僕らのプリンセス

GAKUEN ALICE

いつだって守りたいのは…

助けたいのは…

君ひとりだけ…


危ない時には、俺たちが助けるよ。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「うわぁ〜〜ん、蛍ドコいったん〜!?」

店や人が賑わうセントラルタウンの街角で、蜜柑は泣いていた。それもそのはず、一緒にいたハズの親友・蛍が気がつけば横にいなかったのだから…


(またウチを一人置いてドコかに行ってしまったんやな…せめて、一言かけてから行けっちゅーねん…)


ぐすぐすと手で涙を拭い、歩いていると後ろから蹴られ顔を地面にぶつけた。


「〜〜〜っ痛…!!なにすんねん!!」


顔をあげ、後ろを振り向くと棗と流架が立っていた。


「うるせぇ、道の真ん中で泣いてんじゃねぇよ!邪魔だな!!」

「…な、棗…いくらなんでも…」


流架は、蜜柑が涙目になって顔を押さえているのを心配しながら、棗に話かけた。


「…だ、大丈夫?佐倉……顔…血出てる…」

「んー?あぁ、平気や♪こんなの舐めとけば治るよ。ってか、棗っ!!危ないやろっ!!」


額から血を出す蜜柑をみながら流架は、少し苦笑いした。そばで聞いていた棗は、バカにしたような目をして


「…バーカ、自分でどうやって舐めんだ?」

「へっ?あぁ、そうか、無理やんな…でもバンソウコあるし、なんとかなるやろ」


と言ってポケットからごそごそと、バンソウコを取出し貼ろうとするもなかなか位置が掴めず悪戦苦闘する蜜柑を見て、流架のみならず棗も苦笑していた。


「さ、さく……」

「あれ、蜜柑じゃねぇか?」


流架が助け船をだそうとした時、背後から声を掛けられ蜜柑は顔をあげ、流架と棗は振り向いた。そこには、中等部の制服を纏った言わば、蜜柑の『頼りになる特力の先輩』翼がいた。


「翼先輩っ!!」

「どうしたんだよ?血出てんぞ、貸せ。貼ってやるから…」


蜜柑の額から血が出てるのに気付き、近づいてきた翼を流架と棗は、なんとなく厭な気分で眺めていた。翼は、バンソウコを貼ろうとする時にイヤでも刺さる視線に苦笑し、更に彼らを煽ってしまう。


蜜柑の額をふぅふぅと吹いてやると、顔が近付き過ぎたのかますます苛立った視線がまとわりついてくる。


(…おもしれー♪)


なんて愉快になるのが、彼の悪いところであった。

イライラした棗は、通りの向こうに彼女が探していた人物の姿を見て、棒読みのように口にした。


「…あ、今井に飛田…」

「へっ?あ〜〜蛍やっvVそれに委員長♪」


棗の言葉に見ると、通りの向こうに蜜柑を置いていった蛍が有意義にマシマロソフトを食べていた。蜜柑は、それを見て『ずるい〜〜』と言って走りだした。が途中で小石で滑ってバランスが崩れた。


「はれっ?」


転ぶ!!と思った瞬間


「水玉っ!!」「佐倉っ!!」


と声と共に力強い手が伸びてきた。通りの向こうにいた蛍は、びっくりし蜜柑のそばに駆けていこうとした。が、目の前の光景を見て持っていたカメラで写真を撮った。


その光景とは、蜜柑を棗と流架が両腕を掴んで抱きとめていた。

一番近くにいた翼は、ニヤニヤ笑いながら



(青春だなぁ〜)



なんて思いながら眺めていた。


「…バッ…カ……危ねぇだろうが!!」

「大丈夫?佐倉」

「……う、ん………あ、ありがとうvV二人とも」


蜜柑は、両隣をみると笑顔でお礼を言った。その笑顔に不意打ちとばかり、流架は真っ赤に棗は照れたのか顔を俯かせた。





いつだって、僕らは君の笑顔に弱いから…

ずっとその笑顔が見れるように…

いつだって、どんなコトにだって

守ってあげるよ。





君は大事なプリンセス





END


あとがき

くっさ〜(照)
まぁ、転ぶ蜜柑を助ける棗と流架が書きたかったのです。

'04/9/23


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