悪戯風
「ぎゃーっ!?遅刻するぅ〜!!」
初等部寮から蜜柑は慌てて、出てくるとわたわたと走りだした。
「蛍ぅ〜なんで起こしてくれへんかったぁ〜ん…」
泣きながらも親友への愚痴をこぼし蜜柑は走るが、その場に蛍がいたら
『なんで、私が起こさなきゃならないのよ』
とバカン砲をかかえ、淡々と言うかもしれない。
もうすっかり夏であり、新緑が眩しくも台風が近づいているのか、風がすごかった。しかし、蜜柑はただただ走っていた。
「1時間目ってなんやったっけ?算数やったらジンジンに何言われるかわからーんっ!!」
と、その時前方にのんびり歩く影が目に入った。
(遅刻仲間…?)
そう思いながら、走るとそこには余裕綽々・遅刻なんてどうでもいい。みたいな雰囲気を出している蜜柑のパートナーである棗が歩いていた。
「あ――っ、棗やんっ!!」
その言葉に棗はちらりと横に走ってきた少女を見やるとまた何事もなかったように歩きだした。
「棗、おはよう。アンタも急がへんと遅刻してしまうで?」
「…………」
「なぁ、走らへんの?棗?」
「…………」
「遅刻するで?」
「…………」
「なぁ、棗ってば――」
「………朝からうるせーよ、ブス」
ようやく開いた口唇はいつもの憎まれ口で、蜜柑は足踏みしていた足を止めると
「誰がブスやっ!!イヤミキツネっ!!」
とその場でわめいた。尚も棗は無視をするが、蜜柑は棗の前に回り込み
「女の子にそんな言葉使うなっ!!謝れっ――うわっ」
勢いよく指をさしながら言った直後、いきなり突風が二人を襲った。
ひらりっ!!
と風は蜜柑のスカートを捲りあげ、蜜柑は慌てて抑えた。
「ぎゃ――っ!?」
「…………」
「……み、見た?」
蜜柑は真っ赤な顔をして、目の前の棗をみるもどうでもいい顔をしている。
むぅ〜っと蜜柑は睨むが
「……何を?」
と逆に返されてしまった。
「ウチのパンツ見たやろっ!!変態、すけべーっ!!」
「あぁ?誰がそんなモン見たいっつーんだ、バカ」
そんな態度に蜜柑はムカムカしながらも(…本当に見てないんやろか…?)と疑いながらも棗を見た。そして、少し考えると…
「何色やった?」
「水色チェック」
と即答で返ってきて、蜜柑は真っ赤になりながら
「やっぱり見たんやないか――なーつーめぇ〜っ」
「てめぇが勝手に見せたんだろっ!!いい加減うるせーと…」
ぐいっと腕を掴まれ、蜜柑はわたわたとするが棗はニヤリと笑いながら
「また、脱がすぞ」
「○△☆!※?っ」
とぺろんと蜜柑のお尻を触っていった。
「こっ…この痴漢変態ドすけべ――っ!!!!」
蜜柑は叫ぶのでせいいっぱいだった。
遠くで授業開始の鐘がなっていたが、蜜柑は全く気付かなかった。
END
あとがき
なんだか思いついたので書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
書いてみて思ったのですが、我ながら等身大な棗蜜柑を書けたかと自画自賛?
(図々しいよ、文才ない癖に)
読んで下さってありがとうございました。
感謝感激v
感想お待ちしております。
メルマガ*LOVE UNLIMITED
2006/7/15 配信
2006/8/ 7 サイトUP