X'mas☆Panic
初等部寮。
今日は、クリスマス・イブ。
みんなが食堂でクリスマスディナーを食べていたまさにその時、
―ばたーん!!
勢い良くドアが開き、みんなが目を向けると
「「「「ゲッ…!!!!!!!!」」」」
サンタコスをした鳴海が立っていた。
「あーvV鳴海先生やっvV」
嫌がる生徒の中、唯一蜜柑だけが嬉しそうに鳴海に近寄る。
「フッフッフー♪よい子のみんなに僕から素敵なプレゼントがあるよ〜vV」
「うぉぉぉ!!鳴海先生、太っ腹や!!」
「僕も嬉しいよv喜んでもらえてvV」
二人だけで盛り上がるのをまわりの生徒は、ただ見ていた。
もちろん、プレゼントに関しては誰もが
((((いらねーーー!!!!))))
と思いながら。
「でも、なんだか他のみんな嬉しそうじゃないね…僕、悲しいな…」
「鳴海先生…大丈夫や!!ウチは先生からのプレゼント嬉しいで」
「そういってくれるのは蜜柑ちゃんだけだよ〜」
蜜柑の愛?の言葉に、一瞬しずんでいた鳴海は嬉しそうに蜜柑を抱っこして、くるくると回りはじめた。
「ほぉぉら、蜜柑ちゃーんvV」
「キャーvV」
その光景は、まさにバカ二人だった。
生徒たちは、呆然と見てる者、呆れ果て食事に戻る者、そして黒いオーラを発している者もいた。
「そうだ!!蜜柑ちゃんには、特別に僕の愛のキッスをあげるよぉ〜vVちゅーーvV」
「キャハハ♪くすぐった〜い♪」
「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!?」」」」
「「「………………」」」
一斉に一般生徒らは棗を見つめると、より一層ドス黒いオーラを発し、
カチャリと物音がした方を見れば、いつもより悠にでかいバカン砲が準備されていた。
『皆さん、避難してぇぇぇぇぇ!!!!』by 委員長
委員長の心の叫びが通じたのか、一般生徒は皆後ろに後退りする。
ハラハラとした空気の中、問題の二人は未だに空気が読めず(一人はわざとっぽいが)イチャついていた。
抱っこされたままの蜜柑は、笑いながら
「ん〜〜、じゃあウチからも鳴海センセイにプレゼントするぅ〜☆」
「えーvV嬉しいな♪何かな〜?」
「今日も一緒に寝てあげる〜♪」
「……………ハイ?」
「前、一緒に寝た時ふかふかで暖かかったし、気持ちよかったからvV」
「「「!!!!!!!!!?」」」
ボッ!!!!
バカンっ!!!!
勢いよく鳴海のサンタ服に火がつき、足元には床にめり込む勢いでバカン砲が撃たれた。
「うわ〜〜ι棗くん!!今井さん!!」
「棗っ!?蛍っ!?どうしたんや?」
「「(てめぇ・アンタ)は黙って(ろ・て)!!!!!!」」
こういう時は、気が合うのか二人は同時に口を開く。
しかし、鳴海は蜜柑を抱えたまま、またもやフェロモンを振りまき逃げ出した。
「「「……ま…た…このオチかよ…」」」
メロメロになるクラスメートの屍(笑)を越えて、
棗と蛍、運良くフェロモンガードを飲んでいた流架は追い掛けた。
中庭まで来ると、鳴海は蜜柑を下ろし、地面に這いつくばった。
「…先生、大丈夫なん?」
「うん…なんとか……!!蜜柑ちゃん、ふせてっ!!」
そう言いながら蜜柑を掴み、地面にふせると棗と流架、そして蛍が現われた。
(蛍たちや…)
(蜜柑ちゃん…シ――…隠れてみよう)
(…なんか楽しそうやな…うん♪)
「くそっ!!あの変態教師ドコ行きやがった!!」
「…まさか、家にいってないよな…」
「………ありえるわね」
「んじゃ…行って、家燃やしてやるか」
「……あら、素敵ね♪」
「…えっ……ちょっ…二人とも?ι」
そんな会話がされる中、茂みにいたナルは苦笑いしていた。
(うっわぁぁ〜ι棗たち、なんちゅう事言ってるんやっ!!)
(………僕の家………燃やされるの…?)
(!!………大丈夫やっ!!先生、ウチにまかしてっ!!)
蜜柑は、そう小声に話すと何かいい事を思いついたような顔をしていた。
(…えっ?蜜柑ちゃん?)
ナルが聞こうとした瞬間、蜜柑は茂みから顔を出した。
「ちょお、アンタら先生の家燃やすなんて、あかんよ!!」
「「「(蜜柑・佐倉・水玉)!!」」」
「大体、なんでそんな事するん!?家、燃やされたら鳴海先生が可哀相や!!」
腰に手を当てて怒る蜜柑をみて、その場にいた4人は
((((………鈍感め…))))
と思った。
そして、鳴海も茂みから現われると笑いながら
「…ハハハ、そんなに心配する事ないよ、棗くんたちv家には僕一人で帰るから…」
「……当たり「えぇぇぇ!?ウチ、鳴海先生トコ泊まりたい〜〜」
鳴海に答えようとした棗の言葉を遮り、蜜柑が残念そうに叫んだ。
「「「……………!?」」」
棗・流架・鳴海はびっくりしていたが、
さすがは付き合いの長い蛍は、いきなりバカン砲を連打した。
ーバカンっ!!バカンっ!!バカンっ!!
その途端、蜜柑は倒れていた。
フッとバカン砲の煙を吹くと、蛍は
「……バカなこといってんじゃないわよ」
そう呟き、ズルズルと蜜柑を引きずり寮へと去ろうとしたが、クルリと振り返り
「…流架ぴょん、棗……蜜柑へのキスのお礼、私の分割り増ししておいてね」
めったに笑わない極上の笑顔に言うと蛍は、また歩きだした。
「……へっ?今井さん…」
「………だってよ?鳴海」
「………………」
その後、ナルが焦げたとか、棗たちがクラクラになったのかは、あなたの判断にお任せいたしますvV
END
あとがき
アハハ〜クリスマス第1弾!!『Xmas'★Panic』でしたvVちなみにネタ出しは11/14でした。ってか、途中まで書いてた。
まぁ、今回はギャグというか、蜜柑総受けですね。
ノリがどうしても『love apple』というか『愛しき人』と同じですね
まぁ、ナルと一緒にネンネってトコあたりか…
棗の『家を燃やすか』という台詞は、自分で書いておいて笑いましたvV
蜜柑をナル宅に行かせたくなかったんですよねvV
では、こんなバカ話を読んで下さりありがとうございましたvV
楽しんで頂けたら幸いですvV
'04/12/16