未来予想図…?
ベンチに座り、ぼんやりと蒼い空を見上げていた。
「あ、鳴海先生や〜♪」
そんな可愛らしい声が響き、顔を向けるとツインテールの少女が走りよって来る。
「蜜柑ちゃんvV」
ベンチから立ち上がり、走ってくる蜜柑を抱き上げるとキャッキャッと喜ぶ。
「どうしたの?蜜柑ちゃん♪」
「ん――、鳴海先生が見えたから走ってきたんよ♪」
「アハハvV嬉しいコト言ってくれるなぁ〜蜜柑ちゃんは♪」
クスクス笑い、高く少女を持ち上げるとまたもや高い声を出して喜ぶ。
そもそもこのアリス【フェロモン】のせいで、大抵の人は寄ってこない。それにも関わらず、この少女だけは【無効化】というだけではなく、懐いてくれる。
そう思うのは、願いなのかもしれないが…。
そんなコトを考えながら、和やかな雰囲気に合わないような殺気を感じた。ふと、蜜柑を落とさないように抱えるとくるりと向きを変えた。
「?どしたん、鳴海先生……あれ?棗やん」
そう、そこには冷ややかな面持ちの棗が立っていた。
「なんや、いつの間にいたん?棗」
「……………フン」
「どうしたのかな〜棗くん♪」
にこやかに笑いかけるも、この紅い瞳の少年は睨みつけてくると
「よるんじゃねぇよ、変態教師っ」
「またまた〜そんな風に言われるなんて、ボク悲しいなぁ〜」
「ハッ、バカじゃねぇ、勝手に悲しんでろ!!」
そんな風に暴言を吐く棗に対し、抱えられたままで蜜柑は
「なーつーめぇ〜鳴海先生になんてコト言うねん!!」
「うるせぇ、水玉。大体なんでてめぇはこいつに抱っこされてんだよ」
ギロリとみて、いう棗に鳴海はなんだか、可笑しくてクスっと笑うと、またもや睨まれた。が、棗の言いたいコトが分からない蜜柑は
「……はっはーん、さては羨ましいんやろ!!」
なんて、見当違いなコトを言うと棗は一層怒り
「誰が羨ましがるかっ、ボケッ!!」
「なっ、なんやてぇ―!!」
「大体何だよ、そのくま柄パンツ…だっせー」
ピラリとスカートを捲りあげ、いう棗に
「ひぎゃ――――っ!?な、鳴海先生ぇぇ〜(TдT)」
と悲鳴をあげ、抱っこしてくれるナルに顔を埋め泣きついた。
「アハハ〜棗くんはおちゃめさんだなぁ〜☆」
「おちゃめちゃうわ―!!セクハラ魔神やぁ〜」
鳴海は笑いながら宥めるが、蜜柑はぶんぶん首を横に振った。
「ウチ、お嫁に行けん〜」
「それなら大丈夫♪棗くんに責任取らせるからvV」
「そんなんもっとイヤやぁ〜」
「オレだってお断わりだ!!こんなブス」
ムッとした顔で言う棗だったが、蜜柑の言葉で益々機嫌が悪くなる。
「ウチ、結婚するんやったら鳴海先生みたいな優しい人がえぇ!!」
「アハハ〜じゃあ、ボクのお嫁さんになる〜?」
「うん♪鳴海先生のお嫁さんになるぅ〜♪」
それを聞いた棗は、ムカムカと腹を立てていた。ナルの子供相手にいう言葉(ナルは本気に非ず)にブチッとキレ、グイっと蜜柑を引っ張ると
ぶっちゅうぅぅぅ〜
「んんん――っ!?」
「あらら…」
ぷはっと濃厚なキスが終わると
「な、なっ…」
「てめぇはオレの責任取るんだ!!ボケッ!!」
口をパクパクさせ、真っ赤になる蜜柑にそう言うと、ぐいぐいと引っ張って行った。
残された鳴海は呆気に取られながら
「棗くんが責任を取るんじゃなくて、蜜柑ちゃんが責任取るのかな?」
クスっとまた笑いながら、鳴海はまた空を見上げた。
―オレをここまで夢中にさせたんだからな…当然だ―
END
あとがき
まぁ、なんですか?
体調悪いのに、寝ながらノートに書いていた小説をぽちぽち打ち込みました。
なんかね、こんな話書きたくなったんです。
本当は蛍や流架もいたんですが、邪魔(ヒドイ)なんで棗だけにしました。
では、読んで下さってありがとうございましたm(__)m
感想お待ちしております♪
'05/1/23