竹を切ったら中にいた。」

「あ?バカ?竹ん中にこんな可愛い女の子いるわけねーじゃん」

「うるせーな、いたんだよ」

「ふーん………だけど………着物どーすんだよ?」


美咲が小さな女の子を眺めながら呟きました。
なぜならば、裸だったのです。とりあえず、美咲の着物を着せ「蜜柑」と名付けました。


不思議な事はまだ続きました。
次の日、可愛い蜜柑に合う着物が欲しいが貧しいため困りながらも、おじいさんは竹取りに来ました。
すると、昨日と同じように竹が光っておりました。


「………まさか、今度は男が入ってるってことないよな?」


そう思いながらも、もしいたら可哀相だと思い切ってみると…中には黄金に輝く大判小判がざくざく入っているのです。


「マジっ!?こんだけありゃ、蜜柑の着物だけじゃなく色々買えるぞ!!」


翼は、喜びながら小判などを家に持ち帰り、蜜柑に着物を買ってあげました。
大事に蜜柑を育てていき、娘が成長する度に竹からは小判が現われたりしました。




   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



やがて、月日が経つと蜜柑は美しい娘に育ちました。
その美しさは、ぐんを抜く程で村のみんなは蜜柑の事を『かぐや姫』と呼ぶようになりました。
しかし、なぜか蜜柑は家の中にばかりいて出かけようともしません。


「なんで、外に出ないんだ?蜜柑」

「小さい頃は遊んでたじゃないか?」


そうすると蜜柑は、俯きながら


「せやかて…みんなウチをイジメるんやもん。口調おかしいとか…それに、二人のそばにおるのが一番好きなんや」


それを聞くと、おじいさんもおばあさんも嬉しくなりますが…


(……なぁ、イジメってさぁ…)

(あぁ、たぶん……好きな子イジメだろ)


そんな事を思い、ニブい蜜柑がまた可愛く思えました。
それでも『かぐや姫』の美しさは村から町へ、町から京へと広まっていきました。


『輝くほどに美しい、かぐや姫を一目見たいものだ。』


贈り物を持ってやってくる男たちに、蜜柑は会おうともしません。
しかし、その中の5人の貴公子たちだけは諦めませんでした。


『『是非とも、かぐや姫を妻にしたい。どうか会わせて下さい。』』


おじいさんとおばあさんは、困り果て蜜柑に会うようにすすめました。


「いい加減しつこいからイヤなんだけど、とりあえず会ってやってくれないか?」

「蜜柑にはもっと幸せになって貰いたいんだよなぁ」


蜜柑は、困りながらも大好きなおじいさんとおばあさんをこれ以上困らせるわけにはいかないと思い会うことを決めました。
ただし、条件として


「ウチが願う物を探してきた人と結婚するわ」


それは探すのが難しい物ばかりでした。
蜜柑は、5人が断ってくれるのを望んでいたのです。

石つくりの皇子が探すのは、遠い天竺の国にあるという仏の『仏の石の鉢』
とても簡単には行く事は出来ません。
そこで山寺に出かけて、古い石の鉢を探してきました。


「苦労して天竺から持ってきました」


嘘をついて古ぼけた石の鉢を出すと、蜜柑は首を左右に振りました。


「残念やけど…仏の石の鉢は、美しく光っとるんよ」


車持の皇子が探すのは、蓬莱山にあるという『蓬莱の玉の枝』でした。
車持の皇子はそっくりの物を職人たちに作らせて、蜜柑の館へ運びました。
金の枝がとても綺麗なので、蜜柑が見とれていると、職人たちがやって来ました。


「約束の代金を早く払って下さい」


蜜柑はすぐに車持の皇子にお金を払わせました。


右大臣・安倍み連には火に入れても燃えない『火鼠の皮衣』でした。
たくさんなお金を払って、唐の国の商人から買った皮衣は偽物で、火に入れるとすぐに燃えてしまいました。



大納言・大伴のみゆきには『竜の首の玉』を。
しかし、船で探しに出発しましたが嵐に合い、やっとの事で逃げ帰りました。


「もう、かぐや姫はあきらめた!!」


最後に中納言・いそのかみなまろたりが探すのは、燕が持っているという『燕の子安貝』でした。
屋根に登って燕の巣に手を入れた時、足をすべらせてドシーン!!
手に握っていたのは燕の糞でした。


それぞれ献上するように条件を出しましたが、結局5人とも失敗し、蜜柑を諦めました。


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