愛しき人

GAKUEN ALICE

こんなにも愛されてるのは、大切な人だから



いつも通り、蜜柑は蛍や委員長たちとお喋りをしていたお昼休み時間、珍しく鳴海が教室にやって来た。


「あ、いたいたv蜜柑ちゃーんvV」

「どーしたん?鳴海先生」

「んー、コレ渡そうと思って……ハイ♪」


そう言うと鳴海は、ポケットの中から髪ゴムを出して蜜柑に渡した。


「「髪ゴム…?」」


そばにいた、蛍と委員長は手のひらに置かれたボンボリ付き髪ゴムを不思議そうに眺めたが、


「あーー!!コレ、ウチのや!!失くなったと思ったのに…どこにあったん?」

「あー、僕のベッドの下に落ちてたんだよ。昨日掃除したら見つけてねvV」


その時、蛍、委員長そして、近くにいた流架と棗も同じことを思ったのはいうまでもなかった。


(…なんで蜜柑の髪ゴムがナルの部屋にあるのかしら…)

(えっと、えっと…?)

(…しかもベッドの下になぜ落ちてる?)

(………………(怒))


「そやったんかぁ〜気付いたら失くなってたんで、びっくりしたわ…ってどしたん?蛍、委員長?」

「どうしたの?今井さん」


蛍の様子が少しおかしく思ったのか、蜜柑は顔を覗き込むが不意に首ねっこを引っ張られた。そして、振り向くと棗がいた。


「………オイ…」

「なぁに?棗くん」

「な、棗っ!?苦しいって、放さんかい!!」


じたばたしている蜜柑を構いもせず、棗は鳴海に質問した。


「…なんで、こいつの髪ゴムがてめぇの部屋に落ちてんだよ」

「へっ?あーっと…それはぁ〜」

「「「それは?」」」


「ウチと鳴海先生が一緒に寝たからやん」


蜜柑があっけらかんと答えると、蛍はバカン砲の用意、流架も鳥笛を出し、そして棗はギラギラした紅い瞳で鳴海を睨んでいた。
蜜柑はというと、そばにいた委員長に細やかに説明していた。


「あんな、前にじぃちゃんに会い行こうとしてダメだったやろ?あん時にな、悪者から助けてくれた上にばれないように先生の部屋に泊めてもらったんよ。」

「…へ、へーーー(汗)」


『み、蜜柑ちゃーん…(焦)』


「そいでな、淋しいから一緒に寝せてもらったんよ♪」

「えっ!?一緒に寝たの!!!?」

「うんvV」


『ギャーー、蜜柑ちゃーん余計なことを――』


なんて鳴海が思っている間に


バカン!!!!

バサバサバサバサ〜

ぼぅっ!!!!!!

と色々と攻撃が開始されるが、鳴海も負けじとフェロモンを撒き散らす。……が、フェロモンガードを飲んでいるのか3人には効かず、教室にいた普通の生徒がメロメロになっていく。


「あーー、蜜柑ちゃん?それじゃあ確かに返したからね。」

「はい、ありがとうございましたvV」


ペコリと頭を下げている蜜柑を撫でると、あっという間に教室から出ていった。


(((逃がすか!!!!)))


3人は、鳴海を追ってそのまま教室を飛び出していった。見ていた蜜柑は


「…蛍たち、なんで鳴海先生を攻撃したん?って委員長大丈夫?」


よく見ると委員長ばかりでなく、クラスの大半が鳴海のフェロモンを食らってメロメロになっていた。そして、クラスにいた誰もが蜜柑のコトを


((((こんの鈍感野郎!!!!!!))))


と思った。



END



--------------------------------------------------------------------------------

【おまけ】




「くそっ!!あの野郎どこ行きやがった!?」

「まっすぐに職員室には行ってないようだよ、鳥たちが言ってる。」

「……そう、じゃあ、岬先生の温室辺り怪しいわね…」


「「「全く、(私・俺)の(蜜柑・佐倉・水玉)に手を出すなんて……ん?」」」


「ちょっと、いつから蜜柑がアンタらのになったのよ!!」

「そういうお前のでもないだろう?」

「棗のでもないだろう?」


ばちばちばちばちばち


「「「…………………」」」




そろ〜り…そろ〜り…

近くにいた鳴海は、3人が睨み合ってるのを横目に逃げ出していた。


『…あの3人に(特に棗くんに)ここまで思われる蜜柑ちゃんってすごいなぁ〜』



と思ってなんとなく、笑った。



おちまい




あとがき

今回は蜜柑モテモテって感じで…。
どっちかっていうと、こういう話は大好きです♪

'04/9/10


-65-

学園アリス top