いつの間にか…
――いつの間にか ともだちになっていた――
「流架ぴょーん、あんなぁ?お願いがあるやけど……宿題教えてくれへん?」
学校から寮へと帰ってくるなり、流架は蜜柑に声をかけられた。流架は一瞬、微笑すると
「佐倉…また?」
「えぇやん、友達やろ?ココがさっぱり分からへんのや。蛍は教えてくれへんし、委員長は用事あるいうし…流架ぴょんしか頼れる人いないんよっ!!」
教科書を持ち涙ながらに訴えられ、拒否なんか出来なかった。無論、拒否する気もなかったが。
「…いいけど」
「ホンマっ!?やったぁ〜」
蜜柑が素直に笑うので、流架もつられて微笑んだ。
まだ夕食の時間には早く、食堂には人がいなかったのでそこでみてあげることにした。
算数の時間にちょっとした事で神野に睨まれてたくさん出された宿題を流架は丁寧に教えていった。
蜜柑が必死に計算問題をしてるのを横目に見ていた。
『えぇやん、友達やろ?』
ふと、先程の言葉が頭を過った。
いつの間にか ともだちになっていた。初めて会った時は、特になにも思わなくて
ただうるさくて、変なヤツ
だと思った。
それなのに…気付けばこうして、いつの間にか 一緒にいて、こうして、隣に座ってる。それが なんだか―――…
「出来たっ!!どう?合ってる?」
急に隣から声があがり、蜜柑は流架を見た。
流架は慌てて、出されたノートを見ると
「……うん、大丈夫だと思うよ」
「ホンマ〜?ありがとうな、流架ぴょん。宿題みてくれて♪」
にっこり笑う蜜柑に流架はなんだか、嬉しくなった。
そして、なんだか悲しくなったりもする
今は まだ ともだちでも
いつか………
この笑顔を独り占め出来たらいいな……。
END
あとがき
まぁ、元ネタはお題の『ともだち』を少し長め?に書いただけです。
それだけです。
他のも書いてみたいですが、なかなかね。
2006/3/23