大人になったら
付き合い始めて3ヵ月
そろそろ、次の段階へと進みたいと思っていた。
とある休日、蜜柑は棗の部屋に遊びに来ていた。
初等部から中等部に上がる時、互いの気持ちを伝えあい、いわゆるお付き合いというのを始めた。
手の早い棗であったが、きちんと付き合い始めると、初等部の頃に犯した数々のセクハラはしなくなっていた。
蜜柑を大事にしたいという気持ちと、彼女の鈍感さが仇となっているようだが、こんな幸せも悪くはないと思っていた。
だが、本音をいえばヤりたいのである。
健康な男子であれば当然である。
「なぁ〜棗?」
純粋無垢な少女は、そんな彼の気など気にせずにキングサイズのベッドの上で寝そべっていた。
彼女の親友ならば
『無防備にベッドに寝転ぶんじゃないわよ』
などと言いそうである。
が、そんな彼女は意味が分からず理由を何度も棗に聞いては悩ませた時もあった。
今日は、いったいなんなんだ。と思いながらも、棗は蜜柑に耳を貸した。
「………なんだよ、腹でも減ったのかよ」
「ちゃうわっ!!あんな〜」
パタパタと足をバタつかせながら、聞いてきた事は
「…………あ゛?」
「だから〜ウチらが初めて出会った時、棗パンツ脱がしたやろ」
「あ…あぁ……ι」
さすがにイヤな思い出なのか言っている蜜柑の顔は、少しだけ引きつっていたが気になるのか聞いて来た。
「鳴海先生が言うてたんやけど、なんで大人になったらもっとすごい事になるん?」
「……………ナル、ぁんやろう…」
「意味分かるん!?棗」
ナルが蜜柑に植え付けたロクでもない事に、腹を立てていると横からキラキラとした『教えて』光線が出ていた。
ここで意味を教えてやる事は、願ってもいないチャンスだからいっその事実地で教えてやろうかと思っていたが
「なになに?教えてくれるん♪」
キラキラとした瞳で言われると、こんなにがっついてる自分が情けなくなってきた。
出しかけた手を額に持っていくと、勢い良くデコピンをした。
「――…っ痛―――い!!なにすんねん!!キツネ!!」
「うるせぇ!!ブス!!そんなの気にする前に、明日の小テストの事考えてろ」
「ぐっ……せ、せやかて、気になるんやもん…」
ぶーっと頬を膨らます彼女を見ながら
「じゃ、今井にでも聞け」
「蛍なら分かるん?」
「……分かるんじゃねぇ」
「そっか、じゃあ蛍に聞いてみるわ♪」
そんな事を言いつつも棗の頭の中には
『ナル ぶっころす』
と思い描いていた。
この鈍い彼女と少しだけ進展するのは、彼女が意味を知った時…
その夜、ナルの自宅から勢い良く火が上がり、その前には絶叫が聞こえたとかなんとか…
END
あとがき
ふと、思い立って書いてみました。
なにやら、棗サマがやたらと我慢強い話でしたね(笑)
でも、無防備すぎると返って手を出すのに躊躇するのでは…?
と思い書いてみました♪
しかし、やはり棗はセクハラ魔なイメージが強いですよね。
有無を言わさず、本当に実地で教えそうだ(爆)
ちなみにこれは、ナルの迷?台詞
「大人になったらもっとすごいことするんだよ〜」
から思い付き書きました(分かるって)
なんだか、久々に楽しんで書きましたvV
では、ここまで読んで下さりありがとうございました♪
05/2/25