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GAKUEN ALICE

アリス学園寮
この部屋の主である日向棗は、ありえない状況に遭遇していた。


「うふふ…なぁつぅめ」


普段は手を出すと、あまり快くOKしない我が愛しき彼女――佐倉蜜柑の豹変ぶりが目の前にあったからだ。
そもそも部屋に来た時点では、そんなつもりはなかったはずだ。
今夜は『テスト(追試)勉強』しに来たのだから。その際、無理矢理とはいえ約束させられた。


『明日はテストやから、今夜はなしやっ!!それ守れなかったら、もう部屋に来ぃへんからなっ!!』


そんな約束守る訳ではないが、さすがに彼氏としては自分の彼女が落第するのは止めてほしい。
と思い、今夜は手を出さない。という条件は呑んだ。
ただし、テストが終われば今夜の分を割り増ししてもらう気でいたのだが…ちょっとした隙に、こんなことになっていた。


   ◇◇◇◇◇◇◇◇


「なつめぇ〜」


妙に色気のある声をだし、尚且つ自分から抱きつくなんてあまりないというのに。


「おい…お前どうしたんだよ…」

「え〜〜、なにがぁ〜?」


首に腕を回し、真っ赤な顔を近付けて来られては棗のちっさい理性などひとたまりもなく……蜜柑の顔をぐいっと押し退け、やはりおかしいと思いふと俯くとセロファンの包みが落ちていた。


「………おい、てめぇ…まさかコレ食べたのか?」

「え〜?あ〜…うん、食べたよ〜変な味やったけどぉ〜」


蜜柑の答えを聞くなり、棗はぐったりとうなだれた。
そう、彼女が食べてしまったのは過去2度程使用した『フェロモン飴』

棗は、がっくりうなだれるしかなかった。
するりと細い腕が首にまとわりつき、蜜柑はべったりと棗にくっついていた。
こうなっては、濃厚なキスをしなければいけないのだが、それだけで自分が済むだろうか?などと考えたが…


「……どう考えても無理だな…」


とぼそりと呟いた。



さて、これからどうします?

>>>蜜柑にキスをする(2へ)

>>>据え膳食わねば男の恥(裏)


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