君は僕の宝物
出来ることならば
いつまでも
見守っていきたい。
君は僕の宝物だから…
◇◇◇◇◇◇◇◇
人を信じる事を教えてくれたのは「あの人」だった。
「あの女」は好きになる事を教えてくれた。
大好きだった。だけど―――…
ガヤガヤと騒がしい職員室で鳴海は、目を覚ました。
「……あれっ…?」
「あら、起きたの?ナル」
机にうっつぷして寝ていた姿を見ていたのか、セリーナ先生が話しかけてきた。
「…あー、僕寝ちゃってたんだぁ…」
「珍しいわね、ナルが居眠りだなんて」
「うーん、そうかもね…ふぁぁ〜」
椅子から立ち上がると、グンっと背伸びをした。窓から見える景色に、瞳を奪われた。
ここはあまり変わらないからな…思い出すのも仕方がない。
甘くて、何も捉われなかった思い出たち
天気がいいから、そのまま外に繰り出した。フラフラと歩いていると
「うわーん、蛍どこぉ〜〜!?」
聞き慣れた可愛い声。ますます、気分がよくなり半ベソの少女に話しかける。
「どうしたの?蜜柑ちゃんvV」
「鳴海センセやぁ〜!!」
蜜柑は、鳴海を見ると飛び付いて来た。慌てた鳴海は
「本当にどうしたの?今井さんは…?」
「そ、それが蛍のヤツ…ウチを置いて行ってしもうたん…ウチまだ…ここの事わからんのに…」
「あはは〜☆そっかぁ〜今井さんたら、困ったねぇ〜」
「ほんま!!蛍は、鬼や…ぐすぐす」
鳴海は、クスっと笑うと蜜柑を抱き上げた。
「大丈夫だよ、蜜柑ちゃんvV今井さん、北の森の一件手伝ってくれたんでしょ?」
「……うん…」
「だったら、大丈夫だよvV誰も蜜柑ちゃんを見捨てたりなんかしないよvV」
「ほんま…?……わっ☆キャーvV」
鳴海は蜜柑を高い高いしながら、クルクルと回りはじめた。
「アハハvV蜜柑ちゃんは、本当、かーわいいなぁ〜♪」
「キャーvVアハハハハハ〜わぁい、高〜い♪」
君が「あの女」の娘だと分かった。
「あの女」は今も僕の心を独占している。
僕は、彼女を守ってやることも
理解してあげることも出来なかった。
ならば
今出来ることをしよう
あなたを守れなかった代わりに
あなたの娘を守ろう
あなたは大切な人だったから
あなたの宝物を
心から大事にするよ。
今はそばにいないあなたの代わりに…
君は僕の宝物だよ。
END
あとがき
なんですか?この筋道がない矛盾した話は…?
はい、今回はナルみかんです。
しかし、大前提は
【あの女←鳴海】
ですね。+蜜柑ですがね。
想像していたのとは、ちっとも違うのが出来ました
変な話を書いてすみませんでした―!!m(__)m
'04/11/12