Shopping☆Panic
がやがやとした放課後、授業の終えた教室は、騒めいていた。
蛍は、帰り準備をすませ蜜柑の元へといく。
「蜜柑、帰るわよ」
鞄にノートなどを入れる蜜柑は、顔をあげると慌てたように
「あ、ウチ…今からセントラルタウン行くから、蛍先に帰ってててええよ」
その言葉に蛍が怪訝そうに顔を歪める。
「一体、誰と行くのかしら?流架ぴょん?棗?」
「俺たちがどうかした?」
会話が聞こえたのか、流架が聞いてきた。その後ろには、もちろん棗が立っていた。
「あら、いたの?」
「…まぁ、隣の席だから」
「…………」
「えっと…それでどうかしたの?」
流架が名前を出された事を気にし、再び聞いてみると
「この子が(私の許可もなしに)セントラルタウンに行くっていうから誰と行くのかと思って聞いていたのよ」
蛍が蜜柑の襟を掴み、淡々と話す中で流架と棗も顔を見合わせた。流架は、蜜柑を眺めながら
「…佐倉ってパートナー同伴じゃないと行けないんじゃ…棗、行くの?」
「行く予定なんざねぇけど…」
蛍と流架からの視線を浴びながら棗が答えると、じたばたとしていた蜜柑が叫びだした。
「蛍、離してぇな!!時間に遅れてしまうっ!!」
「………遅れるって、誰かと待ち合わせしてるって事なのかしら?蜜柑」
「えっ…あ〜…ぅん、まぁ…」
なんとも歯切れの悪い答えに蛍をはじめ、流架や棗までもが声を揃えた。
(((……デート…?)))
「「「…誰と(なのかしら・なの・だよ)?」」」
重なり合った声に蜜柑はポカンとし、三人は三人で顔を見合わせていた。
「…ちょっと同じ事言わないでくれる?」
「そういう今井こそ…」
「気持ち悪ぃな……」
互いが互いを睨み合っていると、蜜柑はこそこそと教室から逃げるように出ていってしまった。
「…最近の蛍たち、いったいどないしたんやろ?」
まさか、自分を取り合いしているなんて思いもしない蜜柑は首を傾げるが、時計を見て急いで校舎から出た。
「あかん!!遅れてしまう…」
そう呟き、走っていくと蜜柑に向かって手を振る一人の姿があった。
「あ、蜜柑ちゃーん。こっちこっち」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その頃、教室では三人はまるで三竦みのように、互いを睨み動けないでいた(笑)が、チャレンジャーな心読みくんの一言で我に返った。
「佐倉さん、行っちゃったよ。いーの?」
「「「えっ?」」」
三人は、さっきまで蜜柑がいた場所をみるが姿形すらなく唖然とした。
(((何時の間に…)))
さて、変わりまして蜜柑はというと…
「本当に買ってくれるん?」
「もちろんvVなんでも買ってあげるからね」
「じゃあ…ホワロンもえぇ?」
蜜柑が嬉々として、上目遣いで見上げると
「あー…いいけど、まずは生活に必要なモノからね」
「そやったね…えへへ…」
蜜柑は頭を掻きながら、まわりを見渡した。
「あっ!!あの服めっちゃ可愛いい☆」
「じゃ、まずはあそこから行こうか?」
「うん♪」
蜜柑は傍らの人物と手を繋ぎ、楽しそうにお店に入って行きました。
「「はぁっ…はぁっ…」」
棗と流架は走り、蛍とはいうとフライングスワンにて蜜柑がいるとされるセントラルタウンへやって来た。
「さて、蜜柑は何処かしら?」
「て、てめぇだけ…涼しい顔してんじゃねぇ…ι」
振り向けば、蛍に負ける訳にはいかないと思い走って来たであろう棗と流架がぜぃぜぃと汗をかき息をしていた。
その光景に蛍はニヤリと笑うと、何処からともなくカメラを出しパシャパシャとシャッターを切っていた。
(…息遣いが荒い二人…何げに売れるわ…$)
蜜柑の心配は何処かへ行ってしまったのでしょうか?
「と、ところで…佐倉、何処にいるのかな?」
ようやく息が整ったのか、流架が口を出すと蛍はカメラをしまいながら
「まぁ、あの子の事だし行きそうなところをピックアップしていけば、限られるわ。まずはホワロンのお店かしら…」
そういいながら、お店の方へ足を運ぶと本日は売れ切れてしまったのか、いつもみる行列がなかった。
「おい、終わってるみたいだぜ」
「そうみたいね、聞いてみましょ」
蛍はホワロンの店員へと話をしに行くと
『あぁ、ツインテールの女の子ね。来たよ、ホワロン3箱買っていってくれたよ〜』
そんな証言を手に入れ、蛍たちは思わず考えてしまった。お小遣い支給には、まだ日数があるが蜜柑にそんなお金があるだろうか…と。
「あるんじゃない?なきゃ買えない訳だし…」
「甘いわね、流架ぴょん。この前もあの子はホワロンを買ったのよ。今更3箱も買える訳ないわ」
「買えるだろ、ホワロンくらい。水玉だって」
「日向くん、蜜柑は私たちと違ってお小遣い少ないのよ」
3万、1万の方々と3千円の差は大きいよね。
うーん…と唸っていると…遠くからはしゃぐ声がばっっ!!と振り返ってみれば、蜜柑と荷物を持った鳴海の姿があり、なおかつ二人は洋服店へと足を踏み入れている。
蛍たちは、無言で頷き合うと見つからないように店内へと入った。
『ほぉら、蜜柑ちゃん。こっちのオレンジのはどう?』
『うーん、そっちもいいんやけど…こっちも捨てがたいんよ…』
『あらら〜確かにそっちも蜜柑ちゃんに似合いそうだよね☆よし、どっちも買ってあげるよ♪』
『!? ホンマっ!!わぁい、鳴海先生大好きやっ!!』
『蜜柑ちゃんには可愛いカッコしてほしいからね♪』
あはは、うふふ♪というムードに店員は呆れながらも買うとされた品物を受け取っていた。
物陰から見ていた蛍たちの脳裏には…
『ロリコン…?』
などと連想された。
「…っあんの変態教師…目的はなにかしら?」
「……なんだろね…」
「ロクな事ではないな…」
「「「……なんにせよ、仲良くショッピングなんざ許されない(わね・ね・な)」」」
そう3人が呟くと、鳴海は殺意を感じ背筋がぞくっとしていたらしい。
「?どうかしたん、鳴海先生?」
「……う〜ん…なんか悪寒が…風邪かな?ι」
「えっ?大丈夫なん?」
心配そうに見上げてくる蜜柑の頭を撫でながら
「うん、たぶんコレは風邪とかじゃないから…平気だよ。そろそろ帰ろうか?」
斜め後ろから刺さるような殺意に鳴海は苦笑いしながら
(……明日、学校に行けるかな?ってか、命…大丈夫かな…?)
などと考えていた。
まぁ、まずは蜜柑を寮へ送った後命からがら逃げなくてはいけないのですがね。
なぜならば、嬉しそうに笑う笑顔とデートを満喫したのですから。
END
あとがき
またしても意味不明
いやはや、4月から書いていた割りにはこんな出来って最悪ですね。
こんなんお目に触れてしまい申し訳ございません。
ご拝読ありがとうございましたm(__)m
'05/08/31