powder snow
真っ白な粉雪が舞い降りそうな12月半ば
そんなどんよりとした空を見上げ棗は、なにか居心地が悪いかのように顔をしかめた。
ここは北の森…
12月に入り学園中がクリスマス一色になって騒然としている中、授業をサボり静寂を求めてふらりと訪れた。
「……誰もかれも浮かれやがって…」
担任すらいつにも増して、いかれた格好しているのに嫌気が差し、放たれたつぶやきは静寂に吸い込まれ消えていく。
「……ふぅ…」
ゆっくりとため息を吐くと
「あっ、棗!!見ーつけた♪」
突然、後ろから声を掛けられ振り向くとツインテールが少し崩れた蜜柑の姿があった。
ぱたぱたと近くによって来て、疲れたのか膝に手を置き、肩で息をしていた。
構わず行こうとすると、ガシっと肩を掴まれた。
「ちょっ…まちぃ…」
「なんだよ、手放せ」
「そうは…いかん。やっと見つけたんやから…はぁっ…」
「なんか用かよ…」
「アンタ今授業中なんやで?ウチ、パートナーだからって探して来い言われて…」
「あっそ、ご苦労さん。もう鐘なるぜ?」
「えっ!?嘘っ!?」
蜜柑がびっくりし、時計を見ると終業10分前だった。
「えぇぇぇ〜!?もうこんな時間なん?」
そんな〜…とがっかりした表情をする蜜柑に棗は横目で見ていた。
その視線に気付いたのか、蜜柑は棗に近寄った。
「なぁ、なんで授業サボるん?」
「…つまんねぇから」
「せやかて、今日はクリスマスの役割を決めるはずやったで?」
「煩いの嫌なんだよ、てめぇみてーに」
「んなっ!!………棗?」
蜜柑が何かを言い返そうとした時、さっきみたいのとば別に見つめ返された。
不思議に思っていると、すっと手が伸びてきて蜜柑は慌てて一歩後退った。
(髪燃やされるっ!?)
日頃、髪の毛を燃やされたり、ひっぱられたりするせいだろうか。
反射的に避けようとするが、今日のその手は栗色の髪を捉まえるとそっとリボンを解いた。
シュルッ…という微かな音とともにさらさらと肩へと落ちる髪。
棗は、紅い瞳で眺めると
「…髪、ぐしゃぐしゃだったぜ」
と解いたリボンを手渡した。
なんだか、蜜柑はそれだけで訳もなく真っ赤になってしまった。
「あ…ありがと…」
リボンをキュッと握りしめると視界に白いモノが映った。
空を見上げると、二人の頭上にふわりと粉雪が舞い降りてきた。
END
あとがき
久々の小説です。
短いですが…あははι
なんか毎回毎回、訳わからん話ばかりで申し訳ございません。
要は二人で雪をみる話を書きたかったのですが、結局ダメでした。
タイトルも意味分かんないし…(苦笑)
こんなお粗末な駄文読んで下さってありがとうございました。
感想いただければ幸いです。
'05/12/15