星空に変わるまでに

GAKUEN ALICE

あかね色に染まる空の下、寮への帰り道の途中。後ろから声を掛けられた。


「あ、棗やん」


振り向くとそこには笑顔の蜜柑がいた。知らないふりをしてそのまま歩いていくと、たたた…と蜜柑が隣に並ぶ。


「無視すんなっ!!アホ」

「アホはてめぇだろ、ブス」

「ムキ―っ!!なんやねん、いったい…まぁ、いいわ一緒に帰ろう」


一緒になって寮へと歩いていく途中、不意に蜜柑が声をあげた。


「棗、棗!!」

「………なんだよ…」


呆れたように振り向くと蜜柑は空を指差し


「空、キレイやで♪」


そう言われ、見上げると美しいあかね色の夕焼けだった。
ニコリと笑う蜜柑の頬が夕焼け色に染まる。フッとその頬に手を添えると、蜜柑の頬はますます赤くなった。


「……な…つめ…?」


おどおどする蜜柑を眺めながら、棗の心は揺れていた。


いつの間にか 心に 入り込んできた 彼女

いつの間にか 惹かれていた自分


嬉しいくせになかなかそれを素直に表せない自分が悔しかった。


でも…

こんなチャンスはなかなかなくて…

星空に変わるまでに伝えたい

ポツリポツリと言葉を出した


「……覚えてるか…レオにさらわれた時の事…」

「?覚えとるよ、あん時はハラハラしたわ〜」


きょとんとした後、笑いながら話す蜜柑をみて棗は髪の毛に触れた。

たぶん…あの時から

気持ちが動きだしていた


「…ブス」

「!?な、なんやてぇ〜急に話変えんな、アホっ」


こんな風にすぐにケンカを吹っかけるのは、かまって欲しいから…

そんな風に、すぐに怒るのが可愛く見えてしまう。

胸に宿った小さな思い

不器用で伝えられないなら…


「……なつ…め…?」


蜜柑の顔をジッと見つめているとみるみる顔が真っ赤になっていく。
とまどいを見せ、俯き…そして、はにかんだ笑顔になる。それが眩しくて…胸の鼓動が速まる。


他の誰にも渡せない

あの流架にすら…

お前だけは…



「…………好きだ…」

「…………えっ…」




少しだけ困った顔の蜜柑をみて棗は





「…バ―――カ、んな訳あるか、ブス」

「んなっ!?」

「てめぇみてぇなブス誰も好きになんねぇよ、嘘に決まってんだろ」


舌をだし蜜柑にそう言うと、棗はまた寮へと足を向ける。蜜柑は、わなわなと震え


「あ、あんたに言われたくないわ―――っ!!!!」


と叫んでいた。棗は、口端を少しだけあげ呟いた。


「……ウソで言える訳ねぇだろ…ホントだ、バカ」




気付けば、黄昏は消えあたりはキレイな星空になっていた。


後ろを振り返ると


「さっさと来い、置いてくぞバカ」

「バカ言うな!!イヤミキツネ」


そうケンカしながらも、二人はまた寮へと歩きだした。




END



あとがき

これまた…何を書きたいんだよ?
なんだか、変だよね。
めちゃくちゃですわ、棗様。
何いきなり話振って、バカにして、告ったかと思いきや、うそだとかなんとか…
そいでもって、結局蜜柑が来るのを待って…
グダグダじゃないですか…
まぁ、結論は棗は蜜柑が好きで、伝えたんだけど恥ずかしくて(?)誤魔化したって感じで。

タイトルすら意味わかんねぇし…ι

こんなお目汚し作品ですが、読んで下さってありがとうございましたm(__)m


'05/2/21


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