ちょっとした誤解
付き合い始めたら 相手の事、知りたくなるよね?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
学校から寮までの帰り道
蜜柑は、最近付き合い始めた棗と歩いていた。
「なぁなぁ、棗の好きな食物ってなんや?」
「………なんだよ、いきなり」
ウキウキとした蜜柑を横目に棗が尋ねると
「だって、知りたいんやもん♪教えて?」
(……………うぜぇ…)
棗は、そんな事を思い蜜柑を無視してまた歩き始めた。
後ろでは、蜜柑がぶつぶつ言っている。
「お菓子とか、果物とか…ウチは、ホワロンめちゃ好きやけど〜〜〜……って話聞いとるん!?」
「…………」
「んもぅ〜〜なんだって、すぐそうなんやっ!!」
「なにが………」
「なんっで、何も答えてくれへんのやっ!?」
「ってか、なんでんな事聞きたがる」
蜜柑は少し俯きながら
「…………棗のこと、知りたいからやん…」
「…………バカらしい…」
「…………」
その一言に蜜柑は少なくとも、ショックを感じ不安がよぎる。
ただ無言でいると、棗が面倒くさそうな顔をして言い放った。
「……なんだよ?ショックなのか」
「…………」
「…そんなに嫌なら、別れるか?」
迷惑そうに頭を掻きながら言う棗に、蜜柑は胸に何か突き刺さる気持ちになった。
「!?…………もう、いい」
蜜柑は、スタスタと寮とは反対方向へと歩き始める。
棗は、そんな蜜柑の後ろ姿を見つつ足は寮へと向かって歩き始めた。
『…そんなに嫌なら、別れるか?』
なんで、そんな簡単に口に出来るのだろう…
――もう 終わってしまうのだろうか…
たった少しの間だけなのに
ただ 好きになっただけなのに
こんなにも弱くなるなんて…
ぽろぽろと涙が零れてきて、視界が揺れた。
―――なつめ……なつめ……―――
泣くまいと必死になりながらも、涙が頬を伝う。
その時
「――っみかん……」
振り向くと、息を切らせながら棗が駆け寄って来る。
蜜柑もそれを見て、駆け寄り、二人はギュッと抱き合った。
――あぁ…大丈夫だ…――
「バカ棗っ!!もう、あかんかと――――…」
「黙れ―――」
言葉を遮られ、熱い口付けが下りてきた。
凍てついた心を溶かすくらいの熱いキス
「…………ちゃんと――――…」
ボソリと囁かれた言葉に
蜜柑は涙をいっぱい零した。
END
あとがき
なんだろ、これ?
棗の気持ちがいまいち分からん。分からんね。
まぁ、棗さんは意地悪で言ったんですが、蜜柑はマジに受け取っちゃったんですよ。
誤解したまま歩いて行っちゃったから、棗も勝手にしろ。みたいな感じになったんですが
危険信号を感じ取り(笑)追い掛けて来たわけです。 蜜柑Sideな話だから、棗の補足入れないと分からない話ですね…
ってか、ベタな青春モノだね…アハハ…ι
では、こんなお目汚しな作品読んで下さってありがとうございましたm(__)m
'05/3/16