男の闘い

GAKUEN ALICE

教室の一角で、クラスメイトとはしゃぐ蜜柑の元に棗がやって来た。


「おい、水玉」

「水玉言うな!!なんか用?」


言い返しながらも、普段あまり棗から話し掛けられる事もない蜜柑は、不思議そうに棗を見た。


「…今日、セントラルタウン行くけど、てめぇも来るか?」


その言葉に一瞬唖然とするも、笑顔で


「うん!!行きたい!!行きたい!!……でも、珍しいなぁ〜棗から誘ってくれるなんて。へへっ」

「………別に。後からギャーギャー言われるのが面倒なだけだ、ブス」

「なんやとぉ〜〜待てぇーこらぁ〜無視すんなぁー!!」


蜜柑が叫んでるにもかかわらず、棗はさっさと行ってしまったが、蜜柑は何か嬉しそうに微笑んでいた。


   ◇◇◇◇◇◇◇◇


その後の授業をサボり、木の下で顔に本をかけて横になっている棗の元に流架がやって来た。人の気配を感じ、起き上がる棗に流架は気まずそうに話しかけてきた。


「棗……」

「どうかしたのか?流架」


流架を見ると、なにやら複雑そうな顔をしていた。が、決めたのか棗を見るなり


「佐倉と…セントラルタウン行くって本当…?」

「あぁ、そのことか…流架も―――」

「棗は佐倉の事、どう思ってるんだよ」


続けようとした言葉が流架の質問によって遮られた。腕の中にいるうさぎんが苦しそうになるのを見て、流架が緊張しているのに気付いた。


「答えてくれよ、じゃなかったら俺…どうしたらいいのか………」


棗は胸が苦しくなった。


――水玉をどう思ってるかって…


「俺…佐倉が好きなんだ…」


そんな事は気付いてた…
親友なんだから…
気付かないはずがない…

でも…
応援したいのに
心のどこかで警告が走る



アレニ フレルナ

アレハ オレノモノダ


「……棗がなんとも思ってないなら…告白するつもりなんだ」


――どくんっ


「だめだ…」

「……棗…?」


必死になり言う流架に対して、棗は一言『拒否』を表した。


「俺は……アイツが好きだ…誰にも譲るつもりはない」

「………棗…」

「悪い、流架」


謝る棗を見て、流架はため息をついた。


「…なんで謝るんだよ」

「いやっ……なんとなく…」

「なんだよ、それ。だいたいいつからだよ」

「……っかんね…」


ボソリと呟く棗を見て、流架はまた笑った。


「……正田らが騒いでた…棗が佐倉をデートに誘ったってさ、俺も佐倉とデートしたいな…」

「あれはっ……連れて行かなかったらうるせぇって思ったからだ…」


そう話す棗の顔は少しだけ、赤くなっていた。


「でも、俺は諦めないからな」


そう言って立ち去る流架の後ろ姿を見ながら棗は、思った。



――不思議だな…

――言葉にしたら モヤモヤとしたものが消えた

――俺、アイツが好きなんだ…



自覚した気持ち
ライバルになった親友


これからが闘いなのかもしれない。

なんたってあの太陽のような少女は
誰からも好かれているのだから……

もちろん、退くつもりなんて考えちゃいないけどな…


覚悟しやがれ


み か ん





END




あとがき

自分で何書いてるか分からなくなったマキです。
ちなみにただ今『絶対安静』を病院から言い渡されベッドにてこれ書いてます。

棗vs流架でした〜やはり、三角関係も楽しいです♪

この後、セントラルタウンに行きますがみんな一緒に行ってます。
棗、抜け駆け出来ませんでした(笑)



'05/3/11


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