Strawberry Kiss

GAKUEN ALICE

初めてのキスはどんな味?



教室の片隅で、仲良し女の子たちは本を片手に盛り上がっていた。


「はぁ〜やっぱりキスは女の子の憧れやな♪」

「「そうだねぇ〜♪」」

「野乃子ちゃんとかは…好きな人とかいるん?」


蜜柑が質問すると、野乃子ちゃんとアンナちゃんは顔を赤くして


「「え〜…そんなの…言えないよ〜」」

「そういう蜜柑ちゃんは?」

「…ウチ?ウチは蛍が大好きやっ!!」


その瞬間、バカン砲で撃たれた。


「…アンタ、バカ?野乃子ちゃん達が言っているのはキスしたい相手がいるかって事よ」

「あっ!?そうか?」

「う…うん…まぁね…」

「うん…」

「間違ってしもうた…でもウチもその内、素敵な彼とか出来たらするんやろか〜」


蜜柑たちの何やら可愛らしい会話が聞こえていたのか突然

Σガンッ!!


「…うるせぇ」


振り向くと本を顔からずらし、机を蹴ったのか足が乗せている棗がいた。


「うるせぇんだよ、水玉」

「なっ、棗っ!!いいやないか!!可愛らしい乙女の夢をうるさいとはなんやっ!!」

「はっ、誰が乙女だよ 馬鹿馬鹿しい」


いかにも小馬鹿にする態度で、フンっと鼻先で笑うと


「行くぞ、ルカ」


と言い、教室から出ていってしまった。
ルカは慌てながら後を追い掛けていく。


「なんやねん!!アイツ」


怒る蜜柑に対し、蛍も野乃子ちゃんらも顔を見合わせてなんとも言えず、ただ笑うだけだった。


(((蜜柑(ちゃん)って、ホント鈍感(だね)…)))



一方、棗はいつものサボる場所へと歩いていく。


「棗っ…」


追い掛けて来た流架を眺め、口を開いた。


「………アイツはなんであんなにバカなんだろうな…」

「佐倉の事?」

「………あぁ…」

「でも可愛らしい話だったよね、佐倉らしいよ」


にこやかに笑う流架を見て、だけども何かムカついてしまう。


「………フンっ」






それから数日後…
能力別授業が終わり、蜜柑は寮へと歩いていた。


「旨いなぁ〜いちご飴♪」


先輩からもらった飴を舐めながら、ご機嫌な時に棗に会ってしまった。


「あっ」

「あ゙?」


怪訝そうにみる棗に蜜柑は、ついこの前の事を思い出した。



「なつめ―っ!!この前はよくもバカにしてくれたな!!」

「…この前っていつだよ。ってかてめぇは いつでもバカじゃねえか」

「ムキー!!乙女の夢を笑った時じゃい!!」


あの時の事を思い出し、棗はまたもやムッとしたが…ニヤリと笑うと


「あぁ、てめぇには一生無理そうな話な」

「おまえに言われたくもないわっ!!自分だって経験ないくせにっ!!」

「……………」


地団駄踏む蜜柑を見つつ黙っていると、案の定おそるおそる聞いてきた。




「……………あるんかい?」

「教えてやろうか?」


来い来いと手招きをされ、少し近づくと


「もっと…」


と言われまた少し近づいた時、ぐいっと髪の毛を引っ張られ


「痛っ!?なっ―――んんっ!?」


文句を言う前に口を塞がれてしまった。
甘い香りにくらくらになる頃にようやく解放されると、悪戯っぽく笑った棗が


「…甘ぇ……教えてやるよ 経験ありだ」

「○▲×□※☆??!?」


真っ赤になりながらパクパク口を開いている蜜柑に、舌を出してそのまま行ってしまった。

数分後、やっと我に返った蜜柑は


「う…ウチ…棗とファーストキス…で、でも棗は経験ありで…ウチとしたから?えっ?えっ?えっ?」


口唇をなぞるとまだ濡れていた…

その味はいちご味だった。



その日の夕食から、しばらくの間、蜜柑は挙動不信だったのは言うまでもなかった。



END





あとがき

やっと書き上げた…12/23から書いていた話。
昨年のアンケートにあった苺ネタでなつみかん。
っていうのを昨年から書き続けてようやく出来上がりました…ι
なんでこんなに時間がかかったのかは、どうしたらいいのか分からなかったからです。
さて、今回の話。棗ももちろんファーストキスです。
したばっかりだったので
「経験済み」と答えてます。
蜜柑は少なくても、レモン味って思ってそうでしたが、あえていちご味にしてみました。
ってか、キスの味なんてその時食べてたモノの味ですがね…それか涎(夢ネェ)
ってか、味がするようなのはディープキスじゃん(笑)
すいませんでしたm(__)m
では、お目汚し作品ですがここまで読んで下さってありがとうございました。

'05/2/6


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